【写真】津野(池松壮亮)に髪を整えてもらう海(泉谷星奈)
Snow Man・目黒蓮が主演を務める月9ドラマ「海のはじまり」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信) の第6話が8月5日に放送された。1週間の夏休みを海(泉谷星奈)と過ごす夏(目黒)。そんな中、弥生(有村架純)の言葉が思いがけないつながりを作っていたことが明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
■2022年のドラマ「silent」チームが再集結して描く親子の物語
同ドラマは、目黒が出演し、社会現象とも呼ばれた2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、風間太樹監督、村瀬健プロデューサーが集結して制作。“親子の愛”をテーマに、今の時代だからこそ伝えたい人と人との間に生まれる愛と、家族の物語を描く完全オリジナル作品だ。
印刷会社に勤務し、大学のときに別れた恋人の死をきっかけに自分の娘の存在を知る主人公・月岡夏を目黒、夏と付き合って3年になる化粧品メーカー勤務の百瀬弥生を有村架純、夏の娘・海を泉谷星奈、夏の大学時代の恋人で病のために亡くなった南雲水季を古川琴音、水季が働いていた図書館の同僚・津野晴明を池松壮亮、水季の母・朱音を大竹しのぶが演じる。
■水季が産む決意をした理由が明らかに
妊娠が分かったとき、夏に人工妊娠中絶の同意書にサインを求めていた水季。だが、実際には出産し、海を大切に育てていた。なぜ、産むことにしたのか。それが第6話で明かされた。
過去回の描写から、もしかしたらと推測されてもいたが、弥生と水季は同じ病院を利用していた。ところが、それ以上に2人にはつながりがあった。
当時の恋人にも実の母にも協力してもらうことが期待できない現実に、中絶を決意した弥生。病院に設置されていた“ご意見ノート”に思いを書きつづった。
「強い罪悪感に襲われています」と始まりつつも、「後悔とは少し違う、でも、同じ状況の人に、同じ気持ちになって欲しくありません。他人に優しくなり過ぎず、物わかりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」と。
それを読んだ水季は泣いていた。「あんまりないんだけどな、人に影響されること」とつぶやいた水季は、産むことを“自分で”決めたのだった。
■今の弥生が自分で決めている、夏のそばにいること
自分が書いた思いが水季に影響を与えたことを、弥生が今後も知ることはないだろう。朱音に対して産む決意を「神のお告げ」とごまかした水季も、夏が弥生と付き合う未来があることも当時は分からなかった。ドラマらしいドラマチックさだが、ときに現実でもそんな運命のつながりはあるはずだ。
弥生のいまの幸せは、夏といることにある。
夏の弟・大和(木戸大聖)とカフェで会話しているシーンで、急に恋人に子どもがいることが分かった現状を心配する夏の母・ゆき子(西田尚美)からの「弥生ちゃんは弥生ちゃんの意思だけで決めたらいい」という伝言を受け取った弥生。「大丈夫。今はホントにいたいからいるだけ」と答えた。
その後、大和が自分にとって姪となる海がかわいいと顔を緩ませると、弥生も同意。「分かる、好きな人の子どもって、こんなにかわいいんだ!って。やっぱ似てるとこ、ちょいちょいあるしね」と一気にまくしたてた弥生に、大和は「“好きな人”」とツッコミを入れた。
“好きな人”とナチュラルに出た本音が尊かった。好きな人との幸せが続きますようにと願うばかりだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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