2024年5月、婚活中の男性を対象に「あなたは婚活でどのような悩みを抱えていますか?」「婚活アドバイザーに相談したいことはありますか?」という内容で、アンケートを実施しました。たくさんご回答いただいた中から、いくつかをピップアップ。結婚相談所の代表を務める来島美幸さんに、男性から寄せられた質問に答えていただきました。今回は、「ずっと婚活をしています」と語る、50代男性からのご相談です。
相談者のプロフィール
まずは、相談者のプロフィールをご紹介します。
ペンネーム:たろう
年齢:57歳
年収:秘密
職業:自営業
簡単な自己紹介:ずっと婚活中です
利用したことのある婚活サービス:結婚相談所/合コン/お見合い
50代男性の相談内容は
自己紹介文に「ずっと婚活をしている」と書いていた、たろうさん。現在57歳ともなると、過去には多くの出会いがあったはずですが、誰とも結婚に至らなかったのはなぜでしょうか。たろうさんは「婚活カウンセラーにぜひ相談したい」と、今までの婚活履歴と現在抱えている悩みを、このように語ってくれました。
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今は自営業をしていますが、20代のころは公務員をしていました。転勤のない市役所職員ということで、条件的には女性から引く手あまたと思っていました。若かったので、まだまだ自分の好きなことをして人生を楽しみたいと思っていたところもあり、
20代のころはあまり結婚を意識していなかった
です。
しかし30歳になると、まわりがどんどん結婚して独身仲間が少なくなり、周囲から「結婚できないのは何か問題があるのでは」などと噂され、つらい思いをするように……。そこで、
35歳ごろから真剣に婚活を始め、毎週のように飲み会や合コンなどに顔を出すように
なりました。
ところが、いい人はほとんど結婚してしまっているようで、
合コンに現れる女性は、性格や容姿に問題のある人ばかり……。
そのうち僕自身も太って体型が崩れてまったくモテなくなり、独身のままこの年齢になってしまいました。
もう結婚は諦めたほうがいいでしょうか。
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たろうさんはこれまで、主に合コンを婚活の場としてきた、とのこと。プロフィールには「結婚相談所やお見合いも経験したことがある」と書かれていましたが、それらは単発的な経験だったようです。
「合コンに現れる女性は性格や容姿に問題のある人ばかり」という表現が引っかかりますが……婚活アドバイザーの来島さんはたろうさんの相談を聞き、どのような感想を抱いたのでしょうか。
婚活アドバイザーからのアドバイス
たろうさんのお悩みを来島さんに伝えたところ、来島さんは以下のように語ってくれました。
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飲み会と合コンは真剣に婚活をする場ではない
のかなぁと思いました。そもそも、飲み会とか合コンって遊びに行く場ですよね? その時間だけ楽しかったらいいよね、みたいな雰囲気で始まって、お酒が入って盛り上がって解散……みたいな。一夜限りの関係で終わることも多いですよね。
だから「異性と楽しく飲む」「一夜だけの関係を楽しむ」というのが、飲み会や合コンの目的だと思うんですよね。そういった場で結婚相手を探して、「結婚に向いていそうな女性はいないなぁ」となるのは当然ですよね。
たろうさんの質問に回答しておくと、ぶっちゃけ結婚するだけなら書類を書いて出すだけなので、「まだこの歳になっても結婚できますか?」という質問に対しての回答は、「はい」です。しかし、相手を選ぶとなるとハードルは上がりますし、たろうさん自身の努力が必要になるかなと思います。
たろうさんのように、10年も20年もずっと婚活をしているのになぜか結婚できない、という男性とお話しをする機会が多々あるのですが、そういった男性に共通しているのは「無意識のうちに女性を見下している」「自分が結婚できないのは相手のせいだと思っている」「心のどこかで結婚を諦めているけど惰性で婚活を続けている」といった問題を抱えている点です。
まず、たろうさんには自分にこのような問題点がないかどうかを自問自答していただき、婚活に対する意識を変えていただくところから始めるのがいいと思います。
その上で、本気で婚活をするのであれば、
婚活の場としては結婚相談所を選びましょう
。この年齢で婚活をするのであれば、結婚相談所を利用する以外に、婚活がうまくいく方法はないと思ったほうがいいです。
次に、どのような努力をするかですが……。
20代のころは公務員という好条件だったこともあり、いつでも結婚できると思っていらっしゃったのかもしれませんが、現在はお仕事を変えられたこともあり、その武器は使えませんよね。今はもはや「ただのおじさん」なわけです。
だとするならば、公務員でなくなった今の状況でも、相手から「素敵だな」と思ってもらえるポイントを、まず絞り出してみましょう。そして、「僕と結婚したらこういう特典が付いてくるから、この特典が欲しい方はぜひ一度でもいいので僕と会っていただけませんか」というスタンスで、自分を商品として売り出すアピールが必要だと思います。
例えばですが、あと3年で定年を迎えるのであれば、定年退職後はどのような老後を送ろうと思っているのかを前向きにイメージし、それを婚活上のプロフィールに書くなど。
男性は定年をマイナスに捉えがちですが、「定年退職を機に時間ができたらいろいろな料理に挑戦して、おいしい食事を振る舞ってあげたいです」「一緒に海外旅行に行きたいです」など、明るい未来を描いていることをアピールすることで、女性から「この人と一緒に過ごしたら楽しいかも」と思ってもらえるようにしましょう。
今回は、婚活カウンセラーの来島さんに、57歳男性の「今からでも結婚できますでしょうか」という質問に答えていただきました。
男性と同じ50代で婚活中の方や、まだ20〜30代であっても「なかなか婚活がうまくいかない」という悩みを抱えている方には、来島さんの回答になかなか刺さる部分があったのではないでしょうか。
来島さんいわく、婚活を成功させるためには、自分に適した出会いの場を見つけることがとても重要なのだとか。その上で自分を商品として客観視し、どのくらいの市場価値があるかを見極めて、相手にアピールする必要があると教えてくれました。
結婚願望が強い方は、「まだ若いから」という甘い考えを捨てて、早いうちから真剣に婚活を始めるのもいいかもしれませんね。
イラスト:にしこ
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監修者:カウンセラー Presia 代表 来島 美幸 婚活業界に携わり10年が経過しました。私には、200名以上の会員様のサポートをおこない、1,000名以上へ婚活アドバイスをした「経験」があります。現在は「成婚プログラム」で理想をロジカルに叶える結婚相談所を運営しております。
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