7月19日(金) 12:00
「ザ・ビートルズ」のメンバーとして国際的な名声を得た後、ソロ活動でも成功を収めたソングライター、ポール・マッカートニーが選定に参加した写真約250点を展示する『ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~』が、六本木ヒルズ・東京シティビューにて、2024年7月19日(金)から9月24日(火)まで開催される。
ポール・マッカートニーが収めた“ビートルズ絶頂期”の記録 《Self – portraits in a mirror. Paris, January 1964》同展は、2023年、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーのリニューアルオープン記念として盛況を博した展覧会の日本巡回展。1962年に「ザ・ビートルズ」としてデビューを果たしたジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人が社会現象を巻き起こした1963年12月から、アメリカのバラエティ番組「エド・サリバン・ショー」に出演し、アメリカを席巻した1964年2月までの約3か月間の記録を紹介する。
(C) 1964 Paul McCartney under exclusive license to MPL Archive LLPポールが選定に参加した約250枚の写真を展示会場では、ポール自身が撮影した未公開のプライベート写真や、「エド・サリバン・ショー」に出演した際の写真など、60年前からネガやコンタクトシートのままでプリントされてこなかった貴重な写真を含め、ポールが選定に参加した約250枚の写真を展示。会場内は、ロンドン、パリ、ニューヨーク、マイアミのエリアに分かれている。
(C) 1964 Paul McCartney under exclusive license to MPL Archive LLP 左下:《John Lennon. Paris, January 1964》写真は、ビートルズが世界のトップミュージシャンへと駆け上がる貴重な時期に、彼らがどのように過ごしていたか“時代の熱狂”“その瞬間”を切り取ったものばかり。ポールのペンタックスカメラによって、ビートルズの熱狂的なファンである「ビートルマニア」の当時の熱狂や、ポールがビートルズの一員として過ごし、世界的なスーパースターとして世間を席巻するまでの物語を写し出している。
《Photographers in Central Park. New York, February 1964》イギリス展と同様に、ポール自身が音声ナビゲートを担当。大旋風の渦中にいたポールが、実際に目にし、感じていたことは?60年の時を経た今だからこそ知ることができる、当時の熱狂や、貴重なビートルズメンバーの知られざる姿を発見する、ファン垂涎の展覧会だ。
(C) 1964 Paul McCartney under exclusive license to MPL Archive LLP 《George Harrison. Miami Beach, February 1964》イギリス展、アメリカ展で販売されたグッズに加えて、アパレルから小物まで、日本展限定のグッズも登場。アコーディオン型の「ミニガイドブック」は、アメリカ・イギリス会場で注目を集めたスタイリッシュな一品だ。また、色とりどりのTシャツには、展覧会に登場する都市名がポール自身による手書きでデザインされている。「シングルフォリオ・プリント」「コンタクトシート」など、数量限定のプリント商品も、ファンなら見逃せない逸品だ。
「イマジネーションを刺激される」(ハリー杉山) ハリー杉山開幕に先立ち、行われたオープニングセレモニーには、ハリー杉山、小倉智昭、家入レオが来場した。杉山は「圧倒されますね。心の底から感動しました。写真の裏にどんなストーリーがあるのか、イマジネーションを刺激される」と興奮しきり。音声ガイドについては「温もりに溢れた声で、まるで友だちかのように説明してくれる」と笑顔で語った。
家入レオシンガーソングライターの家入も、「メンバーがポールにしか見せない表情を捉えていたり、普段こんなアイコンタクトをするんだと知ることができた。自分もその場にいるような感覚になった」と、プライベートを切り取る写真ならではの親密さに触れた様子。「音楽の奥にある風景がさらに見えて、今まで親しんだ音楽が、違うように響いてきそう」と瞳を輝かせた。
小倉智昭古くから、ザ・ビートルズの大ファンだという小倉智昭は「今まで本や資料で見ていた関係者を初めて写真で見られて、『あっ、こんな顔しているんだ』と。ポールがよくこの写真を出したよね。なぜなんだろうと考えると面白い」とマニアックな目線で分析。「撮り方、うまいですよね。構図も面白いし、モノクロ写真の良さもある。奥さんのリンダ(98年に亡くなったリンダ・イーストマン)も写真家なんだよね。きっと写真にも精通していたのかな」と話していた。
取材・文・撮影:内田涼
<開催概要>
『ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~』
会期:2024年7月19日(金)~9月24日(火) ※会期中無休
会場:東京シティビュー
時間:10:00~19:00(金・土は~20:00、入館は閉館の 30 分前まで) ※7月19日(金)は~17:00
料金:一般 2,600 円。大学・高校生1,800 円、子ども(4 歳~中学生)1,000 円
公式HP:
https://www.eyesofthestorm.jp/index.html
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/events/paul-photo/
※大阪展
会期:2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
休館日:2024年12月31日(火)、2025年1月1日(水・祝)
会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