「冷えタイプ」はどんな人?
常に寒さを感じてブルブル、
手足もお腹も冷たくなっている
のがこのタイプ。
お風呂に入って一時的に温まっても、寝るころにはまた冷えてしまい寝つけないという人も。
「体を温める機能が低下してしまっている状態
です。
気温が下がる冬は誰でも寒いものですが、このタイプは
季節を問わず手足が冷たいのが特徴
。
1年を通して冷えが蓄積されてしまっているため、五臓すべてが冷えて働きが低下し、
疲れやすさや胃腸の不調、不眠
などさまざまな不調を併発しがちです」
冷えているので
トイレの回数が増える
一方で、代謝が悪いために汗をかきにくくむくみがち。特に
下半身の冷えやむくみがひどい
傾向に。
「冬など気温が低い時期はもちろん冷えやすいのですが、じつは
より注意したいのは夏
。
冷房を入れた室内だとあっという間に冷えが加速、具合まで悪くなってしまいます。
特にデスクワークなど、
座り仕事の人は要注意
。30分に一度は席を立って体を動かすなど意識して
血行をよくすることを心がけて
ほしいですね。
それまで冷えがなかった人は、習慣でつい冷たい飲みものを飲んでしまうと思いますが以前よりむくみがちになったなと感じたら、まずは
冷たい飲みものを少し控える
ことから始めてみましょう」
「しょうがとねぎ」は食べる湯たんぽ食材
体を温める食材と聞いてまず浮かぶのは
しょうがやねぎ
。
腎(じん)を強くすると言われるニラもその仲間です。
「これらは薬味としてよく使われますが、
体を温める働きが高い
ので、いろいろな料理に入れてほしいです。
また薬味と同様に、
シナモンや山椒、こしょうなどのスパイス類も冷え解消の強力な味方
。
いつもの食事にまぶすだけで、手軽に温め効果が得られます」
野菜類では
かぼちゃ
、魚介類では
えびやさけ
が体を温める効果抜群。えびは桜えびなど乾物でもOK、さけは水煮などの缶詰でも十分です。
「それから、肉類も積極的にとってほしい温めフード。
おなじみの肉の中では
牛肉
がいちばん温め作用が高く、滋養強壮に効果的です。
でもガンコな冷えに悩む人には、ぜひ
羊肉
にトライしてほしい!羊肉は「熱性」ともつ食材とされ、まさに
体を“燃やして”くれるお肉
です」
逆に体を冷やす作用が高く、
避けたほうがいいのは夏野菜や南国フルーツ
。
白い砂糖も同様に体を冷やす効果があります。
「白砂糖は料理などにも使うことがあるので、自覚している以上にとっている場合も。
それらを
黒砂糖やはちみつ
に置き換えるだけでも、手軽に温め効果が得られます」
「腎トレ」+「体を温める」おすすめレシピ
さけとニラのキムチスープ
温め力の高いさけはお手軽な水煮缶で。うま味の強い缶汁ごと薬味がたっぷり入ったキムチと合わせれば、味つけもほとんど不要。あっという間にうま味たっぷりの「食べるスープ」が完成!
材料【2人分】
さけ缶…1/2缶
水…2カップ
白菜キムチ…100g
ニラ(ざく切り)…1/2束分
ねぎ(斜め薄切り)…1/2本
しょうが、にんにく(すりおろす)…各1かけ分
ごま油、塩、こしょう…適量
【作り方】
(1)鍋にさけ缶を缶汁ごと入れ、水、白菜キムチ、ねぎ、しょうが、にんにくを入れて中火にかける。沸騰したら弱火にして3分煮る。
(2)(1)にニラ、ごま油を入れ、最後に塩、こしょうで味を調える。
桜えびのおやき
冷え解消パワーの高いえびは、乾物で手軽に摂取。腎の力を高めるきくらげと卵を入れて、体を温めながら腎対策もバッチリ。はんぺんのふわふわ感ときくらげの歯ごたえが楽しい、おつまみにもなる一品。
【材料】(2人)
桜えび…大さじ2
はんぺん…150g
ねぎ(みじん切り)…5cm分
しょうが(すり下ろし)…1かけ分
黒きくらげ(水で戻してみじん切り)…2g分
溶き卵…1個分
サラダ油…適量
【作り方】
(1)ボウルにはんぺんを小さくちぎりながら入れ、桜えび、ねぎ、しょうが、黒きくらげ、溶き卵を加えて手でよく練る。
(2)フライパンにサラダ油を熱し、8cm程度の小判型にした(1)を入れる。焦がさないように注意しながら、弱~中火で両面を焼く。
(まとめ)
中華料理店には
えびチリやえびマヨ、ニラレバ、ニラ玉
など温めメニューが豊富。居酒屋では
かぼちゃの煮物や塩鮭、串焼きのネギ
などもおすすめです。
コンビニでは
ねぎのカップみそ汁、牛丼やビーフカレー、かぼちゃサラダやかぼちゃのカップスープ、さけおにぎり
などを選んでみて。
撮影/安井真喜子取材・文/遊佐信子スタイリング/井口美穂
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