パリ五輪で圧巻の歌声を披露したセリーヌ・ディオンが、ドナルド・トランプの選挙集会で自身の曲を使われたことに抗議した。
先日、トランプ前大統領のモンタナ州の集会において「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が使用されたことを受けて、ディオンはインスタグラムで声明を発表。
「本日、セリーヌ・ディオンのマネジメントチームとレコード会社のソニー・ミュージックエンタテインメント・カナダは、モンタナ州でのドナルド・トランプ/JDヴァンス氏の選挙集会において、セリーヌ・ディオンが『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』を歌う映像、録音、音楽パフォーマンス、および肖像が無断で使用されたことを把握しました」と声明は述べている。「この使用は決して許可されたものではなく、セリーヌ・ディオンはこのような使用を支持するものではありません」
声明の最後には、「…で、本当に、その曲?」と皮肉が付け加えられていた。
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」は、ジェームズ・キャメロン監督の1997年の大作「タイタニック」のアカデミー賞受賞主題歌として広く知られている。この映画は、1912年に起きた実在の豪華客船タイタニック号の悲劇的な沈没事故を描いた作品であるため、参加者の感情を高揚させ、熱狂させることを目的とした選挙集会ではふさわしい選曲とは言えない。
この投稿のコメント欄では、「むしろ沈みゆく船にはぴったりの曲」と呼び、トランプ候補をタイタニックに喩えるものもある。
なお、トランプ陣営の選挙集会での楽曲使用に公然と反発したアーティストは、セリーヌ・ディオンがはじめてではない。シニード・オコナー、ファレル・ウィリアムス、ザ・スミスのジョニー・マー、アデル、ガンズ・アンド・ローゼズ、エアロスミス、ニール・ヤング、リアーナ、オジー・オズボーン、ニッケルバック、リンキン・パーク、ローリング・ストーンズ、ヴィレッジ・ピープル、パニック!アット・ザ・ディスコ、クイーン、R.E.Mらも、トランプ氏が選挙集会で許可なく自身の音楽を使用したことに反発している。
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Photo by Cindy Ord/Getty Images