大阪コミコン2024でノーマン・リーダスが明かしたダリル役への想い「成長に伴うボディランゲージの移り変わりを意識していた」

「ウォーキング・デッド」シリーズのダリル・ディクソン役で人気のノーマン・リーダス

大阪コミコン2024でノーマン・リーダスが明かしたダリル役への想い「成長に伴うボディランゲージの移り変わりを意識していた」

5月4日(土) 18:15

インテックス大阪で開催中のアメコミ、映画、ポップ・カルチャーの祭典「大阪コミックコンベンション2024」(略称:大阪コミコン2024)。イベント2日目の5月4日、メインステージで行われる「セレブ・ステージ」に、「ウォーキング・デッド」シリーズのダリル・ディクソン役をはじめ、映画「処刑人」シリーズ、ゲーム「DEATH STRANDING」でおなじみのノーマン・リーダスが登場!待ちに待った“ダリル”を目の当たりにし、会場は熱狂の渦に包まれた。
【写真を見る】斎藤工からの「処刑人」第3弾の質問にも答えるノーマン・リーダス

ノーマン・リーダスが大阪コミコン2024のステージに降臨!

大阪コミコン2024アンバサダーを務める斎藤工も進行役で登壇したリーダスのステージ。大きな拍手に迎えられて現れたリーダスは、「オハヨウゴザイマス!」と持参したカメラで観客を撮影しまくり、客席から「アイ、ラブ、ユー!」と呼びかけられれば「アイ、ラブ、ユー、トゥー!」とすかさず返し、「ハートに見えるかわからないけど」と照れながら指ハートまで贈る神対応ぶり。

持参したカメラで観客を撮影しまくる

リーダスについて聞きたいことと言えば、やはり「ウォーキング・デッド」について。まず、長年にわたってシリーズが愛されている理由を問われると、以下のように答えてくれた。

「登場人物が劇中のアポカリプスがなければ団結しなかったキャラクターばかりだったこと。そして、このような状況に適応していくため、仲良く、うまくやっていく必要があり、いろいろな違いを乗り越えて一緒に戦っていく。そうやってサバイブしていく姿が大きな魅力ではないでしょうか。私が演じたダリルもまた、人として真実を大切にするキャラクターだと思います。でも、最初はそうではなかったですよね。信用のならないやつで、盗みもしそう。暴力を振るう印象もありましたが、シーズンが進むにつれてダリルは変わっていきました。元々はレイシストで泥棒という設定があり、兄メルルと同様の野蛮な人物だったのですが、私の方から変更していただけないか?とお願いしたんです。(メルル役の)マイケル・ルーカーが物語から退場したあと、ダリルは本当の自分、本当の“らしさ”というものを見出せていけたんじゃないかな?と思います」。

本編11シーズンに加えて、スピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」にも出演するなど、リーダスにとって長い付き合いになったダリル。彼を演じるにあたって、大切にしてきたことはなんだったのだろうか。

「長い作品なので、その中で描かれる“成長”というものを大切にしています。ダリルがほかの登場人物と出会った当初は、みんなから敵意を向けられていて、なのでこちらも攻撃的な姿勢になっている。そんなニュアンスでした。ですが、シーズン2、シーズン3と作品が進むにつれて、人の顔を真っ直ぐ見なかったダリルがどんどん人と向き合うようになり、目を見て話すようになります。そのボディランゲージの移り変わりというのを意識していました。目が合っただけでケンカを始めてしまうようなキャラクターでしたが、だんだんとグループがダリルを信用し、認めて、その中にファミリーというものを感じて仲間になっていく。成長していくなかでダリルの考えや行動も変わり、シーズン1だったらめちゃくちゃにしてしまうような状況でも、のちのシーズンやスピンオフではより賢く、成熟した大人として行動していきます」。

「ウォーキング・デッド」や映画「処刑人」シリーズについて語ってくれた

ダリルはドラマのオリジナルであるため、ほかの原作に登場するキャラクターと違って先の展開がまったく読めなかった。新しいシーズンの脚本を渡されるたび、「もしかして次で死ぬかも…」という不安はなかったか?という質問も飛び出した。

「そうですね。いつもビクビクしながら脚本を開いていました(笑)。最初の方は週末ごとに誰かが死んでいく状況だったので、私を含めたみんなが『ちゃんと生き抜けるのだろうか?』とドキドキしていたと思います。一方で、(原作にも登場するグレンを演じた)スティーブン(・ユァン)らは最初から結末がわかっていましたね。スピンオフはタイトルが『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』なので、まさか自分が殺されることはないだろう…と信じていますが、こればっかりはわからないです」。

手を頭のところでひらひらさせるリーダス

ファンの中には、劇中に登場する“ウォーカー”になって、ダリルに殺されたいという夢を持つ人も。この少し倒錯した願望を聞いたリーダスは、困惑しながらウォーカーについて次のように説明する。

「可能性がないわけではないと思いますが、本当にウォーカーになりたいの?という疑問があります。特殊メイクに3時間はかかりますし、特殊なコンタクトレンズも目に入れないといけなくて…。このレンズを付けているとほとんど何も見えないんです。演じるのはかなり大変そうでした。ちなみに、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』のウォーカーはダンサーが担当していて、ありえない方向に手足を曲げたりしているんですよ。こういったことからも、ウォーカー役のみなさんのことは本当に尊敬しています」。

ダリルを演じるにあたって大切にしたことは”成長”を表現すること

1999年に第1作、2009年に続編『処刑人II』が製作された「処刑人」シリーズのファンという斎藤から、「3作目が予定されているお聞きしました」と投げかけられたリーダス。「はい!事実です」と笑顔で答えると、当時の反響について振り返ってくれた。

「当初は、過去に似通った作品があるということから、どこも前向きに配給しようとはしなかったんです。それが口コミから評判になって、大きな収益も上げられて、続編が作られたことはとてもおもしろいと捉えています」。

続けて、「非常に大規模な作品になっています」と語る3作目についても言及。「私は下書きの下書き。さらに、その下書き(笑)、みたいな脚本を読んでいるのですが、かなりクレイジーです。こういうシリーズものって、1作目が一番良くて、2作目、3作目が少し落ちることがあると思うのですが、まるで第1作かのようなクレイジーさがあるんですよ」。

【写真を見る】斎藤工からの「処刑人」第3弾の質問にも答えるノーマン・リーダス

思い入れの強い作品や演じたキャラクターについて存分に語ってくれたノーマン・リーダス。今年の夏に全米配信予定の「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」シーズン2、「ジョン・ウィック」シリーズのプロデューサーも参加しているという「処刑人」第3弾など、今後の活躍にも期待したい!

取材・文/平尾嘉浩


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