渡辺翔太(Snow Man)、チャンプ役は「慎太郎しか出てこなかった」現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』始動!

『DREAM BOYS』制作発表会見より、渡辺翔太(右)と森本慎太郎

渡辺翔太(Snow Man)、チャンプ役は「慎太郎しか出てこなかった」現・帝国劇場で最後の『DREAM BOYS』始動!

8月1日(木) 4:00

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夢見る少年たちのかけがえのない友情を描く『DREAM BOYS』。その制作発表が7月31日に行われた。

2004年1月に滝沢秀明主演による初演以来、亀梨和也、玉森裕太、岸優太、菊池風磨らを中心に、毎年さまざまな組み合わせで大切に演じ継がれてきた公演だ。

現・帝国劇場での最後となる本公演は前作に続き、主演に渡辺翔太(Snow Man)、チャンプに森本慎太郎(SixTONES)が続投。さらに総勢21名の少年忍者が出演予定だ。

『DREAM BOYS』ポスタービジュアル

ショウタとシンタロウは子どものころからボクシングジムへ一緒に通う親友であり、良きライバル。

しかし、8年前の新人王争奪戦の決勝戦でショウタは理由も告げずに3ラウンド目で棄権をしてしまう。このことをきっかけにふたりの絆は途切れてしまう。

親に捨てられたショウタが施設で弟のように可愛がっているコウキに、その理由があった。コウキは心臓に重大な欠陥があり、知っているのはショウタだけ。彼の命を救うために、ショウタは一大決心をする……。

制作発表には渡辺、森本のほかマダム・エマ役の鳳蘭、マリア役の紫吹淳が出席。公演に向けて意気込みを語った。

左から)紫吹淳、森本慎太郎、渡辺翔太、鳳蘭

演出の堂本光一は現在、自身が出演する『Endless SHOCK』が大阪で上演中ということで、VTRでメッセージを寄せた。

堂本はまず、去年行われた初演を振り返り、「元を辿れば翔太はあまり『DREAM BOYS』の乗り気じゃなかった」と明かした。「でもその翔太の謙虚さが逆によかったんじゃないかなと思います。自分なんかに務まるんだろうかという思いが稽古にも出て、本番もその思いが熱いものになってお客さんに届いていたんじゃないかなと思います」

森本については、「僕的な勝手な解釈ですけど、もしかしたら翔太よりもある意味器用なところがあるのかな、と」。「その慎太郎が演じるチャンプは悲しみを背負っている感じや、実はすごく心優しい部分を本当にうまく表現してくれたな、と感じています」とふたりについて語った。

今年の稽古については、自身も9月、10月と舞台に出演していることもあり、いつ稽古するのか、という心配も。その点については、「リモートや映像を見た上で本番が始まってからも、修正ポイントがあったらもちろん言わせてもらいます」としつつも、2年目ということもあり、カンパニーはまずはふたりが引っ張ってほしい、と伝えた。

「少年忍者をはじめ、新たな役を演じる子もいると思いますので、ふたりが思うところがあれば、言ってもいいと思いますし、ふたりも内容に関わっていって、みんなで一緒に作り上げていってくれたら」

そして渡辺と森本からの「おねだり」を耳にしており、それについてもVTRで回答。まずは、「まだ楽屋の暖簾がないので光一くんに作ってほしい」という渡辺からのおねだりについては、「自分にもちょっと耳には届いてたんですよ、この話。ただね、もっと早よ言ってくれへんかな」と苦笑い。暖簾は作るのに半年程度かかるそうで、すでに製作に入っているが、『DREAM BOYS』に間に合うかどうかは微妙なところだという。しかし、「今後ももちろんふたりも『DREAM BOYS』だけじゃなくてこれからね、舞台に立つこともあるでしょうから、そういったときに使ってくれたらいいなというふうに思っています」。渡辺のものだけではなく、森本の分も作っているとのことで、その話に森本は「いえい!」と嬉しそうな表情を見せた。

そして森本からの「食事に連れて行ってください」というおねだりについては「これは去年の段階でも行こうね、という話をしていて、実現には至ってない」と回顧。

「僕も誘うのは苦手なタイプだったりするので、実は僕はいつ誘ってくれるんだろうな、と受け身でもあったりするんです。でも言ってくれればぜひ行きたいと思うので、あんな話やこんな話をしましょう」と今年中の実現に意欲を見せた。

