<古畑任三郎>30年経っても色あせない第1シリーズ初回の“犯人”は中森明菜

警部補・古畑任三郎(第1シリーズ)/(c)フジテレビ/共同テレビ

<古畑任三郎>30年経っても色あせない第1シリーズ初回の“犯人”は中森明菜

6月19日(水) 12:10

フジテレビは「ハッピーアワー」(毎週月曜~金曜第一部13:50~14:48、第二部14:48~15:45※関東ローカル)と題してドラマ「古畑任三郎」シリーズを放送中。さらに、FOD・TVerの無料公開でも見ることができる。犯人役の中森明菜と主人公・古畑任三郎(田村正和)が2人きりで対峙した伝説の第1話を紹介しよう。(以下、ネタバレが含まれます)
【写真】「古畑任三郎第3シリーズ」(左から)石井正則、田村正和、西村まさ彦

■FODで「古畑任三郎」シリーズを無料公開中

今から30年前になる1994年4月13日に、三谷幸喜脚本の「警部補・古畑任三郎」第1話が放送された。田村正和演じる主人公・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを卓越した推理力で解いていくミステリードラマの金字塔。毎話登場する犯人=豪華ゲストたちと古畑の対決が見どころだ。

2021年4月3日に亡くなった田村さんをしのび、その後も再放送が繰り返されるなど、人々に愛され続ける作品である。FOD・TVerでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」が開催中で、7月6日(土)まで「古畑任三郎」第1話が無料公開されている。

第1話「死者からの伝言」は、恋のもつれから編集長の畑野(池田成志)を別荘の地下室に閉じ込め殺し、事故死を装う犯人が人気コミック作家・小石川ちなみ(中森明菜)。ちなみは素知らぬ顔で警察に110番し「1カ月ぶりに来て見たら死んでいた」と説明。古畑は別荘の近くで部下の今泉(西村雅彦)と共に車のガス欠で立ち往生しており、電話を借りに偶然別荘に立ち寄った。ちなみの傍らにはゴールデン・レトリバーの万五郎が離れずに居続ける。死体のそばに丸めて残された原稿用紙は何を意味するのか…古畑の推理が冴える。

■人間味あふれる古畑と犯人の攻防が魅力

人気作というのは輝きが何年経っても色あせない。田村さんの風貌や話し方は第1話から完全に確立されていて、振り返って見ても視聴者の想像する“古畑任三郎”像が1ミリも崩されることがなく、キャラクターとして強い。古畑と部下の今泉が漫才のようにかけあいをして“ツーカーの仲”になっていくのはまだ先の話。初回はとにかく真っすぐに、古畑が鋭い視点で事件を紐解いていき、犯人を追い詰めていく姿が描かれる。

中森明菜演じるちなみは、薄暗い別荘で犬と暮らすミステリアスな美女。古畑、ちなみ、犬。数カットのみの今泉。出演者は以上である。華やかなキャストが大勢出演していたトレンディドラマ全盛期に「古畑任三郎」が異色の勝負作だったことが伺える。

本人は出来を気に入っていない自作のコミックを古畑が読み、感動して涙を流した。それを見て心を許したのが、ちなみの最大のミスだろう。停電で帰れなくなった古畑にたまごスープを作り、そのたまごが新鮮なことから「1カ月ぶり」に別荘に来たという証言の矛盾が露呈してしまったのだ。そこからはちなみが気の毒になるほど、古畑に軍配が上がっていった。

罪を悔いるちなみに古畑が「まだまだじゃないですか、第1巻目が終わったところですよ」「ハッピーエンドは最後の最後に取っておけばいいんです」と、コミック作家のちなみに語ったシーンが感動的である。殺しを疑う刑事に温かい食事を作ってしまう犯人。「古畑任三郎」が長く愛されるのは、そんな人間たちを描くミステリーだからだろう。



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