【写真】痛恨のカウンターを食らう有馬かな。「ぐは!」と吐血
アニメ「【推しの子】第2期」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほかにて放送/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほか)の第十六話「開幕」が7月31日に放送された。舞台「東京ブレイド」の開幕に向けて稽古に励む中、因縁の間柄である有馬かな(CV.潘めぐみ)と黒川あかね(CV.石見舞菜香)のレスバが勃発。痛恨のパワーワードが飛び交う傷口のえぐり合いが反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)
■レスバ勃発!からかい上手のかなに、あかねのカウンターが炸裂
自他共に認める犬猿の仲にある有馬かなと黒川あかね。かなは、小さい頃は天才子役と呼ばれる売れっ子だったが、周囲からチヤホヤされ、天狗になってしまったことから徐々に仕事を失い、子役を卒業してからはすっかり干されてしまっていた。そうしたことから、今は自ら“元”天才子役と自虐するような振る舞いを見せている。一方、子役時代はかなに多くの仕事を取られていたあかねだが、演劇の世界で努力と経験を重ね、今では実力派集団・劇団ララライの若きエースと呼ばれる存在にまで成長。現在進行形で天才役者と評価されている。
同い年で同年代を歩んできた2人は、そんな過去と現在の関係から互いが互いの実力を認めるライバル関係にある。ただし、認めているからこその不仲だ。あかねから見ればかなは演技一本に集中せず、かなにしてみれば実力では決して負けていないという思いがあるのだろう。特に、トゲはあるもののアクア(CV.大塚剛央)たちに対してはそこまでではないかなの意地悪な毒が、あかねに対しては猛烈に濃度を上げていくようだ。
あかねが演劇を始めたきっかけが“憧れの自分”にあると知ったかなは、「私が大好きならそう言ってくれたいいのにー。ごめんねー。私はあなたのことが全然好きじゃなくてごめんねー。一方通行の思いでごめんねー」とうれしそうに容赦なくいじり倒す。からかい上手のかなに対し、煽り耐性の低いあかねに勝ち目なしと思いきや、「ピーマン体操が代表作なくせに!」と強烈なカウンターが炸裂。ガラスのハートばりにダメージを受けるかなだったが、負けじと「そっちだって代表作は恋愛リアリティーショーでしょーが!!」とクロスカウンターを決めていく。
互いに過去の傷口をえぐり合うレスバには視聴者も笑いを誘われ、「かなの性格悪すぎてオモロww」「そんなこと言ってきっと黒川もピーマン体操踊ってたくせに笑」「お互いを傷つけるハリネズミのケンカ」などの反響が相次ぐシーンとなっていた。
■成長を見せるメルト、アクアは感情演技をどう克服する?
かなとあかねはいがみ合いはしても、相手の実力が本物で、負けたくないと思うからこその関係だ。本気で対決したいからこそ、相手を煽っているようにも見える。一方、そんな高みのレベルとは違う場所にいるのが1人、鳴嶋メルト(CV.前田誠二)だった。第1期では演技仕事を舐めきった大根役者のメルトだったが、アクアの演技に衝撃を受けたことから心を入れ替え、今は真剣に取り組んでいる。しかし、実力派俳優が揃う今回のキャスティングの中で、場違いなのは明らかだった。
自分の実力不足を誰よりも痛感しているメルトは、鴨志田朔夜(CV.小林裕介)から嫌味を浴びせなられながらも、少しでもいい演技を作ろうと居残りを志願し、かなにも稽古を求めていく。そんなメルトの姿には「自分の黒歴史を見て反省するメルトくん、頑張れ!」「メルトくん、モチベ下がるひどいこと言われても食らい付こうとしてる」など視聴者も反応。
メルトのおかげで自身の作品「今日は甘口で」のドラマ化が散々な出来に終わった吉祥寺頼子(CV.伊藤静)はいまだ彼を認めていない様子だが、視聴者からは「頼子さん、もうメルトは許してあげて。ホントに心を入れ替えてるから」「メルトくんの成長に涙が止まらない。頼子先生に見直してもらえるといいね」といった声も送られている。初日公演となる次回、懸命に取り組んだメルトの成長も注目のポイントになりそうだ。
一方、アイの死というトラウマを抱えるアクアも、感情演技を克服しようと必死でもがいていた。アクアにとって唯一師匠と言える映画監督・五反田泰志(CV.加瀬康之)の指導の下いろいろ試したようだが、結局根本的な克服はできなかったらしい。パニック症状が出たら一巻の終わりと危惧しながらも、「あれだけ演技にマジになるアイツを見るのはいつぶりだろうな」と期待もする五反田。
アクアはアイの顔を見るだけで“前世の自分”ゴローの激情に引き戻されるという精神状態にもかかわらず、本番前、あえてアイの写真を見てゴローの激情を込み上げさせる。「足りない才能を補うために使えるものは全部使う。それが僕のやり方だ」と決意を固めるが、本番ではいったいどのように感情演技をするつもりなのだろうか。次回、いよいよ舞台「東京ブレイド」の幕が上がる。
■文/鈴木康道
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