【写真】茶目っ気たっぷりなリアクションにも注目! リムル、シオン、ディアブロのカット(ほか、「転スラ」第65話場面写真)
サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれ、2クール目からは開国祭に向けての「魔都開国編」が描かれている。第65話(第3期17話目)「 閃光の勇者」は、開国祭を目前に控えたテンペストに、閃光の勇者の噂が舞い込む様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■ラミリスとヴェルドラのお騒がせコンビに注目
開国祭を目前に控えたリムルは幹部会議を開き、ミョルマイル(CV:青山穣)が開国祭の概要を説明する。3日間に及ぶ開国祭は、初日は歌劇と技術発表会、2日目は武闘大会、3日目はダンジョンお披露目と、盛りだくさんの予定だ。最後に、なにか問題がないかと問われると、ラミリス(CV:春野杏)とヴェルドラ=テンペスト(CV:前野智昭)がダンジョンに起きた異変を報告。どうやら95階層に作った森林が71階層まで侵食し、そのためにボスモンスターが生まれてこず、なにやら困っている様子。するとランガ(CV:小林親弘)は、リムルから預かっていた妖狐をボスに推薦する。リムルは妖狐に「クマラ(CV:鈴代紗弓)」と名付けし、ダンジョンボスを任せるのだった。さらにはシュナ(CV:千本木彩花)とトレイニー(CV:田中理恵)からもボスの推薦を受け、ひとまずの問題は解決する。
序盤の会議シーンでは、やはりラミリスとヴェルドラのお騒がせコンビが面白い。ダンジョンに起きているトラブルを、高笑いしながら得意げに話し、その対処をすべてリムルたちに丸投げしようとする姿勢はいかがなものかとは思うが、ふたりの悪びれない奔放さを見ていると、不思議と腹も立たないと言うもの。また、新たに名前をもらったクマラのキュートさも見逃せない。ランガのような凛々しくてカッコいい獣キャラとは真逆のモフモフ系で、これまでの転スラにはあまりいなかったタイプだけに、その可愛さは一際目立っている。ちなみに、クマラはかつてクレイマン(CV:子安武人)の配下で、「魔王達の宴(ワルプルギス)」ではランガと戦った相手でもある。このように、かつて敵だった存在が頼もしい味方となるという展開も、転スラの魅力のひとつだろう。
■「閃光の勇者・マサユキ」の誕生秘話
次の議題は、リムルがソウエイ(CV:江口拓也)に調査を依頼していたカザック子爵(CV:上田燿司)について。ソウエイによると、カザックは奴隷商人の組織・オルトロスの幹部であったが、すでに閃光の勇者・マサユキ(CV:松岡禎丞)によって組織ごと壊滅させられたとのこと。そんなマサユキの本名は本城正幸。彼の正体は異世界人で、ごくふつうの高校生活を送っていたなか、ふとした瞬間にこの世界へと転移してきてしまったのだ。転移早々に荒くれ者の冒険者・ジンライ(CV:木内太郎)に因縁をつけられるも、そこでユニークスキル「英雄覇道(エラバレシモノ)」が発動し、超幸運でジンライをKO。さらにあれよあれよという間に仲間を得て、いつの間にか「閃光の勇者」として祭り上げられていくのだった。
ここからはマサユキ視点での物語が描かれる。彼のユニークスキル「英雄覇道(エラバレシモノ)」はチート級の能力で、本人が望まざるとも勝手に英雄への道へと導いていくというもの。現時点では能力の全貌は明らかにはなっていないが、すでに「英雄覇気」や「英雄補正」、「英雄魅了」、「英雄行動」と数々のスキルを発揮している。マサユキ自身はごくふつうの精神性を持った一般人であり、自分の能力に引いている様子など、中身と能力とのギャップがなんとも面白いキャラクターと言えよう。これにはSNSでも「ギャグみたいにとんでもないスキルw」「マサユキさん、スピンオフでやって欲しいほどいいキャラしてるw」などの声が寄せられていた。
■コントのような展開で、極悪組織が壊滅
世界に名を轟かすほどに有名となったマサユキたち勇者パーティーは、ユウキ(CV:花江夏樹)からの依頼により、オルトロスと関係が深いと目されるバラキア王国へと入る。貴賓としてもてなされる一行だったが、そこでマサユキは、偶然にも奴隷売買契約の現場を目撃してしまう。ここでも英雄覇道(エラバレシモノ)が発動し、オルトロスは組織ごと一網打尽になるのだった。
オルトロス壊滅までの顛末は、まさにコントのようだ。最初はオルトロスの尻尾を掴めればいいくらいの作戦だったものが、取引現場を目撃し、組織幹部が捕まり、しまいには組織壊滅へと繋がっていく展開はとてもスピーディーで、しかもマサユキ自身はほとんど何もせず、ただただその場に立っているだけという状況。英雄覇道(エラバレシモノ)の暴走っぷりにはマサユキもすでに諦めているようで、なかば投げやりなのも面白い。
オルトロスの壊滅に伴い、奴隷となっていたエルフをジュラの大森林へと送り届けることとなったマサユキ。しかしその話には大きな尾ヒレが付いてしまい、国民からは「勇者マサユキが魔王リムルの討伐に向かう」と噂されてしまうのだった。一方テンペストでは、そんなマサユキの動きを警戒する意見もありつつ、リムルは一度会って話をすることを決意するのだった。
「魔王討伐」という噂を信じ、マサユキを迎え討つ気満々なソウエイやシオン(CV:M・A・O)、ディアブロ(CV:櫻井孝宏)のリアクションに注目。とくにシオンはシャドーボクシングでやる気をアピールするなど、茶目っ気たっぷり。これにはSNSでも「やる気なシオン可愛い」「ソウエイまで満々なの珍しい」などの声があがっていた。今後マサユキとテンペスト勢がバトルになるかどうかは分からないが、これまでにないタイプの相手だけに、どちらが勝つのか予想の付かないところも面白い。リムルもマサユキも平和主義のため、おそらく本気のバトルに発展する可能性は低いとは思うが、想像するだけでも楽しそうな組み合わせであるのは間違いない。さて次回第66話(第3期18話目)「閑話:ルミナスメモリーズ」は8月16日(金)放送予定。期待して待とう!
■文/岡本大介
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