ダニエル・ブリュール、監督2作目はテニス名選手の伝記映画

35年ぶりの続編のワールドプレミア上映

ダニエル・ブリュール、監督2作目はテニス名選手の伝記映画

7月6日(土) 12:00

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「ラッシュ プライドと友情」「僕とカミンスキーの旅」の俳優ダニエル・ブリュールが、1930年代のドイツ人テニスチャンピオン、ゴットフリート・フォン・クラムの生涯を題材にした伝記映画「Break(原題)」のメガホンをとることが分かった。米ハリウッド・レポーターが報じた。

ブリュールにとって、2021年の監督デビュー作「Next Door(原題)」に続いて2本目の監督作。「西部戦線異状なし」の製作チームと再び手を組み、同作で共演したフェリックス・カメラーを主演に迎える。「ドライヴ」のホセイン・アミニが、マーシャル・ジョン・フィッシャーのノンフィクション書「A Terrible Splendor: Three Extraordinary Men, a World Poised for War and the Greatest Tennis Match Ever Played」をもとに脚本を執筆。ドラマシリーズ「ナイト・マネジャー」のインク・ファクトリーが製作を手掛ける。

フォン・クラムは、全仏オープンで2度優勝し、1937年には世界ランキング1位になった名プレイヤー。同年、英ウィンブルドンでは、アメリカのドン・バッジと熱戦を繰り広げた。しかし、ヒトラーから理想的なプロパガンダの道具とみなされ、政治的にも、個人的にも複雑さに満ちた人生を送った。

インク・ファクトリーの共同設立者・共同CEOであるサイモンとスティーブン・コーンウェルは、「ゴットフリートの人生は、戦争の危機に瀕したヨーロッパの歴史を読み解くスリリングなプリズムでありながら、それ以上に個人的な深い道徳的葛藤と危険なロマンスの物語であり、生死を賭けた史上最高のテニスの試合なのです」コメント。プロデューサーのマルテ・グルナートは、「私たちが享受している自由と解放が、ナショナリズムと極右政治の台頭によって再び脅かされている今、この作品はかつてないほどタイムリーだと感じています」と意欲を見せている。

【作品情報】
西部戦線異状なし

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