「いい経験でした、と帰るのがイヤだった」 全米初出場組は無念の予選落ち

河本力(左)と清水大成の全米初挑戦は予選落ちに終わった(撮影:ALBA)

「いい経験でした、と帰るのがイヤだった」 全米初出場組は無念の予選落ち

6月15日(土) 10:00

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<全米オープン2日目◇14日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

世界一決定戦に初めて乗り込んだ“若武者”ふたりにとっては、悔しい結果に終わった。清水大成はトータル6オーバー、河本力はトータル19オーバーで予選落ち。週末行きは叶わず、2日でパインハーストを後にする。



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1オーバー・34位から上位浮上を目指した清水は、ティショットが右に出るミスが目立った。「逆球を嫌がりすぎた。原因は分かっていたけれど、いざ打つとなると、いきなりはできなかった」。フェード狙いでまずはフェアウェイに置くことを意識しても、やはり右のネイティブエリアに行ってしまう。難コースを相手に、フェアウェイキープ率36%ではチャンスにつけることも難しかった。

16番、17番パー3ではティショットのミスから連続ボギー。折り返す直前の18番では2メートルのパットがカップに蹴られてダブルボギーを叩いた。前半のイン9ホールだけで5オーバー。後半は「気持ちを切り替えた。アウトに入ってどうにか頑張ろう」と気を引き締め直したものの、チャンスのパットが蹴られたり、一筋外れたりで1バーディ・1ボギーと伸ばせず。カットラインにわずか1打及ばなかった。

「アプローチでは突っ込んじゃダメだけど、パーを取りにいかないといけない。日本だとグリーンを外しても別にという気持ちはあるけど、こっちだと難しいなと思いました」と、海外ではショットの精度の高さが求められることを痛感した。「この悔しさを忘れずに練習します」。今秋には米ツアーの予選会に挑戦予定。この舞台に必ず戻ってきたい。

河本は、アクシデントに見舞われていたことを明かした。イーブンパーで迎えた初日前半8番で、ネイティブエリアからの2打目のあと、フェスキューにより右手首を痛めた。「実力不足なんでしょうけど、悔しくて」。そこからスコアを崩し始め初日は「77」、2日目は1バーディ・7ボギー・3ダブルボギーの「82」に終わった。

「きょうはティショットはうまくいっていたけど、ターフを取るショットがうまくかみ合ってくれなかった。言い訳をしているようで苦しいけど、まだまだということが理解できた。いい経験でしたと言って帰るのが、すごくイヤだった」

強みでもある飛距離も、このままでは武器にはならない。「いまの飛距離なら、もっとフェアウェイから打てないと。こっちで勝てるという未来が見えないと感じた」。同じように飛ばす選手がいるなかで、精度が足りないことを改めて実感した。グリーン上についても同様で、「セーフティにいくのではなくて、かすめるパッティング、寄って入る確率を上げないと」と課題が明確になった。

初めて立った大舞台。だが、ここは将来、活躍を目指す地でもある。「調子が悪くても上位に入ってこられるような、松山(英樹)さんのようなレベルの高いゴルファーにならないと絶対に通用しない。全部のレベルを上げ直して、しっかり考えて、練習していきたい」。悔しさを何度も何度も反すうさせて、必ず糧にする。(文・笠井あかり)


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