【写真】時松(佐伯大地)の顔が近づいて驚く穂波(樋口日奈)
樋口日奈が主演を務めるDRAMA ADDICT「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」(毎週水曜夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか) の第4話が7月24日に放送。夫の不倫で傷ついた穂波(樋口)の切なさから衝撃の展開を迎えた。(以下、ネタバレを含みます)
■不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”
同ドラマは、横馬場リョウによる同名電子コミックが原作。「夫婦という制度」と「初恋のような本能的な恋心」との間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”だ。
樋口演じる保育士の主人公・財前穂波を中心に、さまざまな登場人物の不倫模様が描かれ、不倫ドラマでありつつも、どこか身近に感じ、登場人物の誰かに自分を重ねて共感できる群像劇となっている。
出演はほかに、穂波の夫で初恋の人に似た職場の同僚と不倫に走ってしまう俊一に芳村宗治郎、俊一の不倫相手・神志那環奈(こうじなかんな)に北村優衣、穂波の友人で初恋相手と長く不倫している独身女性・香真莉愛(かおりまりあ)に八木アリサ、穂波の心を惑わす既婚の隣人・時松千尋に佐伯大地。
■モノローグで語られた穂波の苦しみと恋の予感
第4話、冒頭の穂波によるモノローグでドキッとさせられた。
「不倫は人の心を破壊する。謝られても、許したつもりでも、一度壊れた心は二度と元には戻らない。それでも人は恋に落ちる。言葉よりも体よりも先に動いた心を、止めることはできないから」。
夫の不倫を知るも、夫婦関係は続けようと決めた穂波だったが、揺れる思いが切ない。ただ、それでも“恋に落ちる”とは…。前回、穂波が夫婦関係に悩みを持った者としてシンパシーを感じた時松のことがよぎる。
本編が始まり、もらった野菜のお礼にミネストローネを時松に届けようとした穂波。そこに酔った時松が帰って来て、「ひとりだけじゃない。自分だけじゃない」と思えたのがうれしかったと告げた。時松の妻はアイドルの追っかけでほとんど家に戻ってこない生活をしていたのだ。
時松がよろけたことを心配し、部屋の中まで送り届けた穂波。自宅に戻って、お礼を言われたこと、またよろけた時松の顔が近づいたことで、ドキドキした気持ちを落ち着けようとする穂波だった。
■俊一との会話に耐え切れず家を飛び出す穂波
翌朝、起きてきた俊一が、浮気相手と会う約束があったため偽った休日出勤のことを、負い目があったからだろうか、聞かれてもいないのにペラペラと話し出した。穂波はというと、浮気相手とはもう会っていないと信じているはずだが、前日夜の時松のときとは対照的に、どこか会話を受け流しているようにも見えた。
さらには、夕食前に突然掃除を始め、穂波が提案していた不妊検査のことから、子どものことまでまたペラペラと話し出した。それに耐えきれなくなった穂波は、「アイス買ってくる」と思わず家を出てしまう。
アイスを購入した帰り、「帰らなくちゃ。帰らなくちゃ、彼が待つ家へ」と思っても、足が進まなくなる穂波。壊れてしまった心のつらさからくるものだ。演じる樋口の表情から存分にそれが伝わってくる。
しばらく心を落ち着けようと公園にいた穂波だが、何者かの気配に怖くなって逃げる。俊一に助けを求めようとするが、浮気のことがよぎってためらった。すると、警察官の仕事でちょうど呼び出しを受けて公園を訪れ、穂波の姿を見かけていた時松が倒れて動けなくなった穂波に声をかけた。
安堵から時松の胸に飛び込んだ穂波。そのまま涙を流し、そんな穂波を時松はそっと抱きしめた。
時松の職務があっての2人の様子だろうか。それまでの経緯を見ていると、シンパシーを感じている者同士だけに、何かが始まりそうな予感がする。
ラストでは抱き合っている2人を俊一が目撃するという緊張感ある展開となった。波乱の様相に次回が待ち遠しい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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