【写真】胸元に大きな“宝石”がキラリ…緑川夫人を演じる黒木瞳
BS-TBSでは、9月29日(日)に2時間ドラマ「江戸川乱歩原作名探偵・明智小五郎「黒蜥蜴」」(夜7:00-8:54、BS-TBS、BS-TBS 4Kで同時放送)を放送する。明智小五郎を船越英一郎、緑川夫人を黒木瞳が演じ、昭和40年頃の雰囲気と現代を織り交ぜた架空の時代を背景に、新たなスペシャルドラマが令和に誕生する。
■船越英一郎×黒木瞳が繰り広げる至極の“心理サスペンス”
2024年10月に生誕130年を迎える推理小説家・江戸川乱歩。1934年に月刊誌「日の出」に連載された本作は、名探偵・明智小五郎と、美しいものをコレクションする緑川夫人(黒蜥蜴)が心理戦を繰り広げるサスペンスで、テレビドラマに映画、舞台と、時代を超えさまざまな形で制作されてきた。
日本が誇る名探偵・明智小五郎は、罪を重ねる黒蜥蜴という人物を断罪しつつも、その心理を暴きたいという強い情念にかられ、いつしか引かれていく。
そんな明智を演じるのは、2時間ドラマの帝王・船越。意外にも明智を演じるのは初めてだという。対する緑川夫人(黒蜥蜴)を演じるのは、船越と双璧をなす黒木。世界中の美品を盗み出し、コレクションに加える稀代の盗賊。変装の名人でもあり、VFXを用いた変装シーンは見どころの1つとなる。
■「黒蜥蜴」を彩る個性豊かな面々も一挙解禁に
また、秀でた美貌ゆえ、緑川夫人の標的にされる岩瀬早苗役は、映画への出演が続く俳優の白本彩奈が務める。明智小五郎の部下で、一生懸命働くもどんくさい一面がある小林芳雄役は、人気急上昇中の俳優・モデル樋口幸平、同じく明智の部下で、的確な推理力と洞察力を持ち、武術にも長けた木内文代役は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」など主にミュージカル界で活躍している唯月ふうかが演じる。
そして、容姿端麗で、緑川夫人の寵愛を受ける手下・雨宮潤一役は、俳優のほかフォトグラファーとしても活動する古屋呂敏。その他、緑川夫人の手下で元番頭の松吉役を諏訪太朗、宝石商・岩瀬庄兵衛役を大河内浩、警視庁捜査一課刑事・浪越警部役を池田鉄洋が演じる。
さらに、本作を描くうえで欠かせないのが、きらびやかな宝石類。宝石専門のテレビショッピングチャンネルを運営する株式会社GSTVの特別協力を得て、緑川夫人が狙う「エジプトの星」を始め、劇中では数百万から一千万円以上する本物の宝石が多数登場する。
■船越英一郎 コメント
――黒蜥蜴への出演と、明智小五郎を演じた感想は?
小学生の頃、怪人二十面相シリーズや少年探偵団シリーズを貪るように読んでいました。中学のときにはラジオドラマを聞いて、高校に入ると江戸川乱歩全集で猟奇ミステリーや耽美派の江戸川乱歩に触れるようになりました。サスペンスを生業として生きてきたような人生ですが、原点が明智小五郎や江戸川乱歩なんです。
いつか明智小五郎を演じたいと思っていたので、今回挑戦できることは法外な喜びです。55年ぶりぐらいに夢が成就したようなものですから、本当にこの機会を与えてくださった皆さんに感謝しています。
しかも黒蜥蜴は、舞台も映画も拝見して特別な思い入れがありました。明智を演じさせていただく、その入口が黒蜥蜴というのも幸せだなと思っています。
――撮影中のエピソード、こだわったことや難しかったことは?
最初から犯人がわかっている倒叙型のミステリーなので、黒蜥蜴の仕掛けた丁々発止の心理サスペンスを黒木瞳さんとお互いに演じあうことができたというのが、僕にとって一番の喜びで収穫でもありました。
毎日わくわくしながら明智小五郎を演じ、黒木瞳さんという俳優さんを堪能させていただきながら黒蜥蜴と対決できました、本当に素晴らしかったです。
――楽しみにしている視聴者に一言。
今回は昭和40年から45年ぐらいの時代設定にしています。今の若い方には、昭和に憧憬を持ってる方も多く、昭和をクローズアップする番組や企画が多いのでマッチするのではないかと思います。僕らが知っている昭和、消えて欲しくない昭和の原風景、心象風景をこのドラマに投影するとちょうどうまく融合するんじゃないかと思っています。
今回の「黒蜥蜴」は割と原作に忠実ですが、オリジナリティも欲しいというのがありました。黒蜥蜴誕生の背景をきっちり描くことによって、人間ドラマの要素が濃くなったと思います。
さらに明智小五郎も、実は人の心の闇を暴くことが彼にとって正義の前に愉悦であると感じる部分を描いているので、新しい明智像がそこにあるような気がします。
明智と黒蜥蜴、対極にいるようで根底では引かれ合ってしまう、恋心に近いようなものまでが芽生えていく、そんな過程をじっくり描いているので、より皆さんにスリリングに見ていただけるんじゃないかなと思います。
一方で突っ込みどころも満載ですし、いわゆる2時間ドラマのイメージを裏切らないように崖も出てまいります。ぜひたくさんの方々にご覧いただけたらと思います。
■黒木瞳 コメント
――黒蜥蜴への出演と、緑川夫人を演じた感想は?
原作も拝読していたので、最初にお話を伺ったときは無理でしょうと思いました(笑)。時代が昭和であることだったり、皆さんがよくご存知のものをリメイクするわけなので、今までの作品よりクオリティの高いものをお客さまに提供しなきゃいけない、そういった意味ですごくチャレンジャーだなと思いました。
ただ、明智小五郎に船越さんはぴったりだし、私こそちょっとハードルが高いかなと思いましたが、いろいろな先輩方が演じてこられたものなので、私にしかできない黒蜥蜴になるよう自分の中で試行錯誤しながら撮影に臨みました。
――撮影中のエピソード、こだわったことや難しかったことは?
言葉遣いがきれいで、現代ではあまり使わないような日本語が多かったので、それが違和感なく視聴者の方に伝わるように心がけました。あとは衣装や部屋も、作り込んだものではなく、本当に身近に黒蜥蜴という女性がいるかもしれないというリアリティが出るように気をつけました。
――楽しみにしている視聴者に一言。
明智小五郎VS黒蜥蜴の心理戦はぜひ楽しんでいただきたいですし、黒蜥蜴は変装の名人でもありますので、そのあたりも楽しんでいただけたらなと思います。また、明智と黒蜥蜴の間に微妙な歪んだ愛みたいなものが芽生えますので、そういったところも江戸川乱歩の世界として堪能していただけるのではないかなと思います。
■江戸川乱歩原作名探偵・明智小五郎「黒蜥蜴」あらすじ
大富豪で宝石商の岩瀬庄兵衛(大河内浩)のもとに、一人娘・岩瀬早苗(白本彩奈)の誘拐と、大宝玉「エジプトの星」強奪をほのめかす予告状が届き、名探偵・明智小五郎(船越英一郎)に警護を依頼する。
明智は部下である小林芳雄(樋口幸平)と木内文代(唯月ふうか)と、警視庁捜査一課の浪越警部(池田鉄洋)と共に警備にあたるが、混乱のなか早苗が誘拐されてしまう。
明智は、宝飾店の常連客でもある緑川夫人(黒木瞳)が犯人であると確信し追い詰めていくが、お互い心の内を探るうちに引かれあっていく。
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