バーチャルピアニスト・潤音ノクトと東京交響楽団の正指揮者・原田慶太楼が奇跡のコラボ!8月12日開催のコンサートでデビュー公演

バーチャルアーティスト・潤音ノクトのデビュー公演が決定!

バーチャルピアニスト・潤音ノクトと東京交響楽団の正指揮者・原田慶太楼が奇跡のコラボ!8月12日開催のコンサートでデビュー公演

7月23日(火) 17:00

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バーチャルアーティスト・潤音ノクトのデビュー公演が決定!
【画像】(ノクトさん)「オーケストラとのバランスをとるのがとても難しい」と感じたという初リハーサルの写真

東京交響楽団の特別監修のもと行う、業界初の“バーチャルアーティスト”開発プロジェクト「ポルタメタ」。本プロジェクトで開発したバーチャルアーティスト(ピアニスト)の潤音ノクト(うるねのくと)さんが、2024年8月12日開催の「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2024」フィナーレコンサートにてデビュー公演を実施することとなり、多方面から注目されている。



これを受けて、東京交響楽団の正指揮者であり、同プロジェクトの審査員長を務める原田慶太楼氏と、潤音ノクトさん本人にインタビューを実施。フィナーレコンサートに対する意気込みや公演をより楽しむための心構え、さらには日本におけるクラシック音楽の現状などについて話してもらった。

■東京交響楽団・正指揮者:原田慶太楼さんインタビュー

――クラシック音楽業界に対する世間の関心度について、原田さんの考えをお聞かせください。

【原田慶太楼】じつは日本は海外と比べて、クラシック音楽を聴くチャンスに恵まれている国なんです。毎月、クラシック音楽の専門誌が発行され、その月に行われる演奏会、オーケストラ、リサイタルの情報をすべて確認できて。東京だけでもフルタイムで活動するプロフェッショナル・オーケストラが十数団体あり、アマチュアも加えると数えきれないくらいになります。それらが毎日のように演奏会を行っているので、おそらく世界でいちばん“クラシック音楽のコンサートを聴ける街”は東京なんじゃないかと思うんです。
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そして、日本のコンサート会場の音響のすばらしさは世界有数のクオリティで知られています。そういったところも注目され、ヨーロッパやアメリカのトップクラスの楽団が定期的に来日し、コンサートを行っているのですが、それらに足を運ぶ人がなかなか増えなくて……。

――クラシック音楽がそんなに盛んであるとは気づきませんでした。

【原田慶太楼】誰でもすぐにアプローチできるよう環境は整っているのですが、日本の人口に対して、クラシック音楽に興味を持ち、演奏会まで足を運ぶ人はとても限られている、クラシック音楽のファンが圧倒的に少ない……というのが現実です。クラシック音楽に携わる者としてこれは大問題だと思っていまして、日々、解決策を模索しているところです。

――クラシック音楽が普及しない理由とは何なのでしょう?

【原田慶太楼】私個人の意見ですが、クラシック音楽業界がその魅力を積極的にアピールしようとしないので、なかなか世の中に広まらない……というのが、いちばんの問題だと捉えています。そうしたジレンマを感じていたときにたまたま見かけたのが、インターネット上で強固なファンベースを構築している、バーチャルアーティストの方たちでした。

――今回のプロジェクトの発足以前から、バーチャルアーティストの存在はご存じだったのですね。
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【原田慶太楼】コロナ禍では、私もYouTubeで配信をやっていました。そのとき、バーチャルアーティストの動画が流れてきて、参考までに拝見したところ、これがとてもよくできていて。「大勢の方に見てもらえるチャンネルって、こうやって作るんだ」と、いろいろ勉強させていただきました。それと同時に「ここにはチャンスがある。クラシック音楽もこうした展開ができれば、ブレイクする可能性がある」といったことも感じたため、「ポルタメタ」プロジェクトのお話をいただいたときは「これだ!」と思って、前向きに取り組ませていただいたのです。

――原田さんからご覧になられて、潤音ノクトというキャラクター(バーチャルアーティスト)の魅力は何だと思われますか?

