柳葉敏郎“黒田先生”の「メスを握らない手術シーン」に涙が止まらない1st Seasonの名場面<コード・ブルー>

「コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−」/(C)フジテレビ

柳葉敏郎“黒田先生”の「メスを握らない手術シーン」に涙が止まらない1st Seasonの名場面<コード・ブルー>

6月12日(水) 12:00

「コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−」
【写真】「まじ藍沢先生」と話題になった「ブルーモーメント」の山下智久

今年3月まで放送していたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」でヒロイン・福来スズ子(趣里)の父・梅吉役を演じた柳葉敏郎。道楽者で情にもろく、人間くさくて愛情深い梅吉は多くの視聴者に愛された。柳葉の“不器用だが愛情深い父親像”は絶品だ。現在FOD・TVerで展開中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」にピックアップされた15年前の作品「コード・ブルー」1st seasonでも、そんな柳葉の“父親役”が光る名場面があった。

■ベテラン医師・黒田、メスを持たずに手術室へ

藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)が一人前のフライトドクターへと成長していく姿を描いた「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ。その1st season第10話では、ベテラン医師・黒田脩二(柳葉)と離婚した元妻との間の息子・健一(今井悠貴)が脳腫瘍の手術を受けるエピソードが描かれた。

執刀するのは脳外科の西条(杉本哲太)。現場で事故に遭い右腕を切り落とした黒田は、もうメスを握ることはできない。

手術はいったん始まったが、健一の腫瘍は言語中枢に近い場所にあり、オペは困難を極めた。西条は、いったん健一を麻酔から覚まし、脳を刺激しながら会話をさせて境界を探す“アウェイク(覚醒)手術”という手法を選択した。会話の相手に呼ばれたのは、健一の父親である黒田だった。だが健一は元妻に引き取られており、2人は健一が1歳の頃に会ったきり。健一は、黒田が父親だということすら知らない。

■“マスクから覗く目元”で万感の思いを表現

西条に「早く!なんでもいい、話せ」と促され、「健一くん、歳は?」「家族は」と話しかけ始めた黒田。健一は、麻酔から覚めたばかりのとろんとした表情で「11歳」「母…と、2人、です」と答えていく。

「学校は?」
「9月から…アメリカの、学校に…行きます」
「そうか。スポーツなんかは、やってるのか?」
「バスケ。ガードです…分かります?」

淡々と進んでいく会話。健一にとっては知らない医者のおじさんとの何ということのない会話だが、黒田にとっては10年間願ってきた瞬間だ。大きな医療用マスクから覗く黒田の目元は、普段の厳しい黒田とは別人のように優しく、微笑んで見える。

次第に、その目元に涙がたまっていく。「そうか」「どんなところに住むんだ?」「こっちには戻ってくるのか?」。短い言葉だけでも、声が震えているのが分かる。やがて健一の言葉が不明瞭になり、西条は言語中枢と腫瘍の境目を発見。健一は再び麻酔で眠らされ、手術が再開した。

■“黒田先生”の言葉にならない想いがあふれる名場面

いわゆる“感動的な再会シーン”ではない。健一は黒田と自分の本当の関係性を知らないままで、会話の内容もごく一般的なもの。さらに、黒田は大きな医療用マスクで顔のほとんどを隠している。それでも健一を思う黒田の愛情が痛いほど伝わってくる。現在も俳優として活躍する今井の子役時代の名演技に加え、なにより当時46歳の柳葉の圧巻の演技力に涙が止まらない名場面だ。

今年4月からFODでは、本作を含めた人気のフジテレビドラマを毎月5作品分、FOD・TVerにて順次無料公開中。6月は「SUITS Season2」(2020年)や「失恋ショコラティエ」(2014年)などがラインナップされている。



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