次期朝ドラ『おむすび』緒形直人・キムラ緑子・新納慎也ら神戸編キャスト6名解禁

連続テレビ小説『おむすび』に出演する(左から)キムラ緑子、緒形直人、新納慎也

次期朝ドラ『おむすび』緒形直人・キムラ緑子・新納慎也ら神戸編キャスト6名解禁

7月26日(金) 5:00

9月30日スタートする橋本環奈主演の2024年度後期連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合ほか)で、神戸編に登場するキャストとして、緒形直人、キムラ緑子、新納慎也、内場勝則、内海崇(ミルクボーイ)、岡嶋秀昭の出演が発表された。内海は連続テレビ小説初出演。

【写真】『おむすび』カラフルでかわいいロゴも完成!

本作は、平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。平成の始まる日に生まれた主人公・米田結は、生まれてから福岡・糸島に移り住むまでの約6年間を神戸で過ごし、さくら通り商店街にある理髪店を営む神戸の自宅で1995年1月17日を迎える。結やその家族、周りの親しい人々は大きな震災を体験し、その経験が彼女の運命を大きく変えてゆく。

緒形直人が演じるのは、神戸・さくら通り商店街で靴店を営む、腕利きの靴職人・渡辺孝雄。寡黙で口下手なため誤解されやすい。以前に妻を亡くしてから頑固になり、商店街の中で孤立するように。男手ひとつで一人娘を育てている。

緒形は「この人物の心を丁寧に演じたいと思っています。現場は活気があり、良い作品を届けようと皆で頑張っています。その思いを届けたいです」とコメント。

キムラ緑子が演じるのは、さくら通り商店街で夫婦で総菜屋を営む佐久間美佐江。明るく豪快な性格で、震災後は避難所の運営にリーダーシップを発揮する。娘の菜摘は結の同級生で友人。うわさ話が大好き。

キムラは「もともと関西出身ですので、また大阪で朝ドラの撮影ができ、関西弁でお芝居ができることを嬉しく思っています。演じる美佐江は、困難の中にあっても皆の背中をたたくことができる元気で明るく強い人です。さくら通り商店街の皆とのシーンはとても居心地が良く、その空気感や商店街の一体感が、観てくださる方にも伝わればいいなと思っています」とコメントしている。

新納慎也が演じるのは、神戸市役所の職員で、米田家が営む理髪店の常連・若林建夫。さくら通り商店街にアーケードを設置する計画の担当者で、聖人に商店街側の責任者になるよう依頼する。震災時の対応、そしてその後の復興に奔走する。

新納は「昨年に引き続き朝ドラ出演となり大変嬉しく思っています。しかし、昨年とは『真逆』と言ってよい様な役柄になりそうです。神戸出身者として、阪神・淡路大震災も描く作品ということに、古傷がヒリヒリするような感覚を覚えました。それは『傷』でもあり、もしかしたら『誇り』でもある気がします。この感情をなんとか芝居に反映させつつ、地震大国である日本が歩んで来たように、力強く前向きになれるようなパワーある作品が出来上がればと思っています」と語る。

『吉本新喜劇』で活躍する内場勝則が演じるのは、高橋テーラーの店主・高橋要蔵。体を鍛えるのが趣味の元気なおっちゃん。よく米田家が営む理髪店に入り浸っている。地震後、米田家と同じ宝井小学校に夫婦で避難し、聖人たちと共に避難所の運営に加わる。

『M‐1グランプリ』チャンピオンのお笑いコンビ・ミルクボーイの内海崇が演じるのは、宝井小学校の教師・大崎彰。米田家が営む理髪店の常連で、トレードマークの角刈りは聖人の力作。震災時に勤め先の小学校が避難所になる。

岡嶋秀昭が演じるのは、神戸さくら通り商店街にある福田整体院の院長・福田康彦。面倒見がよく、世話焼きで、人情に厚い。熱心なオリックスファン。震災後、米田家が糸島に移住したあとも、一家のことを気にかけ続ける。

また、本作の番組ロゴが完成した。デザインを担当した大島慶一郎は「主人公・米田結が栄養士として大切なものを結んでいく、その成長の過程を表現したタイトルロゴです。食にまつわるさまざまな『栄養』を組み合わせて、『おむすび』を形作り、紐(ひも)で結んでいるかのような形状の文字を、野菜・果物・肉・魚などのカラーで彩りました。結ぶロゴにすることで、人と明るい未来を結び、リズミカルに上下している配置は、山あり谷ありの人生を乗り越えていく、主人公たちの歩みを象徴しています。カラフルなロゴが、視聴者の朝をポジティブな気持ちにしてくれることを願っています」としている。

連続テレビ小説『おむすび』は、NHK総合ほかにて9月30日より放送。

※キャスト・制作統括からのコメント全文は以下の通り。

<キャストコメント全文>


■内場勝則

主人公の結ちゃんの幼少期に住んでいた神戸の商店、なぜかいつも事あるごとに米田家の理髪店に集まる、大きな問題、小さな問題、そして何もなくても集まる、ピーチクパーチク喧嘩するほど仲がいい商店街をこよなく愛する人々、微笑ましくたくましく、明るく元気な、こんな商店街のおっちゃんおるおる、いややっぱりおらんで。そんなおっちゃんを目指していきたいです。

■内海崇(ミルクボーイ)

あ~ありがとうございますー!
今、朝ドラ「おむすび」の出演オファーをいただきましたけどもね!
こんなんなんぼあってもいいですからね!
ということで、初めて朝ドラに出させてもらいます!
放送を楽しみにしていただきたいんですが、角刈りで良かった!と心から思える役でした!
絶対見てください!
見てくれないと、俺は動くよ!