VTRを受けて渡辺は「いや、めちゃくちゃ嬉しいですし、すごく素敵な言葉をたくさんいただいたんですけど、ひとつ思ったんですけど、V長くないですか?」。森本は「本当に暖簾のことも、ご飯のこともすごく嬉しいんですけど、それより光一くん、顔かっこよすぎね?と思って。堂本光一ってかっこいいって思いながらV見てたら5分間あっという間でしたね」とふたり揃って嬉しそうな笑顔を見せた。

想像もしていなかった現在地に「エモーショナル」

そして話題は現・帝国劇場の一時休館について。ここで、紫吹と鳳が過去に帝劇に初出演した際の写真が紹介された。

紫吹の帝劇初舞台作品は舞台『喝采愛のボレロ』。

2004年に宝塚を退団し、女優になって初めての仕事が帝劇の舞台だった。

「女性の役なんですけど、宝塚をやめてすぐなのでまだ少しさまよってる」と当時を振り返った。「ボーイッシュな女性の役だったんですけど、どうしていいかわからなくて。男役の度合いがかなり混ざっているんです。その後の作品で鳳蘭さんとご一緒したときも手取り足取り、女性とは、というところをいろいろ教えていただいて今に至ります」

そんな鳳の帝劇初出演は今から43年前。作品は『スウィーニー・トッド』。

「この作品の作曲家がスティーヴン・ソンドハイムなんですけど、これでもか、というほど歌をわざと難しく作る作曲家なんです」。練習量も膨大だったそうで、「たったの2小節ですけど、まだ43年前の歌を覚えてます」と言い、実際に歌ってみせる場面も。

さらに1987年の『レ・ミゼラブル』出演時の写真も紹介された。全国の劇場では初めての全キャストオーディションの中、選ばれた。

「舞台であまりオーディションを受けたことなくて、結構緊張したんですけど、なぜか受かって。すごく綺麗な役だと思ってたんですけど、子供をいじめる役だったんです。宝塚を退団してすぐだったのでファンの女の子たちがこの役を見て、3分の2が消えました」と微笑んだあと、「最高のミュージカルというのは曲がいいんです」と力強く語り、「この舞台をお稽古を含めて1年弱やってました。もう毎日このレ・ミゼラブルの曲を聴いて、毎日感動してたのを覚えています」と当時を振り返った。

そんな大先輩の存在について「ステージに立っていただけるだけで本当に一気にきらびやかさが増すというか、本当にこのキラキラ感はふたりにしか出せない魅力的なものだと思っています」と渡辺。

森本も頷き、「去年だったら、稽古のときに鳳さんに『あなたは堂々と立って余計な動きはしない』とご教示いただいた場面もありました。本当にメンタル面も鍛えていただいた部分もありましたね」と振り返った。

さらに、帝国劇場の思い出について聞かれると「僕と慎太郎は多分、鳳さんと紫吹さんが出られている頃、他のメインの先輩たちの後ろにサポート側としていたので、それが最前線に立っているこの未来はあんまり想像してなかった。これはエモーショナル」と渡辺。森本も「『DREAM BOYS』に初めて出た2007、8年のときのプロデューサーさんに今回出演することが決まって久しぶりにお会いしたときに、お互いに年取ったんだなと思って、エモさを感じました」とふたり揃って現在地に感慨深い様子を見せた。

紫吹は昔の渡辺の姿に思いを馳せ、小さかった頃の渡辺がある高級ケーキを食べたいと言った際、「それを見ていた鳳さんが『この人に買ってもらいなさい』って私のことを指して言っていたのを鮮明に私は覚えています(笑)」と明かした。

渡辺も当時のことを振り返り、「ジュニアのときによく高級な食べ物を紫吹さんとかにおねだりしてました」と少し照れくさそうに当時のことを振り返った。

背中を押したメンバーからの言葉

息ぴったりなトークを見せる4人だが、今回この顔ぶれでやるとなったとき、「最初は乗り気じゃなかったと光一くんが言っていたんですけど、今回は僕にやらせていただけるのであればぜひよろしくお願いします、と迷いはあまりなくお返事しました」渡辺は振り返る。

「今ここにいるみなさんと一緒に、そして光一くんの演出もあり、終えた後の達成感と、楽しかったな、またやってみたいな、という、スタートのときのマイナスの気持ちがプラスに変わったのがすごく大きい変化だな、と。『DREAM BOYS』は長い歴史もあるから、帝国劇場も一旦クローズするタイミングでの公演は一番ゆかりのある方がやるんじゃないか、と勝手な考察を自分の中でしていたんです。自分が2年目もやる、というのはあまり想像していなかったですね。でもそんな中でも、もし声かかったらやりたいな、という強い意志もあったので、本当にありがたい機会だな、と思います」

