【写真】クレーン車で吊り上げたゴンドラで熱唱する西城秀樹
数多のアイドルが活躍した1970年代を常にトップで走り、当時の日本の音楽シーンを支えた西城秀樹さん。2024年5月で7回忌を迎え、4月にはアルバム復刻シリーズ第七弾が発売。また6月には“7th MEMORY 2024 EDITION”として、1986年に出版された写真集『BODY』の続編となる『BODY2』が発売された。そんな西城さんの全国ツアーのライブ・ドキュメント・フィルム「ブロウアップ ヒデキ」(1975年公開)を、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて7月26日(金)夜8時よりノーカット放送。本記事では、本作の見どころを紹介していく。
■「西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル」に密着したドキュメンタリー「ブロウアップ ヒデキ」
西城さんといえば、“ワイルドな17歳”をキャッチフレーズに「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」や「傷だらけのローラ」など数々のヒット曲を生み出してきた新御三家の一人。“親衛隊”と呼ばれる、アイドルを熱狂的に応援するファンダムの礎を形成した存在とも言われている。
そして今回BS松竹東急にて放送する「ブロウアップ ヒデキ」は、当時20歳だった西城さんが1975年におこなった全国ツアー「西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル」に密着したドキュメンタリー作品だ。
クレーン車で吊り上げたゴンドラでの絶唱や、ヘリに乗って客席上空すれすれの旋回、そして富士山の麓の特設野外ステージでの公演の様子に加え、西城さんの素顔や本音を収めたインタビューやバックステージの様子のほか、「愛の十字架」「傷だらけのローラ」「この愛のときめき」「至上の愛」などのヒット曲を含む12曲が収録されている。
■西城さんとファンの熱い想いが伝わってくるパフォーマンス映像
本作のメインとして取り上げられているのは、当時20歳のエネルギッシュな西郷さんのライブ・パフォーマンスと熱狂するファンの姿だ。西城さんが会場に登場すると、親衛隊からは大歓声があがり、中には「秀樹大好き握手して」と書かれた横断幕を掲げる人の姿も。
また、西城さんがヘリコプターや吊り下げられたクレーンで登場した際には、ファンが上空に向かって双眼鏡を構え、一斉に手を振る姿も映し出された。
照明の光を浴びながら登場した西城さんは、ありったけの熱意を込めて魂の歌声を披露。親衛隊から送られるコールも相まって、臨場感あふれるライブ映像となっている。
さらに夜間のライブで花火のパフォーマンスをしたり、ライブ中に西城さんが車に乗ってファンの座席近くまで会いに行ったりなど、多種多様な演出も見どころの一つ。本作を通じて、常にファンを楽しませようとするエンターテイナー・西城さんの姿が垣間見える。
■美しい景色の中でリラックスする“オフモード”の姿も収録
本作ではパフォーマンスの映像がメインとなっているが、全国ツアーの合間に西城さんが本音を語るインタビューや、地方でのんびりと過ごす姿、そしてファンへのインタビューなども収録されている。
札幌、秋田、盛岡、仙台…と、約5000キロにおよぶライブの合間では、宮崎県の海岸でくつろぐ西城さんや、西城さんとスタッフの慰労の日の様子、水中カメラが捉えた沖縄の美しい海など、様々な風景の中でリラックスする姿が映し出される。
インタビューシーンでは、ライブ映像とともにファンが「おどけて見えるけど、歌うときは真剣なところが好き」などと西城さんの魅力を存分に語っており、西城さんも自身のファンについて「歌っていてファンの気持ちが分かる」「ファンを喜ばせたいんじゃなくて、一緒に喜びたい」とコメント。ファン想いな一面を覗かせていた。
本作では若かりし頃の西城さんの貴重映像に加え、ファンとの強い絆を感じられる内容も盛りだくさんで、見応え十分の作品に仕上がっている。
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