<HERO>堅物な松たか子“雨宮”が不倫中の女性に教えた「一番不幸な女」とは

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<HERO>堅物な松たか子“雨宮”が不倫中の女性に教えた「一番不幸な女」とは

7月25日(木) 11:30

2024年4月からのFODでは人気のフジテレビドラマを毎月5作品分をFOD・TVerにて毎日無料公開する「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」を開催中。対象作品のひとつ、「HERO」第1話は8月6日火曜まで無料公開中なので、平均視聴率34.3%を記録した人気作品を再び楽しむことができる。
【写真】2014年「HERO」第2シリーズで再登場した美鈴(大塚寧々)

第5話「二人きりの夜」は、副検事を目指し勉強一本槍だと思われていた雨宮が、美鈴の挑発にのり、つい「大人の恋愛してます。相手には奥さんがいて」と不倫宣言。「だれ?」と、舞子に思いを寄せる江上はショックを受け、事務官たちは「まさか~」とびっくりする。

その雨宮が久利生と担当することになったのは、不倫の清算で、妻と愛人の3人で話しているうち、激昂した夫、矢口(小原雅人)が妻に包丁で切りつけた傷害事件。愛人の朝美(桜井幸子)も矢口が妻を切りつけたと証言していたが、矢口は「俺じゃない」と言い張っていた。久利生と雨宮は、千葉の実家に戻っている朝美に会いに行く。相手に対する気持ちが冷めたという朝美。朝美の話に納得できない久利生は、一晩泊まり、もう一度確かめたいと言い出す。

■一番不幸なのは「忘れられた女」

異性に本気の恋をしたことがない雨宮は「不倫なんて許せません」と思っており、もちろん皆の前で言った不倫宣言は出まかせのウソ。久利生から「彼氏ってどんな人?」と聞かれると、目の前に置かれた観光地のパンフレットに写る男性の容姿を適当に答えて「顔が下駄みたいに四角い漁師」と答えるなど、恋に不器用すぎる一面が見え隠れしてしまう。

しかし、朝美のように報われない泥沼不倫にハマってしまった女性には、雨宮のようなまっすぐさがもう自分にはないと響いたのだろう。矢口にまだ未練がある朝美が、久利生になぜ彼をおとしめようとしたかと尋ねられると「一番不幸な女なのは忘れられた女だと思う。自分を刑務所に入れた女のことは一生忘れないと思う」と供述し、静かなる女の念は恐ろしいものがあった。

一方、第6話「彼女の一番大切なモノ」は、雨宮が異性に恋したい気持ちを高ぶっていることが分かるキーアイテムが登場する。久利生が通販にハマっているのを小馬鹿にしていた雨宮が、ある通販商品を誰にも分からないように秘密で購入。ところがそれを落としてしまったクラブが賭博容疑で摘発されてしまい、雨宮の眠れぬ1日が始まる。通販で買った商品は何なのか。

検事であれど、ひとりの人間。「HERO」は個性の強い久利生はもちろんのこと、仕事仲間である検事や事務官にもそれぞれ色濃い人生があって、登場人物たちに同情したり笑っているうちに物語が進んでいくという楽しさがある作品だ。



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