一方、森本は「この顔ぶれで去年もやってますから楽しく緊張せず、いいものを作れるんじゃないかなと思いました」としつつ、最初はオファーにNOを出していたことも明かした。

「去年やってみて楽しかったことは楽しかったんですけど、自分の中で納得いかないところがたくさんあったので、そのままステージに立つのはお客さんに失礼なんじゃないか、という思いがありました。なので僕じゃない人の方がいいお芝居だったり届けられるものがたくさんあるんじゃないかな、と」

そんな中で森本の背中を押したのは渡辺とSixTONESのメンバーだった。

渡辺には断るという話をした上で、説得を受けた。「『慎太郎とやったのがすごく楽しかったし、慎太郎とだからやりたいって思える』と言ってくれた」と明かした。そしてSixTONESのメンバーからは「翔太と慎太郎のドリボを見て、もう一回みたいって思うよって言ってくれたんですよ。メンバーがそうやって言ってくれるってことは見に来てくださった方々もそう思ってくださってるんじゃないのかな、と思えました」。

森本を説得したときのことについて、渡辺は「ある意味、自分にストイックというか……。多分、自分のやり方に納得がいかないからゆえの決断だったとは思うんですけど、本当に僕は慎太郎が良かったので、電話をしてめちゃくちゃ口説きました」。ほかに、チャンプ役に合う人も想像してみたというが、「慎太郎しか出てこなかったです。慎太郎とやっていて楽しかったのがやっぱり一番大きかったし、本当に慎太郎とやりたいから、と。だから本当にありがとう、という気持ちです」。

まさに『DREAM BOYS』を彷彿とさせるようなエピソードとなった。

リスペクトしあうふたりで「まかせてよかったと思ってもらえるように」

ふたりの関係性は、初演を経ても変わらないと言う。

互いの好きなところについて、渡辺は「本当に表裏がない。常にこの波が一定というか常に本当に太陽みたい」と渡辺。「みんなを笑わせて盛り上げて現場を明るくして。光一くんが演出して空気がピリッとしてもこの太陽のような明るさは変わらない。そこがちょうどいいバランスが取れて本当にムードメーカー。本当に頼りになります。だから慎太郎の周りには人がいるんだな、と見ていいて思いますね」

それに対して森本は「彼の稽古やステージに対する姿勢が本当に素敵。すごい真面目なんですよ」と言う。「俺はちょっと失敗してもいいやみたいなテンション感なんですね。だけど彼は完璧にするために、ずっと台本を読んで、違うとなったらやり直す。その姿勢は改めて好きだなって思うところですね。僕にないものを持っています」と、互いへのリスペクトを垣間見せた。

最後に意気込みを聞かれると、それぞれ改めて力強い言葉を口にした。

「クローズ前の最後の『DREAM BOYS』なので僕たちらしく演じていい締めくくりに繋がったらいいなと思いますし、やっぱり観に来てくださる方々は、帝国劇場の劇場の中だったり、『DREAM BOYS』以外の帝国劇場というその劇場の素晴らしさも見ていただけたらなと思うので、今回は劇場と舞台を楽しんでいただきたいなと思います」(森本)

「帝国劇場が一旦クローズされるというタイミングで選んでいただいたことを、いい意味でプレッシャーにして、本当に素晴らしい公演にできれば。スタッフさんとかお客さんたちにも、現時点での最後の『DREAM BOYS』をまかせてよかったと思ってもらえるように、本番まで稽古したいな、と思っています」(渡辺)

『DREAM BOYS』は10月9日(水)に帝国劇場にて幕が上がる。

取材・文・撮影:ふくだりょうこ

<公演情報>
『DREAM BOYS』

演出:堂本光一

出演:渡辺翔太(Snow Man)森本慎太郎(SixTONES)

少年忍者(※田村海琉織山尚大川﨑皇輝深田竜生黒田光輝檜山光成※久保廉※小田将聖元木湧北川拓実青木滉平安嶋秀生ヴァサイェガ渉※鈴木悠仁※瀧陽次朗※川﨑星輝※山井飛翔※長瀬結星豊田陸人※稲葉通陽/※初出演)

紫吹淳鳳蘭

2024年10月9日(水)~10月29日(火)
会場:東京・帝国劇場

帝国劇場クロージング特設ページ:
https://teigeki.tohostage.com/closing/

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