「裏でも“渡辺くんはいじわる”です(笑)」田中Pが明かす撮影現場毎話の“きゅん”へのこだわりも<青島くんはいじわる>

「青島くんはいじわる」第3話より/(C)テレビ朝日

「裏でも“渡辺くんはいじわる”です(笑)」田中Pが明かす撮影現場毎話の“きゅん”へのこだわりも<青島くんはいじわる>

7月20日(土) 17:00

「青島くんはいじわる」第3話より
【写真】渡辺翔太と青島くんは「ツンデレなところがリンク」

Snow Manの渡辺翔太と中村アンがW主演を務めるオシドラサタデー「青島くんはいじわる」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系)。同作は、吉井ユウの同名漫画を原作とした、年下絶食系男子と35歳干物系女子の、小さなうそから始まる王道ラブストーリーとなっている。

今回WEBザテレビジョンでは、同作を手掛ける田中真由子プロデューサーにインタビューを実施。キャストの魅力や裏側、こだわりを語ってもらった。

■「ドラマを作る立場になったときには…」2年前から企画を出していたと明かす

――「青島くんはいじわる」を制作されたきっかけと理由を教えてください。

私も以前からこのコミックを読んでいたんです。当時は別の部署にいて、自分がドラマを作る立場になるとは思っていなかったのですが、もしそういう立場になったときにはドラマ化したいなと考えていました。

その後、ドラマ制作に異動する機会があったので企画を出し、このタイミングでいろいろなことが整い実現したというのがきっかけと理由です。異動した2年前くらいから企画は出していたので、ようやく叶いました。

――第1話から世界トレンド1位やオシドラ枠歴代最高の配信数を記録するなど、反響がとてもあったと伺いました。

ありがとうございます!SNSで皆さんのお声を拝見していますし、私の身近な人からも感想がたくさん届いていて、本当に多くの方にご覧いただけているんだなと実感しています。

同期からは「世のアラフォー女性の夢を背負っているんだから、ちゃんとやってよ」と言われました(笑)。重荷を背負って日々頑張っています(笑)。

■渡辺翔太&中村アンの起用理由「リアリティが増すと思った」

――W主演を務める渡辺さんと中村さんの起用理由はどういったところだったのでしょう?

青島くんは、実写化するにあたり、渡辺くんが演じてくださったらリアリティが増すと思ったんです。

あとは、年上の女性にいじわるしてニヤニヤしている感じが渡辺くんのツンデレなところにリンクするということもあり、ナチュラルに「いそう」な青島くんが作れるのではないかと思いました。

また、元々雪乃役を演じていただく女優さんは、女性から好感度の高い方でないと厳しいだろうなと考えていました。アンさんに対する世の女性の好感度はすごく高いと思いますし、彼女のような方にやっていただけたらいいなとオファーしたという経緯があります。

アンさんはこれまでクールな役を演じられることが多かったと思うのですが、それを覆すようなイメージで雪乃をやっていただけたら、いい意味で視聴者を裏切れるし、とてもいい作品になるのではないかと感じていました。ご本人も悩みながらも、その部分を楽しんでやってくださっているようです。

――現場でのお二人の様子はいかがですか?

カメラが回っていないところでも、渡辺くんがアンさんにちょっとしたいじわるをしています(笑)。

例えば、アンさんが怒る演技をした後に「アンさんって本当に怒ると怖そうですよね」とからかって、アンさんの反応を楽しむといったような感じで…。裏でも「渡辺くんはいじわる」です(笑)。

■キャスティングの中でのうれしい誤算も

――作品を彩る俳優陣のキャスティングのこだわりも教えてください。

青島くんはそれほど明るいキャラクターではないし、雪乃も大人なので、谷崎はとっても明るくしたいという思いがありました。彼は自分でも言っていますが、自称“空気が読める男”ですが全然読めていないので、それを戸塚(純貴)くんがカラッとしたユーモアあふれる感じで演じてくださっていることが、ラブコメのコメの部分をより際立たせてくれて、作品の底上げにもなっていてとてもありがたいです。

秋元真夏ちゃんは、グループのときにあざといキャラをされていたと。里香はともすると少し嫌な女に見えると思いますが、それも彼女がカラッと演じてくれているので心強く、逆に愛おしささえもあるなと。視聴者の方からも「こういう人いるよね」という反応がありつつ「でもまなっちゃんハマってるね」という感想がとても多かったので、総務部が良いバランスに仕上がっているなと感じています。

