【写真】不敵な笑みを浮かべるアンダーテイカー(別名:葬儀屋、CV.諏訪部順一)
アニメ「黒執事 -寄宿学校編-」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Huluほかで配信)の第10話「その執事、賛同」が6月15日に放送された。第10話では、シエル・ファントムハイヴ(CV.坂本真綾)が調査していたデリック・アーデン(CV.小林裕介)とP4の知られざる過去が明らかとなり、デリック含む行方不明とされていた生徒の真実に迫った。(以下、ネタバレを含みます)
■学園内でのデリックの卑劣な行いを許さなかったP4の秘密
目安箱に送られた手の込んだ詩を解読し、デリックがいじめの主犯格であることに辿り着いたP4。デリックは「優秀」とされていたが、クリケットや刺繍、レポート、詩作も全て他の生徒の功績を自身の手柄としてP4に見せていたのだ。
そして、音楽室にて数人の仲間を引き連れ、他の生徒を虐げるという行いを目撃したP4が副校長のヨハン・アガレス(CV. 速水奨)に本件を訴えるとデリックに話したその瞬間、驚くべきことにこの場にいるはずのないアガレス先生が暗い部屋の中から登場する。
デリックとアガレス先生は癒着していたのだ。デリックがアガレス先生と共に「来年は俺が監督生かぁ」と余裕そうな声色で音楽室を去ろうとするも、“伝統と規律”をなによりも重んじているこの学園の誇り高き監督生として、P4はデリックの卑劣な行いを見過ごすわけにはいかなかった――。
堪忍袋の緒が切れた「翡翠の獅子寮(緑寮)」寮長のハーマン・グリーンヒル(CV.武内駿輔)がクリケットのバットでデリックの頭部を殴打する。ほかの監督生も加害者の生徒数名を逃すまいと音楽室の扉を塞ぎ、アガレス先生を拘束した。「伝統は絶対」なのだ。
デリックはここで一度死亡したのだが、第9話でも明かされた通り、「深紅の狐寮(赤寮)」寮長であるエドガー・レドモンド(CV.渡部俊樹)が人体蘇生を追求する秘密結社「暁学会(アウローラ学会)」のリアン・ストーカー(CV.石川界人)に依頼をし、動く死体となって蘇ったのである。
■セバスチャンVS葬儀屋の華麗なバトルシーンの描写も
豪華客船編でもリアン・ストーカーを利用しカンパニア号にて大量の動く死体を放ち、船内をパニックに陥らせていたアンダーテイカー(別名:葬儀屋、CV.諏訪部順一)だが、今回は限りなく人間に近い動く死体の実験を行っていたことが分かった。
アガレス先生もデリック同様に死亡していたのだが、アガレス先生は比較的人間に近く、これまでのシエルの学園生活にもたびたび登場している。葬儀屋の現時点での最高傑作である。
また、葬儀屋の合図で地面からデリック以外のいじめの加害者生徒が動く死体となって現れ、シエルたちに襲いかかる。実際には戦っていないが、セバスチャン・ミカエリス(CV.小野大輔)が予測した未来にて、葬儀屋とのバトルシーンが描かれ視聴者の目を惹きつけた。
SNSでは「セバスチャンと葬儀屋の戦闘シーン、かっこよかったなぁ…」「シエルもセバスチャンも葬儀屋も最高だよ」「セバスチャンとアンダーテイカーが衝突して戦闘を繰り広げて、緊張感だった」とのコメントが寄せられている。
葬儀屋を取り逃がしてしまったものの、デリックほか数名の生徒の真実に辿り着いたシエル。その後、P4には放校処分がくだされ、皆で学園を去ることとなる。旧P4からするとなによりも辛い処分であろう。
なお、最後のシエルが屋敷に帰ったシーンではスネーク(CV.寺島拓篤)がシリーズ初登場、そしてヴィクトリア女王陛下(CV.瀬田ひろ美)との掛け合いでジョン・ブラウン(CV.神谷浩史)が本作初登場を果たし、注目を集めていた。さらに、ジョンとの会話で女王陛下は動く死体について「その怪物が味方になればそっちの方が素敵」と話しており、物語の奥行きはまだまだありそうだ。
「寄宿学校編」は終わりを迎えたわけだが、ここで視聴者の話題に上がったのは来週はどのような話が展開されていくのか、ということだ。Xでのトレンドには次の物語である「緑の魔女編」がはやくもランクインするなど、視聴者の期待も窺えた。
◆文/笹本千尋
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