「学校に向かうと吐き気がする」不登校になりかけの長男⇒再婚したての夫が新米パパとして動いた結果…

「学校に向かうと吐き気がする」不登校になりかけの長男⇒再婚したての夫が新米パパとして動いた結果…

4月26日(金) 15:35

私と夫が再婚したのは、長男が小学4年生のときです。夫の仕事の関係で、隣の市に引っ越すことになりました。「友だちと離れるのは寂しいけど、新しい友だちたくさん作るんだ!」と、張り切って登校した初日。数日後には、保健室登校していました。そこで、再婚した夫が、新米ですが、「パパ」として動き出したのです……。
転校早々、教室へ行けなくなった長男
長男は、もともと目立つのが苦手なタイプ。小学校転校当日は私も一緒に登校しました。緊張していないか、心配だったのです。一度もふり返らずに、まっすぐ教室へ向かう姿を見て、強くなったのだと安心しました。

数日後、先生から電話がありました。長男が登校中に気持ち悪くなってしまい、1日保健室で勉強していたという内容でした。帰ってきた長男に、事情を聞きます。

「みんなが休み時間のたびにワッと寄ってきて、一度に質問される。ちゃんと答えられたか心配。」
「授業中に歩き回る子もいて、前の学校と全然違ってびっくりしている」
こんなことを言っていました。

その日のうちに、再度先生から電話がありました。クラスメートからの申告により、長男の帽子を上級生が盗ってからかっていたことが発覚。長男は転校したばかりで相手がだれかわからず、話せなかったと言います。いろいろなことがありすぎて、疲れてしまったのでしょう。次の日は学校を休みました。
登校中に吐き気。昇降口まで見送る日々
長男は学校へ行きたいと言います。ただ、1歩1歩学校に近づくにつれて、吐き気がしてくるそうです。一緒に登校するほど仲が良い、同じ方面の友だちもまだいません。

ここで、新米パパの登場です。

いつもより数十分早く家を出て、車で長男を学校まで送り、昇降口に入るところを見てから仕事へ向かう日々が始まりました。歩きながら2人でなにを話しているのか聞いても、男同士の話だからと教えてくれません。

昇降口から入ったあとは、まっすぐ教室へ行ける日もあれば、朝から保健室へ向かう日、途中から保健室へ行く日とさまざまでした。新米パパは怒ることも、頑張れとも言わずに毎日「今日も頑張ったな」とだけ伝えていました。
ついにひとりで登校できるように
新米パパとの車での登校は、1カ月近く続きました。徐々に保健室へ行かなくなり、「ひとりで歩いて行く」と言いだし、一緒に学校へ行く友だちを見つけてきました。もう吐き気がするとは言いません。具合が悪くても一度も学校を休まなかった長男と、根気強く車で送り続けた新米パパの努力が実ったのです。

後日、長男と新米パパは交通機関を使って2人でお出かけしました。後から聞いたところ、「毎日教室に行けるようになったら、野球観戦に行こう」と約束していたそうです。スマホで送られてきた、観戦をノリノリで楽しむ長男の動画を見て、新米パパがいてよかったなと思いました。

小さいときから自分の気持ちを我慢してため込み、吐いたり発熱したりする長男。転校により緊張するとは思っていましたが、教室に入れなくなるとは思ってもいませんでした。そんな長男のことを理解して、叱らずに支えた新米パパ。長男からみた父としての株も、グッと上がったようです。血の繋がりはありませんが、これからも親子として関係を築けるよう2人を見守っていきたいと思います。


ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声をご紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。

著者:樋口 みき
13歳と1歳の女の子、10歳の男の子を育てる母。離婚、婚活を経験し、ステップファミリーとして生活。年の差兄弟の生活スタイルの違いに翻弄されつつ、パワフルに生きています。


【関連記事】
「友だちがいなくなっちゃう!」学校に行けるようになったのに…まさかの展開に涙<不登校から再登校>
「怖い…」不登校の女の子が震えながら教室の扉を開けて見たまさかの光景に絶句<ママ友がモンペ>
「ビクッ!」他人の目が気になる中学校生活…息苦しさを救ってくれたのは? <癇癪持ちの気持ち>
ベビーカレンダー

生活 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