マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが夫婦役を演じる映画『２度目のはなればなれ』より、声優・諏訪部順一がナレーションを務める予告編と場面写真が解禁された。

【動画】マイケル・ケインが俳優人生最後に贈る感動の実話！映画『２度目のはなればなれ』予告編

本作は、89歳の退役軍人が6月ノルマンディ上陸作戦70年記念式典に参加するため、老人ホームを抜け出した実話を基にした作品。お互いに2度のオスカー受賞という名優マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが、『愛と哀しみのエリザベス』（1975）以来50年ぶり2度目の共演にして、2度目の夫婦役を演じ、本国イギリスで興行収入10億円超えの大ヒットを記録した。

『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』で2度のオスカー受賞したケインは、本作で引退することを表明している。『恋する女たち』『ウィークエンド・ラブ』で2度のオスカー受賞したジャクソンは、全英公開を控えた去年2023年6月15日、87歳でこの世を去り、輝かしい女優人生に幕を閉じた。そんな名優2人の最後の共演となる。

2014年夏。イギリスの老人ホームで寄り添いながら人生最期の日々を過ごす老夫婦バーニー（ケイン）とレネ（ジャクソン）。声優・諏訪部順一がナレーションを務める予告編では、バーニーがレネを食後の散歩に誘い、車椅子を押して海岸沿いをゆったりと散歩するシーンから始まる。

2人の生活はユーモアにあふれ、荒波を泳ぎ切った後に訪れる凪いだ海のような、ささやかで幸せな日々を送っているように見える。しかし、シーンは変わり、バーニーは海岸でひとり、水平線を見つめ「フランスへ行きたい」と強く願うのだった。

ホームのスタッフから、フランスで行われるDデイ（ノルマンディ上陸作戦が実施された日）の記念式典の公認旅行には「残念だけど、もう間に合わない」と言われたバーニー。絶望的な表情をしながらも最愛の妻を気遣い、「君を置いて行けない」と肩を落とす。しかし、長年連れ添ったレネは、戦時中に1度目の、そして今回はその70年後に2度目の“はなればなれ”を決意し、「でもあなたは、行くべきよ」と力強く背中を押す。

バーニーはフランスのノルマンディへ旅立ち、彼が行方不明になったという警察のツイート（＃The Great Escaper）をきっかけに世界中で話題になるものの、胸の中にはあの日（Dデイ）の激しく痛ましい風景がフラッシュバックする。そこには、決して離れないと誓った90歳のバーニーが、どうしてもはなればなれにならなければならなかった理由があった。そして必ず戻ってくると信じる妻の真実の想いとは…。

また、本作のムビチケ前売券（カード・オンライン）が、7月26日から発売開始される。

映画『２度目のはなればなれ』は、10月11日より全国公開。

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