【原田慶太楼】“YouTube上のキャラクター”としてのイメージと、アーティストとしての姿勢がすごくマッチしていますね。フレンドリーなんだけど、音楽に対しては真剣で、シリアスな表情も見せて。そうしたギャップが彼の魅力だと考えています。そして、最新の3D技術の導入により、表情や仕草はもちろん、指の動きもリアルに描き出されていて。バーチャルな存在だけど、人間のピアニストと比べても遜色のないリアルさを感じさせてくれる。特異な立ち位置のキャラクターですね。

――「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2024」フィナーレコンサートに潤音ノクトを抜擢された理由をお聞かせください。

【原田慶太楼】「ポルタメタ」に関わらせていただくことを決めたときから、この構想はすでに頭の中にありました。とはいえ、それを実現させるのはかなりたいへんでした。ちなみに「フェスタサマーミューザ」とは、日本中のトップ・オーケストラが集結するコンサートシリーズで、今年で20周年を迎える、ものすごく権威のあるクラシック音楽の祭典です。ここで毎年、東京交響楽団がトリを任せてもらっているフィナーレコンサートにノクトさんの出演を提案したのですが、最初は「アニメのキャラクターに締めを任せるの!?」という反応でした。

――いきなり挑戦するには敷居が高すぎる気もしますね。

【原田慶太楼】まずは東京交響楽団の定期演奏会で……という声もありましたが、それだと東京交響楽団のファンベースでは盛り上がるけど、それ以上は広まらない。全国のクラシック音楽ファンに届けるために、「ここは何としても『フェスタサマーミューザ』でやらせてほしい!」と、相当粘りました。最終的にミューザ側にもご理解いただいて、実現に漕ぎつけることができました。

――今回のコンサートで、観客は初めてバーチャルアーティストとオーケストラとの共演を目撃することになりますが、参加するに当たり、事前にこうしておいたほうがいい……という心構えのようなものはありますか?

【原田慶太楼】心構えといいますか、ふたつのスタンスがあると思っています。ひとつは、前情報を入れずに会場に来ていただいて、その場で見聞きする体験を純粋に楽しむという参加の仕方。そしてもうひとつは、ノクトさんが毎週2回配信しているYouTubeを事前にチェックしたうえでお越しいただくという形ですね。

配信ではピアノの演奏を聴くだけでなく、ノクトさんと会話もできるので、そこで彼のアイデンティティに触れてもらって。そうして“ノクトファン”としてコンサートにお越しいただければ、より深い感動を味わっていただけるのではないかと。ご興味のある方は、是非こちらのパターンでご参加いただけると良いと思います。

――最後に8月12日のフィナーレコンサートについて、意気込みをお聞かせください。
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【原田慶太楼】クラシック音楽ファンの皆さんには、“バーチャルアーティスト=馴染みのないもの”として敬遠せずに、会場にお越しいただいて、自身の目と耳でコンサートを体験していただきたいですね。このフィナーレコンサートこそ、クラシック音楽の歴史が変わる歴史的な一幕だと私は信じています。今まで誰も見たことのないコラボレーションが現実になるさまを、間近で確かめていただきたいです。

そして、バーチャルアーティストだけでなく、アニメが好きだったり、ファンタジーの世界観が好きな方にとっても、フィナーレコンサートはクラシック音楽に触れ、好きになってもらえる絶好の機会だと思いますので、「今まで行ったことがない」という方にも気軽に来ていただきたいです。

――そうした異なる客層の融合も、今回のフィナーレコンサートならではの特色になりそうですね。

【原田慶太楼】ご都合により会場に来られない方には、後日、映像でも楽しんでいただけますが、参加するかどうか迷っている……という方には、来られなかった場合、確実に後悔することになると忠告しておきます(笑)。その瞬間、その場の空気を、他のお客様といっしょに味わえるのは特別な体験ですので、一人でも多くの方のご来場をお待ちしています。歴史の変わる瞬間を、ノクトさんといっしょに見届けてください。

