【島田珠代の幸福論】〝容姿イジリ〟に対する本音とは?「素人の方が真似してしまうと、簡単に人を傷つける凶器にもなってしまう」

容姿イジリに対する本音を語る珠代さん

【島田珠代の幸福論】〝容姿イジリ〟に対する本音とは?「素人の方が真似してしまうと、簡単に人を傷つける凶器にもなってしまう」

6月11日(火) 17:00

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2023年に芸歴35周年を迎え、吉本新喜劇の看板女優として活躍中の島田珠代さん。近年では持ちギャグの「パンティーテックス」が大バズりし、テレビにも活躍の場を広げている。
【写真】いじられる側としての矜持を語る島田珠代さん

ハチャメチャでパワフルな芸風が「見ているだけで元気になれる」「悩みが吹き飛ぶ」と、老若男女から絶大な人気を誇っているが、舞台やテレビには映らない「本当の珠代さん」とは、一体どんな人物なのだろう?仕事に対する考え方や忘れられない恋愛、そして心の中に秘めた本音について、大いに語ってもらう。

今回は、「イジリ」について。容姿をいじられることについての本音や、お笑いという〝芸事〟で生きていくうえでの苦悩を教えてくれた。
容姿イジリに対する本音を語る珠代さん


■見た目をイジられるプロなので、何を言われてもいい!
笑いは誰にでも生み出すことができる。それは確かにそうなのですが、私たち芸人は人を笑わせる〝芸事〟で生活をしています。なにかを身につけるというのは時間や労力がかかるもので、それは「この仕事で生きていくぞ」と決めてから、痛いくらいに実感しています。

しかし、お笑いはそういった苦労や努力を見せないのも仕事のうちです。だから、小さな子どもたちや学生さんには、当然「簡単に真似できる!」とか「これでクラスの人気者になれる!」と思われることも多々あります。

これは、お笑い芸人としてうれしいことでもあるのですが、その反面学校で起きる行き過ぎたイジリだったり、そのせいで学校に行けなくなったりする子どもがいるのでは?と、心苦しく感じています。



私の場合は、いわゆる容姿イジリで笑いを取る場面もあるので、素人の方が真似してしまうと、簡単に人を傷つける凶器にもなってしまいます。ちなみにですが、私は見た目をイジられるプロなので、何を言われてもいい。むしろイジられずに「テレビで見るよりも実物はかわいいですね」とか言われると、もう耐えられない。そっちのほうがストレス溜まるわ!って感じです。



■容姿イジリが過剰に見えないようにする「プロの技」
ただね、プロ同士のやり取りの中でも、ヒートアップしてイジリすぎてしまうことってあるんです。容姿イジリが過剰に見えてしまうと、お客さんは「それは珠代ちゃんがかわいそう」って感じてしまって、笑いにつながらなくなってしまう。

だから、安心して笑ってもらえるように、イジリに負けないくらいボケを上書きしていって、「あ、これは珠代ちゃんがイジられても仕方ないわ」と思われるくらいの立ち位置をキープしている場合もあります。



そういう気遣いをしていても、舞台を降りれば「もっとああしておけばよかった」と後悔したり、舞台袖で緊張しすぎて吐きそうになっていたり……。この歳になってもまだまだトライ&エラーを繰りかえしているので、お笑いも〝芸事〟の一種なのだと覚えておいていただけるとうれしいです。



取材・文=山岸南美


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