22歳でゴルフを始めた北村晃一が初V「何度も悔しい思いをした」前夜の“一人ミーティング”での気づき

北村晃一がうれしい初優勝(撮影:ALBA)

22歳でゴルフを始めた北村晃一が初V「何度も悔しい思いをした」前夜の“一人ミーティング”での気づき

6月1日(土) 12:15

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<太平洋クラブチャレンジ最終日◇31日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>

北村晃一、39歳。父親はタレントとしても活躍する北村晴男弁護士。桐光学園高校(神奈川)時代は野球部に所属して甲子園に2度出場している。中央大学では法学部に在籍し弁護士になることを目指していたが、大学4年時にプロゴルファーへと道を切り替えた。2007年に本格的にゴルフを始めて、2年後にはプロテストに合格。そしてその15年後、下部ツアーで初優勝を遂げた。



“平成の怪物”松坂大輔氏の1Wスイング【連続写真】


11年にはツアーデビュー戦「中日クラウンズ」で予選通過(結果は64位)を果たす。その後はアジアンツアーにも参戦して腕を磨き、ゴルフを始めてから10年後、17年にはレギュラーツアーで賞金シードを獲得。驚異的なスピードで成長していったのだが…。

「長かったですね。もっと早く勝てると思っていたんですけどね」。ツアー外の地区オープンなどでは「10勝以上」しているが、ツアー競技では何度も優勝争いを経験して、そのたびに悔しい思いをしてきた。その悔しさが今大会で実った形になる。

首位と1打差の2位タイで2日目を終えた。このコースでは過去に2度、優勝を争った経験があり、相性は悪くない。16年(2日間大会)は1打差の2位から出て「73」(当時はパー71)と2つ落として24位タイ。22年は4打差の7位タイから出て5つ伸ばして猛追したが、14番からの上がり5ホールで3つ落として7位タイに終わった。

優勝争いから徐々に遠ざかる姿は、もちろん北村の脳裏にも浮かぶ。「きのうの夜思い出して、あそこでああいうミスをして優勝戦線離脱したなとか…。(離脱の)一番の原因は、ちょっとプレーが速くなる。歩くスピードが速くなって、スイングテンポも速くなる。そのときは気づいていなかったですけどね」。前夜の一人ミーティングで過去の自分と向き合った。

優勝争いの独特の雰囲気のなかで落ち着いてやろうと思っても難しいもの。「ゆっくり歩いたり、ゆっくり行動することでメンタルを保ったほうがいいかなと思いました」。スイングのテンポが速くならないために、普段よりもゆっくり歩くあることを心がけようと、前夜に思いついた。

試合運びにも教訓が生かされていた。首位スタートの吉本翔雄が1番から連続バーディとしたが、「1打差でついていくのと2打差とでは違う。焦りが出ちゃう」。吉本に離されまいと同じく連続バーディで滑り出す。

5番で吉本がボギーとし、9番で北村がバーディを奪って単独首位に立った。逃げる立場になると「もったいないミスをして隙を見せない」。そのためにも無謀な攻めはせずにガマンをする。スタートからの駆け引きをスコアに結びつけてボギーフリーの「66」で回り、逆転優勝をつかんだ。

今年39歳になったが体力的な衰えはない。「トレーニングの量を増やしたら体もゴルフの状態もよくなってきました」と充実している。「今年はアベマの賞金王という目標もできましたね」と話したが、下部で勝ったら次はレギュラーツアーでも頂点に立ちたい。「(最終戦のゴルフ)日本シリーズに出たい。(開催コースが)実家から5分なので、ゴルフ始めたときから出たいと思っています」。

長く勝てない時期があっても「いつか勝てると思って努力してきました」と、腐ることなく向上心を持ち続けた。39歳で下部ツアー初優勝もまだまだ先の目標はたくさんある。


<ゴルフ情報ALBA Net>
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