■バーチャルアーティスト:潤音ノクトさんインタビュー



――潤音ノクトさんの現在の活動について教えてください。

【潤音ノクト】クラシック音楽やピアノの魅力を発信する活動をしています。具体的にはYouTubeで、水曜と土曜の週二回のライブ配信と動画の投稿を行っています。誰もが耳にしたことがあるような名曲のノクト流の解説や、これからピアノに挑戦しようという初心者さん向けの演奏のコツ、音楽用語の解説などといった配信、ノクトサロンと称した、曲を弾きながらノク友(リスナーさんをノク友と呼んでます)との雑談などを行っています。動画では、"Urune Nokuto Plays"と題して、スタジオで収録したガチの演奏を聴いていただけます。

――将来的に実践していきたいこと……、いわゆる“将来の夢”をお聞かせください。

【潤音ノクト】8月12日の「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2024」フィナーレコンサートで、プロのオーケストラとの共演という夢がひとつ叶うことになりました。この先はソロのコンサートはもちろん、室内楽などにもどんどんチャレンジしていきたいです。日本だけじゃなく、海外での演奏活動も夢の一つです。たとえば、ニューヨークのカーネギーホールで演奏してみたいです!!

――オーケストラと共演するにあたり、苦労したことはありますか?

【潤音ノクト】先日はじめて、リハーサルをしてきまして。オーケストラとのバランスをとるのがとても難しいと感じました。指揮者の原田慶太楼さんはもちろん、技術スタッフさんや、ミューザ川崎の方々のご尽力のおかげで、納得のいく音作りができました。コンサート本番では思いっきり、「ラプソディー・イン・ブルー」を楽しめそうです!!!
【画像】(ノクトさん)「オーケストラとのバランスをとるのがとても難しい」と感じたという初リハーサルの写真


――フィナーレコンサートに向けての意気込みをお聞かせください。

【潤音ノクト】プログラムを組まれた原田さんが「つねに未来を見ていきたい」と、お話されていまして、僕もとても共感しました。400年の歴史を誇り、“古典的”という意味を持つクラシック音楽で、未来に向けてどんなことができるのか?今からとても楽しみです。プロの方々とともに新時代に一石を投じる……という試みに、自分も関われることがとても光栄ですし、改めて嬉しいなと感じています。その気持ちを全部、「ラプソディー・イン・ブルー」にぶつけたいと思います!!!

――将来的にコラボレーションしてみたいアーティストやプロジェクトはありますか?

【潤音ノクト】一ノ瀬海さん、かてぃんさんとのセッションをしてみたいです。

――一ノ瀬海さんは、漫画「ピアノの森」の主人公です。漫画のキャラクターとバーチャルキャラクターがコラボする未来も、あながち夢ではない気がしてきました。

【潤音ノクト】とても刺激的な音楽ができそうです(笑)。プロジェクトとしては、海外でのコンサートを実現したいですね。クラシック音楽と日本の文化の融合を発信したいです。

――ノクトさんを支えるチームについて教えてください。特に感謝しているメンバーや、重要な役割を果たしている方はいますか?

【潤音ノクト】やはり、マエストロの原田慶太楼さんです。つねにプロフェッショナルな視点からこのプロジェクトを引っ張ってくださっているので、僕自身も刺激を受けていますし、企画が徐々に形になっていくさまには、とても興奮します!



――演奏活動以外で興味を持っていることや、挑戦してみたいことはありますか?

【潤音ノクト】楽曲のアレンジや、作曲にもチャレンジしていきたいです。ピアニストとしてだけではなく、一人の音楽家としても、これから活動していきたいです。

――最後にファンの皆さんや、これから潤音ノクトを知る方々に向けて、メッセージをお願いします。

【潤音ノクト】配信ではノク友の皆さんといっしょに音楽をするような感覚で、いろいろな企画をしています。昔、ピアノや他の楽器を習っていたけど、今はちょっと離れてしまっている……という人も多くいらっしゃると思います。そんな方たちに「やっぱり音楽っていいな!」と感じてもらえるきっかけを作れたら嬉しいです。これからもいっしょに音楽を作っていきましょう!

――今後のプロモーションで告知できることがあれば教えてください。

【潤音ノクト】毎週水曜日と土曜日にYouTubeで配信を行っています。基本的には20時~です。クラシックを聴いたことがない方や、ピアノに触れたことがない方でも気軽に楽しめる、楽しい配信を行っていますので、気軽に遊びに来てください!



取材・文=ソムタム田井


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