■岡嶋秀昭

また朝ドラに出演させていただくことを大変光栄に思っております。
『おちょやん』の時の役名は、福松。今回は福田康彦、福ちゃんです。たまたまだとは思いますが、不思議な縁を感じております。
ギャルと栄養士?と思われるかもしれませんが、とてもシンプルで大切なメッセージが描かれている作品だと思います。豪華な共演者の皆様、スタッフの皆様と力を合わせて、おむすびのようにほっこりとした朝をお届けできるよう、ちょっと懐かしい平成を懸命に生きたいと思います。

■制作統括・宇佐川隆史


【神戸編について】

“朝ドラ”は、見た人の1日を元気にし、明日へと希望をつなぎ、人生を豊かにするもの。そんな“朝ドラ”で、真正面から震災を描いてもいいのか。きっと見ることが出来ない人もいるのではないか。制作チームの間で何度も話し合う中で、様々な葛藤がありました。

それでもなお、阪神・淡路大震災からまもなく30年となろうとする今こそ、“朝ドラ”で震災を描く意味があるという結論にいたりました。かつて起こった出来事を、決して忘れないこと。そして今も被災されている方々の苦難を、他人事ではなく、自分事として感じてもらうこと。“朝ドラ”だからこそ、それが叶えられるのではないかと考えました。テレビの向こうで、かつての悲しみや辛い思いに寄り添い、未来への願いへとつながってほしいという、祈りにも似た強い覚悟で『おむすび』というタイトルをつけました。

また、事前にここまでドラマの内容を告知することについても、様々な意見がありました。しかし、不意に震災の様子を目にしてしまい、震災経験者の方々、さらには今も避難されている方々を傷つけてしまうことを、できる限り避けたいという思いから、今回、このような形で発表させていただきました。
主人公が震災で何を感じ、その後の人生に影響していくのか――詳しくはまだお話できませんが、米田結は後に栄養士となり、食の知識で心と体を支え、人々の未来を結んでいきます。『おむすび』というタイトルに込めたこの思いが、少しでも皆さんの心に届けられるよう、チーム一同、全力で制作したいと思います。

【神戸編キャストについて】

神戸編の脚本づくりをする中で見えてきたものは、「人」でした。震災を通して、人という存在のはかなさや弱さも感じれば、底知れぬ強さを感じたりもする――そうした「人そのもの」を、(誤解を恐れずに言えば)愚直に、全身で表現していただける方々に、光栄にも演じていただくことができました。

靴店店主・渡辺孝雄は、口下手で頑固だが、一途で繊細な心を持っている職人。人としての強さと弱さ、その両方を抱えた難役を、緒形直人さんに演じていただけることになりました。緒形さんは、まさに“全身全霊”という言葉がふさわしい方。方言の練習1つとっても、“神戸で生きてきた人になる”という思いが強くあふれていて…役に全力で向き合うお姿は、職人魂を持つ孝雄そのものです。

惣菜店を営む佐久間美佐江は、いつも元気に商店街の皆を奮い立たせてくれるムードメーカーです。演じていただくキムラ緑子さんは、私達もかねてから全幅の信頼を置いているお方です。現場でも私達をいつも笑顔にしてくれ、美佐江さんと同様、非常にパワフル!一方で、避難所ロケの際には、被災経験者の方に積極的に話しかけられたりと、誠実に向き合っていらっしゃいました。

神戸市職員の若林建夫は、神戸が好きで、地元のために尽力したいと思っている人物です。

演じていただく新納慎也さんは、神戸市出身。『ブギウギ』に続いて朝ドラ2年連続出演ですが、どうしてもこの若林を新納さんに演じてほしいとお願いしました。お芝居は本当にキュート。決して派手な役ではありませんが、新納さんの神戸愛、そして神戸ことばを、若林を通して感じてください。

一方、テーラーの高橋要蔵役は内場勝則さん、小学校教師・大崎役はミルクボーイの内海崇さんに演じていただきます。内場さんには、神戸の方々が持つ気品とおちゃめさを。内海さんには、真面目さがゆえのおかしみを、楽しんで演じていただいております。また、商店街のまとめ役・福田康彦を演じていただくのは、連続テレビ小説でもおなじみの、岡嶋秀昭さん。主人公の父・聖人を陰ながら支え続ける、よき隣人を温かく演じていただきました。

そして今回、避難所でのシーンを撮影するにあたり、毎日100名以上もの神戸の方々に、エキストラとしてご出演いただきました。実際に避難所生活を経験された方も、当時まだ生まれていなかった若い方も、私達と一緒にこの物語を伝えようと演じてくださったこと、心から感謝申し上げます。

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