彼を信じて良いのか?危険な香りがする男に翻弄される…サイコスリラー「キリング・カインド ~危険な関係~」を振り返り

「キリング・カインド ~危険な関係~」より/(C) Eleventh Hour Films 2023

彼を信じて良いのか?危険な香りがする男に翻弄される…サイコスリラー「キリング・カインド ~危険な関係~」を振り返り

7月24日(水) 12:00

「キリング・カインド ~危険な関係~」より
【動画】エマ・アップルトン“イングリッド”の周りで不可解な出来事が巻き起こる…「キリング・カインド ~危険な関係~」吹替版予告映像

小松未可子と津田健次郎が吹替キャストを務めるサイコスリラー「キリング・カインド ~危険な関係~」(全6話)が、動画配信サービス・Huluにて7月13日より全話独占配信中。本記事では、犯人捜しのミステリー要素と人間ドラマをスリリングに描いた同ドラマを、見どころとともに振り返っていく。

■執拗に付きまとうジョンに翻弄されるイングリッド…

本作の主人公は、優秀な法廷弁護士イングリッド・ルイス(エマ・アップルトン)。ある時、元恋人からストーカー行為で訴えられた実業家のジョン・ウェブスター(コリン・モーガン)を弁護したことで、2人は親密な関係となる。

しかしイングリッドにはマーク(エリオット・バーンズ=ウォーレル)という婚約者がいたため、彼女はジョンと距離を置こうとする。すると、ジョンはイングリッドに執拗に付きまとうように…。そんな中、イングリッドの家で火事が発生。家にはマークの浮気相手がおり、浮気相手は火事によって亡くなってしまう――。

それから1年が経ち、マークと別れたイングリッドはジョンに付きまとわれることもなくなり、日々仕事に明け暮れていた。そんな折、イングリッドのもとに突然1本の電話がかかってくる。その相手はジョンで、唐突に「君の身が危ない」と警告を受ける。

その後、イングリッドが同僚弁護士の勝訴祝いで飲みに行った帰り道、彼女に借りた赤い傘を差していた同僚が車に轢かれ死亡。警察はこれを“事故死”と処理するが、何者かによってイングリッドのもとに送られてきた監視カメラの映像には、同僚が道路に飛び出し、車に轢かれた後、逃げるように去る男の様子が映し出されていた…。ジョンの関与を疑うイングリッドだったが、ジョンは「君を守れるのは僕だけだ」「僕を信じて」などと言って接近してくる。彼の言葉に翻弄される中、イングリッドは真実を暴くため独自で捜査を開始するのだった――。

それ以降もイングリッドの周りでは次々と不可解な出来事が起こり、そのたびに彼女に接触してくるジョン。イングリッドは彼を疑いながらも、その危険な香りになぜか惹かれていってしまう。

そんな本作では、なにかと事件に関わるナッシュ巡査部長(カー・ローガン)や元婚約者のマークも絡み、事件は思わぬ方向へと展開していく。そして、真犯人を含め一連の不可解な事件の真実が明かされた時、イングリッドがとった“ある行動”にも注目。ラストまで目が離せない展開となっている。
「キリング・カインド ~危険な関係~」より


■魅惑的なジョンの存在が物語を盛り上げる

過去のストーカーのトラウマに悩まされながらも、事件の真相にたどり着こうとするイングリッド。本作の見どころを語るうえで、やはり“過去のトラウマ”の種とも言えるジョンの存在は欠かせない。

どことなく危うさと色気を漂わせるジョン。自分に執着する危険な相手だと認識しているものの、彼の魅力に惹かれていくイングリッドには、少なからず共感してしまう部分がある。

イングリッドは同僚の死の真相を探る中で、捜査をおこなう警察から邪魔者扱いされたり、同じ弁護士事務所の上司からも“これ以上関わるな”と忠告をされたりと、誰からも理解されず次第に孤独に陥っていく…。そんな中で、彼女が唯一頼れる存在がジョンなのだ。

当初、自らの身に危険が迫ることを危惧して、ジョンの接近を拒絶していたイングリッド。というのも、ジョンは以前イングリッドに内緒で婚約者のマークと友人になり、自宅に遊びに来たことがあった。そして、帰宅したイングリッドが唖然としている中、ジョンは「彼(マーク)じゃダメだ」と言い放つのだ。このストーキング行為により、イングリッドの精神はどんどん追い詰められていくことになる。

しかし、ジョンはイングリッドに対し「君を愛しているから」「本当は僕が必要なはずだ」などと伝え続けたり、暴走する車に轢かれそうになったイングリッドを間一髪のところで助けて寄り添ったりと、随所で優しさを見せる。

それによって孤独なイングリッドは、過去にジョンと親密な関係になったことを度々回想しつつ、“いけない”と思いながらも彼の魅力と優しさにどんどんハマり、いつしか“彼しか頼れる人がいない”と、まるで洗脳されたかのような状態に陥ってしまう…。イングリッドの精神状態をかき乱していくジョンの言動には、思わず視聴者も翻弄されてしまうのではないだろうか。
「キリング・カインド ~危険な関係~」より

「キリング・カインド ~危険な関係~」より


■登場人物たちの怪しい言動にも注目

本作では、最後まで犯人が分からない点も見どころの一つとして挙げられる。例えば序盤では、イングリッドの身の回りで起きる不可解な出来事は、いかにも怪しいジョンの仕業かのように描かれている。その一方で、途中からジョンが体を張ってイングリッドを守るような描写も盛り込まれているため、最後まで確信が持てないのだ。

また、ジョン以外にも“怪しく見える人物”が登場し、観る者を惑わせていく。その1人が、最初から事件を追っていたナッシュ巡査部長。イングリッドの部屋に何者かが侵入し落書きをした際など、しきりに“ジョンが犯人だ”とイングリッドに訴え続けるのだが、それが逆にジョンに罪をなすりつけようとしている感じが否めない。

さらにイングリッドの婚約者・マークも、亡くなったイングリッドの同僚に個人的に連絡を取っていたり、捜査を尾行したりと、随所に怪しさを覗かせる。しかし彼らの言動は、あえてジョンから目を背けるように仕向ける“ミスリード”とも捉えられ、その結果“本当に犯人はジョンなのか?”と混乱させられてしまうのだ。

そんな本作では、イングリッドをストーキングする“犯人視点”のカメラアングルが多用されている。そのため、“いつ犯人が襲い掛かってくるのか”と終始ハラハラドキドキの演出を楽しめる点も、本作の魅力ポイントと言えるだろう。
「キリング・カインド ~危険な関係~」キービジュアル





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