現役女子大生・瀬名亮監督による初長編作品、Huluオリジナル「まだゆめをみていたい」のあらすじと見どころに迫る

「まだゆめをみていたい」の監督・脚本を務める瀬名亮/(C)HJ ホールディングス

現役女子大生・瀬名亮監督による初長編作品、Huluオリジナル「まだゆめをみていたい」のあらすじと見どころに迫る

7月26日(金) 18:00

「まだゆめをみていたい」の監督・脚本を務める瀬名亮
【写真】嬉しそうな表情を浮かべる前田夢子“中野有紗”

新世代の映像クリエイターを発掘、育成するプロジェクト「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」(※通称「HU35」)。第2回目の最終審査が今年4月におこなわれ、35歳以下の若手クリエイターたちの中から、瀬名亮監督の作品が見事グランプリに輝いた。そこで本記事では、注目株となる瀬名監督の紹介とともに、自身初挑戦となる長編作品「まだゆめをみていたい」のあらすじや見どころに迫っていく。

■今泉力哉監督ら著名人が審査員を務める「HU35」

“誰かに作品を届けたい”と思う気持ちと、飽きさせないアイデアがある35歳以下の人たちが参加し、新世代の映像クリエイターを発掘・育成するHU35。2022年に開催された第2回大会では、応募総数586企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名が選出。彼らには、映像制作のプロによるサポートと1500万円の製作費支援のもと、自身の企画する作品を映像化する機会が与えられ、完成後にHuluで独占配信された。

そんな中、女子大生の瀬名亮監督による「はじめてのよあそび」がグランプリを受賞。ダサい地元を捨てて大学デビューを果たした主人公が、大切なものに気付いていくという“憧れ”と“現実”が入り混じるストーリーで、審査員から大きな共感を得た。

ちなみに「HU35」第2回の審査員長を務めたのは、映画「こっぴどい猫」(2013年公開)でトランシルヴァニア国際映画祭の最優秀監督賞を受賞し、大ヒットを記録した映画「愛がなんだ」(2019年公開)も手掛ける今泉力哉監督。また審査委員には、執筆、楽曲提供、プロデュースなどをおこなう歌手の大森靖子をはじめ、俳優の藤原季節、漫画家の米代恭といった著名人が名を連ねている。

そして今回グランプリに輝いた瀬名監督は、“ルッキズムの問題や恐ろしさ”をテーマにした映像作品「美食家あさちゃん」で、「講談社シネマクリエイターズラボ」の優秀賞を受賞するなど、現在もなお躍進し続けている。

そんな彼女が監督・脚本を務める長編作品「まだゆめをみていたい」が、Huluオリジナル作品として本日7月26日(金)よりHuluにて独占配信中だ。
「まだゆめをみていたい」キービジュアル


■瀬名監督初の長編作品「まだゆめをみていたい」あらすじ

漫画家志望の前田夢子(中野有紗)は、都内の大学に通いながら漫画を描いていた。ある時、自身の漫画が大手出版社の漫画雑誌で入賞を果たし、ヒットメーカーの編集者・新睦月(古川雄輝)とともに、まずは読み切りでの雑誌掲載を目指す。

しかし実力を発揮できずに落選し、読み切り掲載は夢子と同時に入賞した同世代の注目株・安曇一樹(南琴奈)の手に…。夢子は自信を取り戻せないまま、次なる大型の漫画コンペ「マンガ未来大賞」で、大賞が取りやすい“恋愛”のジャンルに挑戦していく。

必死に漫画と向き合う夢子だったが、描きたいものが思うように描けず、悪戦苦闘の日々が続く。そんなある晩、夢子が描いている漫画が“夢”として現れ、さらに考えた通りに動いてくれない存在“叶人(西垣匠)”に出会い――。

夢と現実の狭間で揺れ動き、友人との関係性にも悩まされながらも主人公が必死に奮闘していく本作。“夢”をテーマに描かれるハートフルファンタジーは、世代を問わず共感できる少しほろ苦いストーリーになっている。

「まだゆめをみていたい」より


■主人公・夢子の繊細な心情をリアルに表現

本作の見どころは、現役の大学生だからこそ描ける、若者の繊細な心情をリアルに表現している点にある。主人公の夢子は、自分の実力を信じ“漫画”という道に邁進するも、ライバルの存在や大学生活、恋を楽しむ友人などに心をかき乱される。

作中では、アイドルになる夢を諦めて夢子にも“現実を見た方が良い”と忠告をする親友の芹香(菊池日菜子)や、才能あふれる夢子のライバル的存在・安曇一樹が登場し、劣等感や戸惑いが生まれる夢子が痛々しく描かれる。

実はHU35のグランプリ受賞時、「(私は)自意識とか劣等感とかが、すさまじい人間なんですよ。多分どういった作品を描いても、それは現れてくるんですけど、それをやらないと私はやっていけないなって思うし、私の持ち味があるとしたら、そこだなって思う」と語っていた瀬名監督。

実際に夢子も、一樹や芹香たちに影響を受けながら、それと同時に“うまく描けない、でも描きたい、描けるはず”という“自我”の感情にも振り回されている。そして葛藤の末、自分の中でかつて描いていた“ある人物”の存在によって、夢子は一筋の光を見出していくのだ。

この繊細な心情を痛々しいほどリアルに描けているのは、瀬名監督がインタビューで語った“自意識や劣等感”が夢子に投影されているからなのかもしれない。
「まだゆめをみていたい」より



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