若き清原和博が密かに明かした「苦手だったこと」を松永浩美が初公開 「これをうちの投手陣に言ったら......」

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若き清原和博が密かに明かした「苦手だったこと」を松永浩美が初公開 「これをうちの投手陣に言ったら......」

4月29日(月) 10:25

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2023年4月、スポルティーバではどんな記事が読まれたのか。昨年、反響の大きかった人気記事を再配信します(2023年4月20日配信)。

松永浩美が語る清原和博後編




(中編:高校1年の清原和博の内野フライを見て「間違いなくプロにくる」 西武と巨人時代のバッティングの違いも語った>>)



松永浩美氏が振り返る清原和博氏とのエピソードの後編は、松永氏が初めて話すという清原氏の"苦手なこと"、ファーストの守備などを語った。

長く西武の主軸を担った清原が「苦手だったこと」とは?

長く西武の主軸を担った清原が「苦手だったこと」とは?





【全盛期に打ち明けた「苦手なこと」】――清原さんとはオールスターゲームなどで話す機会があったと思いますが、どんなお話をされたのですか?



松永浩美(以下:松永)だいたいは他愛もない話ですが、ある時にキヨが"苦手なこと"を話してきたことがあるんです。「クイック(モーション)が嫌なんです」と。



意外でしたよ。「こういう球が苦手」とか、「こういうピッチャーが苦手」という話ならわかりますが、クイックですから。プロであればクイックを投げる投手との対戦も当たり前ですしね。確か、キヨが24、25歳ぐらいの時のオールスターだったかと思うんですが、ベンチのなかではなく裏で話をしている時だったと思います。



――1990年前後、清原さんの全盛期と言ってもいい時期ですね。



松永そうだったと思います。「クイックの時にどうやってタイミングを取っていますか?」と聞かれたので、「ゴロにも緩いゴロと速いゴロってあって、捕球するまでの動きが違うよね。そんな感じで違うよ。速い動きをした時に、力が抜けるかどうかだよね」と伝えました。



キヨの場合はバッティングの時に膝でタイミングを取っていましたから、「膝の動きを小さくすればいいんじゃない?」という話もしたかもしれません。ただ、私がとりあえず伝えたかったのは、「クイックが苦手とあんまり思わないほうがいい」ということ。「俺はタイミングが合わないピッチャーがいても、あまり考えない。考えても変えようがないし、それを考えている時間が無駄じゃない?」と。



――松永さんのアドバイスによって、改善は見られましたか?



松永そこまでは見ていませんでした。でも、仮に私のアドバイスどおりにやったとしても、本人のなかで変わっただけで、見た目は意外と変わらないものですけどね。

【ピンチの場面で「ピッチャーに言おうかな」】――自分が苦手なことを、よく敵チームの松永さんに明かしましたね。



松永「クイックで投げられると、タイミングが合わなくて打てない」という話を、うち(オリックス)のピッチャー陣に言ったらら絶対にプラスになる、と思いましたけど、自分の心のなかにとどめておきました。



実際にチームがピンチになってキヨがバッターボックスに立った時には、「ピッチャーに言おうかな」と頭をよぎることもありましたよ。でも、やっぱり2人だけの会話でしたし、ずっと黙っていました。だから当時のピッチャー陣は今も、誰ひとりとしてそれを知らないです。



――今も、ですか?



松永この話をしたのは、今回が初めてですから。キヨが現役なら言いませんが、お互いに引退してしばらく経ちますし、もう30年くらい前の話ですしね。



――逆に、松永さんの苦手なことを話すことはあったんですか?



松永キヨに聞かれたことはありますけど、そこは先輩として、兄貴分として「俺が苦手なとこがあるわけないじゃん」と強がって言いましたね。



――落合博満さんと話をした時には「真ん中が一番苦手」という会話をしたとお聞きしましたが、清原さんには言わなかったんですね。



松永そうです(笑)。キヨには話しませんでした。

【ファーストの守備は、野手が「安心して投げられる」】――他にはどんなお話をされましたか?



松永いつのシーズンかは覚えていないのですが......たぶん7月か8月ぐらいの試合だったかな。その時、私の打率は.297か.298ぐらいだったんですけど、出塁した時に、ファーストを守っていたキヨがスコアボードを見ながら、「珍しいですね。松永さんがこの時期に3割切っているのは」と言ってきたんです。だいたい私は7、8月くらいまで打率は3割以上だったので。



それで私は、「キヨも朝起きた時に歯を磨いたり、顔を洗ったりするだろ?(3割を打つのは)そんな感じだよ」と言いました。朝起きたら顔を洗って歯を磨くのは自然な流れじゃないですか。私にとっては3割を打つのも自然のことだから特に苦痛じゃないと。キヨは「えっ?」とリアクションしただけで話は続きませんでしたけど(笑)。



あと、キヨが「内野を守っていて、打球が速いと思う選手は誰?」ということを話していたのも覚えています。



――どうしてそんな話になったんですか?



松永いや、これはテレビ番組でキヨがインタビューを受けていた時の話で、「打球が速いと選手」で私の名前を挙げていたんです。そういえば、「あんまりこっち(一塁)に打ってこないでください」と言われたことがありました。



私はあんまりファーストゴロって打たないんですけど、一二塁間の打球は速かった。放物線を描くような打球ではなくライナーが多かったので、そういう評価をしてくれてるんだなと思いました。



――清原さんは松永さんの打球を嫌がっていたようですが、清原さんの守備はどう見ていましたか?



松永うまいですよ。守備範囲が広いわけじゃないですし、派手さはないですが、自分が届く範囲は確実にこなしていました。



――ハンドリングが上手かった?



松永そうですね。私がサードで守っていてファーストに送球するとしたら、安心して投げられるタイプの選手でした。私が現役の時のファーストはブーマー(・ウェルズ)が多かったですが、彼は背が高いという安心感があった一方で、キヨはハンドリングがうまくてワンバウンドを捕るのもうまいという安心感があった。投げる野手たちはラクだったでしょうね。

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