坂元裕二と塚原あゆ子が脚本と監督で初タッグを組み、初共演となる松たか子と松村北斗(SixTONES)をキャストに迎えたオリジナル劇場公開作品『1ST KISSファーストキス』(2025年2月7日公開)の制作が決定した。
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「Mother」、「Woman」、「カルテット」など数々の名作ドラマを生みだしてきた、日本を代表する脚本家の坂元裕二。登場人物と周囲の人間の複雑な関係性や、人生を模索する登場人物の生き様を描いた作品に高い評価を得ている。映画では、菅田将暉と有村架純のダブル主演が話題となり、異例のロングランヒットを記録した『花束みたいな恋をした』(21)や、第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した、是枝裕和監督の『怪物』(23)などを手掛けている。本作は、カンヌ国際映画祭脚本賞受賞後に初となる、坂元による最新オリジナル劇場映画となる。
本作のメガホンをとるのは『コーヒーが冷めないうちに』(18)で映画監督デビュー、『わたしの幸せな結婚』(23)で興行収入27億円を超える大ヒットを記録した塚原。公開を控えている『ラストマイル』(8月23日公開)でも監督を務めている。
主演には、映画や舞台、ドラマ、歌手活動など幅広い活躍を見せる松。『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』(09)では第33回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。コミカルな役柄も記憶に新しい「大豆田とわ子と三人の元夫」など、幅広い演技が高く評価されている。映画の単独主演は岩井俊二監督の『ラストレター』(20)以来、約5年ぶり。坂元とは「カルテット」や「大豆田とわ子と三人の元夫」でタッグを組み、坂元の世界観を映しだす重要な役割をはたしている。坂元脚本の映画出演は初、また塚原組の参加も初めてとなる。本作では、事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公、硯(すずり)カンナを演じる。
硯カンナの夫、硯駈(かける)を演じるのは、SixTONESの松村。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」ではその迫真の演技で視聴者を虜にし、第46回日本アカデミー賞で新人俳優賞と話題賞(俳優部門)を受賞するなど、俳優としても非凡な才能を放つ実力派。現在放送中のテレビドラマ「西園寺さんは家事をしない」でも話題を集めている。松村は坂元作品および塚原組への参加は初めてとなる。
発表する作品が常に注目を集める坂元裕二がオリジナルストーリーで愛や人生について問いかける本作。今後の続報にも要注目だ。
■<コメント>
●松たか子(硯カンナ役)
「坂元さんの脚本に出会うのは4回目ですが、映画は初めてで、坂元さんの、(やっぱりこれを言いたいな)という思いに少しだけ気付くことができたような気がします。パワフルだけど細やかな塚原監督とは初めてのお仕事でした。現場では常に支えて導いていただきました。松村北斗さんともはじめましてでしたが、揺れているようで、最後の最後は、場面のなかに『えいっ!』と飛び込むことのできる勇敢な人だなぁと思いました。彼のおかげでカンナとして居ることができました。感謝しています。そして、あんな人やこんな人も…。魅力的なキャスト、スタッフと過ごせて、要するにカンナは、私は、とっても幸せ者だったということです。是非、公開を楽しみにお待ちください」
●松村北斗(硯駈役)
「坂元裕二さんの作品や書籍にどれほど影響を受けてきたのか分かりません。そんな坂元さんの脚本で塚原あゆ子さんが監督をされる作品に参加できることは人生の誇りです。あまりに素敵すぎる作品に怖気付きながらも、坂元さん作品の常連である松たか子さんのサポートのおかげで毎日ヘトヘトになるまで作品と向き合うことが出来ました。いつ見ても、いつ思い出しても素晴らしい素敵な物語です。公開を楽しみにしていてください」
●坂元裕二(脚本)
「一生の思い出になる映画を作りましょうと話し合って、はじまった作品です。お互いにちょっと飽きてしまった中年夫婦。その妻が時を越えて、若い頃の夫に恋をする物語です。それって浮気?それとも夫婦愛?夫婦のお話なのにタイトルがファーストキスってどういうこと?そんな矛盾した感情にどきどきしながら観ていただけたらなと思って脚本を書きました。最高のキャストとお仕事出来る喜びと、塚原監督の無尽蔵のエネルギーとアイデアに出会って、自分自身完成した映画を観る日が楽しみで仕方ありません。いま恋の真っ最中って人、恋は憧れって人、そんなこともあったねと遠い目になるって人にも、笑顔いっぱいで楽しんでいただける映画になると思います。どうか期待のハードルを最大まで上げてお待ちください!」
●塚原あゆ子(監督)
「出会って、恋愛し、結婚して、家族になって。重ねていく時間にはなにが存在するのでしょう。いつか1人になった時、空いたソファーの半分になにが出来るのでしょうか。全ての人に深く刺さる、壮大で素晴らしい台本です。坂元裕二さんの優しい世界に生き生きと存在する松たか子さんと松村北斗さんを、どうぞ、お楽しみに」
文/スズキヒロシ
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