ディズニー&ピクサー最新作、映画『インサイド・ヘッド2』(公開中)の初日舞台挨拶が8月1日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、カナシミ役の大竹しのぶ、シンパイ役の多部未華子、ライリー役の横溝菜帆、ハズカシ役のマヂカルラブリーの村上、ヨロコビ役の小清水亜美、ムカムカ役の小松由佳、ビビり役の落合弘治、イカリ役の浦山迅、イイナー役の花澤香菜ら日本版声優9名が登壇し、作品の魅力やアフレコの様子を語った。
【写真を見る】おすすめシーンを訊かれ「ネタバレしそう」と慌てる大竹しのぶを見て微笑む多部未華子
本作で描かれるのは、大人になると増えていく感情をテーマに、成長して新たな壁に直面する主人公ライリーの物語。日本に先がけ、全米はじめ世界各国で6月14日より公開され、アニメーション史上歴代 No.1 オープニングとなる歴史的な大ヒットスタートを記録。勢いは衰えることなく、世界興行収入は14 億6276万ドルを突破。これまでNo.1だった『アナと雪の女王2』(19)の14億5368万ドルを追い越し、アニメーション映画史上世界 No.1の歴史的快挙を達成した。
大人が共感する物語で、号泣したという声がたくさん届いている本作。前作『インサイド・ヘッド』(15)を映画館で観た多部は本作からの参加。「あらゆる感情のチームワークをひっかき回す役。一見、ん?と思うところもあるけれど、なるべく愛らしくチャーミングになればいいなと思いアフレコしました」と振り返る。続けて「アフレコ中はいっぱいいっぱいで、冷静には観られなかったけれど、まるで自分が経験してきたかのようなお話。大人になったけれど、ライリーのようにいろいろな感情を持って生きている。自分のことを見ている感じがしました」と感想を伝え、「皆さんの心にバシバシ届くのでは?と思っています」と期待を込めた。
前作から9年も経っていることに驚いたという大竹は、「カナシミは悲しいと言っている割には、太っていてかわいい、かわいいキャラクターです」とお気に入りの様子。見どころは「全部!」と笑みを浮かべ、「チームが4年半をかけてワンカットワンカット丁寧に作った作品。(来日の際に)監督やプロデューサーさんが“すばらしいよね”とすごく誇らしげに、幸福そうに言っていた姿が忘れられません」と明かし、「イチオシはラスト、大好きです!」と微笑んだ。
頭の中の感情たちがライリーを思っているというのがすてきなところと指摘した多部は「どの感情も失ってはいけない感情。どの感情も補いあって一人の人間ができていくというのが感動のポイントで、心に留まると思います」とニッコリ。
本作で声優に初挑戦したマヂカルラブリーの村上は自身が演じたハズカシの“うめき”のシーンを挙げ、「アフレコでうめいてくださいと言われて、うめいたら、OKです!って。普段から相方にうめいているので、普段の自分でいられました(笑)」と笑いを誘いながら注目ポイントをアピール。
ライリーと同世代の横溝は「誰もが共感できる映画はたくさんあるけれど、いままでの人生で、ずっと共感しながら観られる作品は初めて。ライリーや私と同世代の方はもちろん、大人の方も“いままでになったことがあるな”って(感情に)すごく共感しながら観られる作品になっていると思います」と見どころを語り、「前作よりライリーの表情が豊かになっています」と、変化にも触れていた。
「嗚咽でアフレコを1回止めてしまった…」とアフレコで感情が揺さぶられたことを告白したイイナー役の花澤は、現在開催中のパリ五輪をTV観戦中に、思わず声が漏れてしまうそう。イイナーにはそんなシーンにピッタリのセリフ(感情表現)があるとし、「映画を観たら、皆さんもぜひマネしてみてください!」と笑顔でおすすめしていた。
「人間はよろこぶために生まれてくると素直に思える映画」と話した大竹は、「だから最後にみんな泣いちゃうんだと思います!」とコメント。夏にいい思い出になると力を込め、「とってもいい映画なので、笑って泣いていただければ」と呼びかけた。
取材・文/タナカシノブ
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