考察が加速中の「降り積もれ孤独な死よ」、正体不明の“顔に傷がある男”と佐藤大樹“鈴木”に注目する声

正体不明の“顔に傷がある男”に襲われる刑事・鈴木(佐藤大樹)/(C)井龍一・伊藤翔太/講談社(C)ytv

考察が加速中の「降り積もれ孤独な死よ」、正体不明の“顔に傷がある男”と佐藤大樹“鈴木”に注目する声

7月30日(火) 15:58

正体不明の“顔に傷がある男”に襲われる刑事・鈴木(佐藤大樹)
【写真】距離が近づいたように見える冴木(成田凌)と花音(吉川愛)

成田凌主演のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信) の第4話が7月28日に放送された。凄惨な事件の真犯人は誰なのか、主人公・冴木(成田)と共に、視聴者の間でも考察が盛り上がりを見せている。(以下、ネタバレを含みます)

■予測不能な結末へ誘うヒューマンサスペンス

同ドラマは、原作・井龍一、漫画・伊藤翔太による同名コミック(講談社)をベースに、オリジナル要素を付け加えて映像化。

13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称・灰川邸事件から7年。一人の少女の失踪事件をきっかけに、灰川邸事件の現場に残されていた謎のマークが再び浮かび上がる。過去と現在、2つの事件の謎が降り積もる中で真相が紐解かれていく、スリリングなヒューマンサスペンスだ。

2017年に灰川邸事件を捜査する主人公の刑事・冴木仁を成田、6年前まで灰川邸で暮らしていた蓮水花音を吉川愛、事件が起きた屋敷の持ち主で容疑者でもある灰川十三を小日向文世が演じる。ほか、冴木の先輩刑事・五味明日香に黒木メイサ、冴木の後輩刑事・鈴木潤に佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、花音と同じく灰川邸に住んでいて生き残った子どもであり、冴木の腹違いの弟・瀧本蒼佑に萩原利久、2024年の現代パートでの週刊誌記者・森燈子に山下美月が扮(ふん)する。


■冴木らを襲った“顔に傷がある男”、演者の考察も

留置場で亡くなった容疑者・灰川。彼が真犯人かどうか、冴木が迫る謎は、視聴者の間でも考察が加速している。

怪しい人物の一人が、これまでたびたび登場している“顔に傷がある男”。花音や蒼佑ら灰川邸で暮らしていた子どもの生き残り6人のうち、行方不明になっている神代健流(杢代和人)なのか、あるいは、花音が思い出した、健流が灰川邸を出る前に言っていたという灰川の血のつながった子どもの可能性も。

第4話ラストで、その“顔に傷がある男”が灰川邸を訪れていた冴木と花音、鈴木に襲い掛かる展開に。そこでいつもかぶっていたバケットハットを取られ、顔があらわになった。唇にいたるまで顔一面にケロイドのような傷があり、ひと言も声を発しなかった男。写真や回想で明らかになっている健流とは顔つきが違うようだったし、少年期の健流にあった右手の虐待のあともなかったが、成長した姿なのか疑問だ。

SNSでは「顔が違う」という声が上がりつつ、“顔に傷がある男”の演者を推測する投稿が。多かったのは、笠松将だ。とはいえ、第4話のエンドロールクレジットに笠松の名前はなく、そもそもキャストとして公表されていない。その謎も含めて怪しさが募る。


■冴木の後輩刑事・鈴木を怪しむ声も

では、“顔に傷がある男”が健流ではないとしたら、健流はどうしているのか。第4話で冴木に頼まれて健流について調べている鈴木が母親の八木橋陽子(長谷川京子)を発見したと報告した。

健流が19歳のときに会ったきりだというが、毎年陽子の誕生日に健流から黄色のカーネーションが届いていた。陽子は自分を捨てた母親を許してくれたと語っていたが、ここでカーネーションとしては珍しい“黄色”に着目する視聴者が続出。

サスペンスやミステリーで、花がキーアイテムとして登場するとその花言葉が気になるところ。黄色のカーネーションには、友情や美のほかに、軽蔑・嫉妬・侮辱・愛情の揺らぎといったネガティブなものもあるとされる。そこから「許したわけじゃないんだ」「この花言葉で見え方が変わってくる」「愛と憎しみは紙一重」といった声が上がった。ネガティブな思いを抱えているという暗示と捉えれば、真犯人の候補から外すことはできなくなるだろう。

そして、もう一人、怪しいと指摘されているのが、鈴木だ。第1話で、冴木たちの課に鈴木が配属されたばかりのときに灰川邸で空き巣の可能性があると連絡が。捜査に出向き、階段の踊り場に飾ってあった絵がゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」だと口にしたが、冴木に「絵、詳しいんだ」と言われると「いや、全然です」と答えた。その絵は不気味な絵として有名と説明したものの、ピンポイントで絵の名前まですらすらと出てくるものなのか。ちなみに、第4話で花音の証言によりここにはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が飾られていたことが明らかになった。

そして何より、13人の子どもの白骨遺体が見つかる地下室へ冴木を誘導したのは鈴木だった。そして第4話で、冴木と五味に灰川邸事件の捜査に加わりたいと名乗り出たこと、ラストで“顔に傷がある男”に遭遇してややあっさりと倒されてしまったことが、怪しいといえば怪しいのだ。

さて、真相はどこにあるのか。次回、8月4日(日)放送の第5話では、灰川の死で幕引きとなっていた捜査が正式に再開されることに。“顔に傷がある男”と灰川が共犯の可能性があることが浮上する。

◆文=ザテレビジョンドラマ部







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