本田翼、高橋一生&橋爪功のクリエイティブな演技に刺激「頭の中が宇宙」

5月4日(土) 7:00

本田翼さんが出演する土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』(テレビ朝日系、毎週土曜23:30~)が放送中、民放公式テレビ配信サービス「TVer」にて配信中です。

「向田邦子賞」受賞脚本家・橋部敦子さんのオリジナルストーリーをドラマ化し、地方都市で代々続く煙火店(=花火店)を舞台に、「すまん……」という一言を残しこの世を去った四代目となる父・望月航(橋爪功)が、なぜかその後、幽霊となって息子・望月星太郎(高橋一生)の前に現れるドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』の1年後を描く本作で、本田さんは前作に続き、星太郎の弟子として、共同生活を送る水森ひかりを演じます。

今作は前作から1年後を舞台に、コロナ禍が落ち着いたにも関わらず、ある理由で自堕落に陥る星太郎の前に、突然謎の女性・野口ふみか(宮本茉由)が訪れ、星太郎に弟子入り志願をするばかりか、唐突にプロポーズをする……という新たな展開から物語が描かれます。本田さんに撮影の裏話や、本作の見どころなどを聞いてきました。

新キャストが加わった現場で新たな距離感を模索

――続編が決まった時はどんな気持ちでしたか?

シーズン1からどんな物語へと続いていくのかなというのが率直な感想でした。前回、面白い終わり方をしていたので、そこからどう繋げていくのかと。今回、新しいキャラクターが1人増えるのですが、その存在も台本を読んでいてとても面白いと思いました。

――前作を踏まえて、新たな役作りはしましたか?

前作から、1年後ということは1年一緒に暮らしたままでの続編スタートなので、同居する星太郎や航との距離感をすごく意識しました。かなり近くなっているだろうと想像したんですが、その場合ひかりという女の子は、どういう性格になるだろうと考えたんです。距離感が近くなると、急にズバズバ言ってくる人とか、猫を被っていた部分を見せてくる人っていますよね(笑)。そういうところをよく考えて、最終的にたどり着いたのは、ひかりの話を聞いても、なかなか動こうとしない星太郎さんのために強く言うという部分です。そういう表現で、深まった関係性を表現できたらと思いました。

――他のキャストとどんな風に過ごしていますか?

待ち時間にキャスト同士で喋ったり、和やかな感じで過ごしていました。新しいキャストである茉由ちゃんも柔らかさや面白みを持った方なので、すぐ馴染まれていました。

――前作からひかりに変化は感じましたか?

新キャラクターのふみかが入ってきたことによって、ツッコミ役に回ることがすごく増えたんです。そこは自分の中で苦労がありました。ツッコむって大変だなと。鋭くツッコみすぎてもダメですし、緩急みたいなものをとても考えました。

――高橋さん、橋爪さんは前作同様、本田さんにとって刺激的な存在ですか?

一生さんや橋爪さんはとにかくクリエイティブで面白い発想をする方々です。特に今回、一生さんとの絡みが多いんですが、一生さんはアドリブではない、目で何かを訴えてくるようなお芝居をされるんです。

お2人と共演していると、自分が想像していた動きだったり台詞の流れとは、まったく違うものが出てきたりするんです。自分の想像をはるかに超えた内容なので、どんなことを振られても慌てずにいられるように、準備だけはきちんとしておこうと思いました。

そういえば、監督がよく困ってます「え、そう動くの?」って(笑)。お二人のお芝居は撮影中でも見入ってしまいます。例えば橋爪さんが、「その通り」っていう台詞を突然英語で「exactly」って台本にない言い回しで、英語を話す設定に変えてみたり、頭の中が宇宙なんだなと思いました。

――カメラが回っていないところでは高橋さんとどんな会話をしているんですか?

今回も食べるシーンが多いので、「今日の食べるシーン何かな?」と話したりします(笑)。あとは健康についての話だったりとか……。一生さんはとにかく知識が豊富な方。聞いたらなんでも答えてくださいます。一つ聞いたら10答えをもらえるので勉強になりますし、楽しいです。

――橋爪さんが「前作の時、本田さんは緊張で楽屋に近づこうとしなかった」とおっしゃっていました。今回はどうでしたか?

今回は最初から最後までおふたりとずっといさせていただきました(笑)。実は前回、物語の設定的に最初はあまり馴染んでない方がいいなと思ったので、緊張もありましたが敢えてお2人と距離を取ろうとしたんです。でも結局、橋爪さんがすごく引っ張ってくださったので、すぐに待ち時間も一緒に過ごさせて頂きました。なので今回の宮本さんも最初から巻き込ませてもらいました。

本作が描く“人間”に共感

――女優としてこの作品に出会えてよかったと思える点はありますか?

高橋さん、橋爪さんと毎日長時間、お芝居をさせていただいていること自体が幸せです。そして監督が本当に役者に寄り添ってくれる方ですし、すごく恵まれている現場だなと思っています。

――現場では、自分がひかりに近づいていくとおっしゃっていましたが、撮影の合間も役になりきっていることが多いんですか?

そんなに意識はしていないんですけど、自分がひかりに近づいていく感覚だったのが、橋部さんの脚本の方から自分に近づいてくる感覚になりました。だから、一度プロデューサーの方に「橋部さんって、楽屋の私の会話とか聞いています?」って質問したくらいです。もちろんそんな事はないのはわかっていたのですが、とても不思議な感覚です。

――作品に絡めてですが、幽霊として現れて、仕事の最中そばにいてほしいという人はいますか?

いないです(笑)。実際、めちゃくちゃ怖いですよ。航さんですら、そばにいたら絶対怖いと思います。

――何か花火にまつわる思い出のエピソードはありますか?

今回、このドラマに参加してくださっている花火師さんが、私たちに花火を打ち上げさせてくださったんです。それはとても嬉しかったですし、すごく近い距離で大きい花火を見ることができたので、本当に感動しました。

――本作のストーリーに共感できる部分はありますか?

いろいろなことが思い通りにはいかなかったり、すごく信頼できる人でも裏切ったり、“人間”というのを描いていると今回のシーズン2で強く感じました。あと共感とはちょっと違いますが、人って思い込みの強さだけでこんなに突っ走れるんだなということも。

――最後に本作の見どころを教えてください。

第3話や4話が放送のタイミングには、この煙火店に新メンバーが住み始めるので、より日常会話の中にふみかが入ってきます。その違和感を楽しんで頂きたいです!

取材・文・撮影:名鹿祥史

スタイリスト:本間園子
ヘアメイク:河嶋希(io)

■衣装クレジット
シャツ¥19250/トゥデイフル(ライフズ 代官山店)03-6303-2679
サンダル¥28600/センソ(ザ・ウォール ショールーム)03-5774-4001

関連リンク
【動画】『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』の最新回を視聴する

【動画】『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』

高橋一生、『6秒間の軌跡』クランクアップで次作に意欲?「ヅメさんがやるとおっしゃるなら(笑)」

『6秒間の軌跡』高橋一生“星太郎”、花火への熱い思いを吐露「刺さりまくった」【ネタバレあり】

高橋一生、『6秒間の軌跡』記者会見で“一緒に暮らしたい人”を発表!「素晴らしさを体感して」

高橋一生主演『6秒間の軌跡』が今春帰ってくる!橋爪功&本田翼も続投、新たに宮本茉由が参戦
テレビドガッチ

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