シルヴェスター・スタローンが主演を務めたボクシング映画の名作『ロッキー』(76)。その波瀾万丈な制作の舞台裏を描く映画『I Play Rocky』が製作されることが決定した。「Variety」など全米複数のメディアが報じている。
【写真を見る】無名俳優が自ら脚本を手掛けた映画で一気にスターに…映画史に残るサクセスストーリー
スタローン演じる落ち目の三流ボクサーのロッキー・バルボアが、世界チャンピオンと対戦できるチャンスを得たことをきっかけに、自分が負け犬ではないと証明するためにリングに上がる『ロッキー』。公開当時北米では興収1億ドルを超える大ヒットを記録し、第49回アカデミー賞では作品賞など3部門を受賞。その後5本の続編が製作され、さらにスピンオフの「クリード」シリーズも作られるなど、いまなお多くの映画ファンから愛されている。
顔の一部が麻痺して言語障害を抱えていることからなかなか仕事にありつけない無名俳優だったスタローンは、自身の才能を信じて脚本を執筆。それを大手スタジオに売り込み破格の金額を提示されるも、有名スターを主演に据えようとするスタジオ側の提案を断固として拒否し、自分を主演にすることを要求。大幅に減額された製作費で作られた『ロッキー』が大成功を収めたという有名な逸話が、この『I Play Rocky』で描かれるとのこと。
メガホンをとるのは第89回アカデミー賞で作品賞に輝いた『グリーンブック』(18)のピーター・ファレリー監督。脚本はホラーコメディ『Z Bull ゼット・ブル』(18)を手掛けたピーター・ギャンブルが担当し、元ワーナー・ブラザースの映画部門責任者だったトビー・エメリッヒとクリスチャン・バハがプロデューサーとして参加する。
主人公となるスタローン役のキャスティングについては現在検討中とのことで、エメリッヒは「無名のスタローンが『ロッキー』でやったように、たった一本の映画で自分の実力を世界に証明できる俳優を見つけること。そのために、ピーターは世界中を駆け回ることでしょう」とコメントしている。制作開始や公開の時期も未定。また、スタローン本人の関与も明らかにはなっていない。続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬
【関連記事】
・
本物のチャンプも出演!『クリード 過去の逆襲』に込められた、ボクシング界へのリスペクト
・
「ロッキー」サーガでも群を抜く『クリード 過去の逆襲』、時空を超える運命『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』など週末観るならこの3本!
・
最強のライバルは誰だ!アポロ、ドラゴ親子…ロッキー&アドニスが闘ってきた8人の“強敵”
・
マイケル・B・ジョーダンが後楽園ホールに君臨!『クリード 過去の逆襲』初来日決定&特別メッセージ映像が到着