【写真】色気漂う竹財輝之助が猪塚健太をバックハグ「ポルノグラファー」
奥野壮&豊田裕大ダブル主演の「コスメティック・プレイラバー」が8月5日(月)からフジテレビにて放送、FODにて独占配信をスタートする。
奥野はこれまでも「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」(2021年)、ドラマ「ギヴン」(2021年、FOD・フジテレビ)、「好きやねんけどどうやろか」(2024年、読売テレビ)といったラブストーリーに出演し、印象深いキャラクターを演じてきた。
現在は「ビリオンスクール」(毎週金曜よる9時フジテレビ系で放送中)にも出演中。そこで本記事では奥野がメインカップルを揺さぶるキーパーソンを演じた「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」を紹介したい。
■“官能小説の口述代筆”という設定が奇妙でドキドキするBLドラマ
「ポルノグラファー」は丸木戸マキの人気コミックを原作としたFODの実写ドラマシリーズ。BL漫画原作で初の連続実写ドラマ化となり、FOD史上最速で100万回再生を突破して大ヒットを記録した。官能小説家である木島理生と彼を骨折させたために口述代筆を務めることになった純朴な青年・久住春彦の恋愛を描いたラブストーリーで、理生を竹財輝之助、春彦を猪塚健太が演じている。
「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」は丸木戸の「續・ポルノグラファー プレイバック」(祥伝社 on BLUE comics)を原作にした、「ポルノグラファー」の続編となる劇場版。物語は田舎に里帰りした理生と社会人になったばかりの春彦の遠距離恋愛から始まる。
文通でやり取りしていた理生と春彦だが、素直になれない理生と就職したての春彦はすれ違っていた。そんなとき、理生はまた骨折し、骨折させた春子の息子・静雄に口述代筆をさせる。そこに理生を追ってやってきた春彦がやってきて、また理生と春彦の仲はこじれていくのだった。
■じれったく切なくなる一方で微笑ましくも思える恋模様
“官能小説の口述代筆”という設定がとても奇妙でドキドキとさせる本シリーズ。ただ、扇情的で色っぽいシーンも登場するが、少しズレた理生と春彦のやり取りはクスっと笑わせる。一方で、理生の作家人生の苦悩などは辛く心を揺さぶってくるのだ。
理生は年齢的には春彦より年上で、たぶらかすように純粋な春彦を翻弄する存在。しかし、彼をよく知ると、自己肯定感が低く臆病で春彦よりもずっと子どもっぽい人間だということがわかってくる。
続編である劇場版でも、理生は変わらずに繊細で傷つきやすく、春彦と向き合うことができず、家族からも逃げる。そんなときに理生が出会ったのが静雄で、理生はあろうことか静雄に口述代筆をさせてしまう。春彦との大事な思い出である口述代筆を。この静雄を奥野が演じており、春彦が大きくショックを受けることが納得できるほど、静雄は春彦よりもさらに純粋であどけないかわいらしさを持っている。
理生はそんな静雄に口述代筆をさせる軽率さがあるが、そのぐらい春彦を、恋愛そのものを、ひいては自分の人生を春彦は直視できずにいる。そこに彼の本質があって切なく、その危うさが彼の魅力の一つでもある。まっすぐな春彦はまたもや理生に振り回されることとなり、春彦の健気な様子はかわいそうでありつつも愛らしく思えてくる。
しかし、振り回されるのは春彦だけではない。理生もまた春彦のまっすぐさに影響を受けて少しずつ変わっていくのだ。
本作で描かれる2人の恋模様はじれったく切なくなると同時に、なんだかんだと離れられない彼らを見ていると微笑ましくも思えてくる。奥野演じる静雄のかわいらしさに注目しながら、社会の片隅で芽生えた恋にじたばたする彼らが成長していく様子をぜひ見守って欲しい。
構成・文=牧島史佳
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