マイナビ創業50周年を記念して制作されたオリジナルWEB映画『ミライヘキミト。』(8月16日より配信スタート)の完成披露試写会舞台挨拶が8月6日、ユーロライブにて開催され、川島鈴遥、西田尚美、斉藤陽一郎、浅田美代子、ウエダアツシ監督が登壇し、撮影時のエピソードを披露した。
【写真を見る】フォトセッション中もわちゃわちゃが止まらない!「本当の家族のように仲良しだった」と笑顔を見せていた
人生のターニングポイントを迎えるヒロインたちの“青春”と家族を描く本作で、海辺の小さな町に住む渡利家の次女、由宇を川島が、母の羽菜を西田、父の俊夫を斉藤、祖母の海を浅田が演じている。渡利家のモットーは「朝食は王様のように、夕食は貧民のように」で、劇中に登場する豪華な朝ごはんも見どころだ。
撮影を振り返り「本当の家族のような2週間を過ごしました」と笑顔の川島は、「わちゃわちゃして、すごく楽しかったのを覚えています」とし、仲の良さがスクリーンを通して伝わればうれしいと呼びかけた。西田は「お姑さんが寛大で、まるで我が家のように振る舞っています。お母さんだけど、とても自然な女性で、おいしいご飯を作る人です!」と役を解説。斉藤は「普段はDVをするひどい父親を演じたりしていて…」とちょっぴりうつむきながら苦笑い。本作で演じた父親は「ひょうきんで変わり者のお父さん。これまでいろいろな家族を演じたけれど、ここまで仲がいいのは珍しい。本当の家族のような仲の良さが画面に映っていると思います」とうれしそうに話し「久しぶりに幸せな役を演じられて、本当に幸せな時間を過ごせました」と満面の笑みを浮かべた。
「本当にいい家族」と続いた浅田は、「ホームドラマらしいホームドラマ。懐かしい感じもするし、(家族は)こうあってほしいと思ったりもします」と本作の印象に触れ、「大人数でごはんを食べる。こういう世界っていいなって思います!」と自慢の家族だと胸を張った。世代の違う4人の青春もテーマになっている本作。ウエダ監督は「家族の日常生活のなかで、ちょっとしたことを続ける、ちょっと考え方を変えてみる。ちょっと意識を変えてみる。そういうことで人生が豊かになったり、前向きになったりする。それが、各世代の青春につながればいいなという思いでした」と脚本を書く際に意識していたことを語った。
最初に食卓を囲むシーンで登場した“しらす丼"のおいしさに触れた川島が「一口食べて、おいしいを共感し合った。その瞬間にいっきに緊張がとけて、家族になれた瞬間でした」と印象に残っている出来事と挙げると、西田も「食事のシーンが多かったから、仲良くなれたというのもあるかもしれません」とニッコリ。食事のシーンの撮影後は、普段、スタッフにお裾分けを残すものだが、今回はあまりのおいしさに、カットがかかっても食べ続けることがほとんどだったそうで、「おいしいから、食べちゃおう!って感じ(笑)。家族団らんがあそこにあった気がします」としみじみ。ウエダ監督に、カットがかかったあとも食べ続ける様子を撮影しておけばよかったのに!と伝えるほど、家族の雰囲気にあふれる、すてきな空間であったと説明していた。
エンディングテーマはスピッツの「青い車」。起用は奇跡だったと話したウエダ監督は「スピッツがデビュー前に通っていて、ファンの聖地になっている某ファミレスで、脚本をよく書くのですが…」と切りだし、「書いていると、自然とスピッツの曲が浮かぶんです」とニコニコ。今回もスピッツの楽曲でリストを作成。それを聴きながら書いていたそうで、「1曲目に入っていたのが『青い車』。まさかエンディング・テーマになるなんて。奇跡的な巡り合わせでありがたく思っています」とよろこびを爆発させ、大きな拍手を浴びていた。
最後の挨拶でウエダ監督は「役者の皆さんが、細かいところ、いろいろな演技をしてくれています。観返すと発見があるので、何度でも観てください!」とリピート鑑賞をリクエスト。浅田は「家族って本当にいいものだと思っていただけたらうれしいです。スマホサイズではなくテレビの画面で観てほしいです」と呼びかける。斉藤は「爽やかじゃない僕が言うのもなんだけど(笑)、観終わったあとに、爽快感のある映画です」とコメントし、観客は大笑い。人の優しさを感じる映画と語った西田は「ちょっとしたことだけど、背中を押してくれるような優しい映像になっています」とし、当たり前のように流れている時間だけど、とても幸せな映画とおすすめ。「家族、友人、恋人がいて、支えてくれることは、未来につながる安心感のようなもの。前に進める幸せな一歩になります。この作品でひとつの幸せを作る笑顔を生みだせたらいいなとうれしいです」との川島の言葉に、「しっかりしてる!」と浅田、西田は感心しきり。時折、上映前なのでネタバレできない!と嘆きながらも、作品の魅力と渡利家の仲のよさをしっかりアピールできたイベントとなった。
取材・文/タナカシノブ
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