そして、タカコを演じる小林(涼子)さん。今回初めてお会いして。象徴的な女神像のような役柄を演じられている作品を見ることが多かったので、ふんわりした方だと勝手に思っていたのですが、実際はご自身も実業家でもいらっしゃるし、バリキャリのちゃきちゃきしたお姉さんという感じで、リアルタカコだったんです。

もちろん、キャスティングの時点で役としてとてもうまく演じてくださるだろうなとは思っていましたが、小林さんご自身がタカコのような方だったことはうれしい誤算でしたね。

■現場の雰囲気は「きゅんに対して一生懸命」「みんなできゅんを作っているチーム感」

――撮影現場全体の雰囲気はいかがですか?

キャストの皆さんも明るく良い雰囲気ですし、スタッフ全体も良い雰囲気で撮影できていると思います。

カメラマンさん、照明さん、監督などおじさんがたくさん集まって撮影していますが、とにかくみんなきゅんに対して一生懸命なんです。きゅんに熱く、きゅんシーンがやって来るとみんなテンションが上がっています(笑)。

女性の割合が多い私たちプロデューサー陣からも「こういう角度の方がきゅんできるのではないか」「こういう動きにした方が意外性があって良い」など意見させてもらい、さらにカメラマンさんたちも積極的に意見を言ってくれるので、みんなできゅんを作っているチーム感、一体感があります。

――渡辺さんは「きゅんが分からないからおまかせしている」とのことでしたが…。

「自我は捨てました」と言いながら演じられています(笑)。「何が違うか俺は分からないけど、みんながこっちの方がいいと言うならこれで」と。ちょっとした言い方や間合いできゅんは変わるからと毎回伝えているのですが、「女性って難しいわ〜」とおっしゃっていますね。

――撮影の中での印象的なエピソードはありますか?

きゅんシーンを全話入れていることもあり、ロケ地の都合で、1日にまとめてきゅんをたくさん撮らなければいけないときが出てくるんですよね。そうすると、W主演のお二人が“ラブカロリー”が高すぎてだんだんグッタリしてきてしまう…ということはあります(笑)。

1日ラブがハイカロリーなロケが終わったときに、渡辺くんから「俺、自分から今日湯気が出てたんだけど」と言われたこともあります(笑)。

――田中Pが特にお気に入りのシーンやせりふはありますか?

私は元々原作のファンなので、“既成事実”のシーンやお誕生日キスは、絶対に期待を裏切らないようにしないといけないなと、プレッシャーを感じながらやらせていただきました。

第2話からは、原作も織り交ぜながらオリジナルの部分も増えていきます。なので、原作の良いところやキャラクター性を生かしながら、その世界線の中でドラマとして見てもらえたらうれしいですね。

――これから先、さらに“きゅん”が増えていくのでしょうか?

そうですね。あの手この手できゅんを実践しているので、現場でも「このきゅんはまだ使っていないよね?」という感じになってきています(笑)。さまざまなきゅんのシチュエーションを入れているので、重ならないように、新しいものを次々見せたいという思いで、監督と話し合いながら進めているところです。

ドラマ化するにあたり、青島と雪乃がチャラくは見られたくないと思っていたので、どういう風に結ばれるかという部分もその塩梅をかなり話し合いながら流れを作っており、“じれきゅん”の期間が長いかもしれません。その中で、いろんな渡辺くんといろんなアンさんを楽しんでいただけたらうれしいです。

――視聴者の方に、どんな渡辺さん、どんな中村さんを見てもらいたいですか?

渡辺くんには、最初にお会いしたときに「渡辺くん史上一番かっこいい渡辺翔太でいてほしい」というのはお伝えしました。なので、これまでで一番かっこいい渡辺翔太がこのドラマで見られると思います。

あとは、渡辺くんがナチュラルに演じてくれたらそれが、制作チームが目指す青島くんになると思っているので「渡辺くんっぽいけれど青島くん」という良い塩梅を楽しんでもらいたいです。

アンさんは、これまでのパブリックイメージと全く違うと思いますが、部屋で一人むにゃむにゃと独り言を言っている干物感ある姿などが本当にリアルで。監督も「雪乃かアンちゃんか分かんない」と話すほど一体化しているので、干物感はあるけれどかわいいヒロインという、アンさんが演じる特別な雪乃を楽しんでもらいたいなと思います。そして、そこに自分を重ねてきゅんとしてもらえたら、よりいいなと思っています。




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