毎日のメイクは義務にすぎない。鏡に映る老け顔を見ては、あきらめだけが積もっていく。そんな人に読んでほしいのが、『48歳からのメイクの強化書笑って学べるマンガで化け活。』(主婦の友社)です。
「なりたい自分」をあきらめない
著者はベテラン有名女優から愛される現役バリバリのヘアメイク職人の化け子さん。YouTubeチャンネルの登録者数は33万人(2024年2月現在)、2022年に上梓した『化け活。』を以前『女子SPA!』にて「スゴすぎる!シミ・シワ撃退メイク、使うのはコンシーラーだけ」でご紹介しましたが、パワーアップして帰ってきましたよ。
40代~50代になってから、何が似合うかわからなくなった。朝、完璧にメイクしたはずなのに、ほんの数時間で無残に崩れる。シミやシワを隠したつもりが、かえって目立つ。たくさんの悩みに化け子さんが出した解答が、どれもこれも常識をくつがえすものばかり。
加齢悩みをなかったことにするほど劇的な変化を生むメイクではないと、あらかじめ告白したうえで「加齢事象にとらわれて沈んでいた気持ちを引き上げたりする力は持っている」と化け子さん。
私達は無理に若返りたいのではなく、年齢相応の美しさを引き出したいのです。そんな本音をきちんとすくいあげてくれるのが、化け子さん流のメイクテクニック。「なりたい自分」は、いくつになっても作れるのです。
ファンデは限りなく薄く!
「下地→ファンデ→コンシーラー→フェイスパウダー」。誰もが思い込んでいるベースメイクの順番がこれ。しかし化け子メソッド的には「40代以上はファンデなしでもいい」と進言。
いやいや、シミ、シワ、肝斑、ほうれい線etc、40代以上だからこそ隠したい敵が顔中にあるじゃないですか!と叫びたくなりますが、厚塗りすると崩れやすくなってかえって痛い具合に。とはいえファンデで得られるツヤ感もありますし、何よりも私達に「ファンデで守備は万全」という安心感を与えてくれますよね。
だからこそ「ファンデは限りなく薄く」が鉄則。「シミは隠せませんが、肌のツヤやキメがきれいに整う」という、40代以上だからこその魅力を生かせるのです。
コンシーラーはラストの秘密兵器
ファンデを薄づけにしたから、コンシーラーはガッツリ塗らなきゃ!と意気込んだあなた、コンシーラーは仕上げの秘密兵器と心得ましょう。
40代以上で気になりはじめるのが、肝斑です。肝斑をうまく隠すために、まず濃いめのチークを薄く塗ります。忘れてはならないのが、発色は濃く、塗るのは薄く、です。
次にコンシーラーを少量のせて、ファンデーションブラシで軽くたたきます。こうすることで、チークの色とコンシーラーの色が混ざってマイルドになり、肝斑も自然に隠せるのです。
仕上げのパウダーは必要ない
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40代以上の新常識が「ベースメイクは薄塗りで粉をはたかない」。いやいや、仕上げのパウダーはメイク崩れ防止に必須でしょう!とここでも叫びそうになりますが、それは若い時のみの常識なのです。
40代以上の肌質は、「『乾燥肌』と『インナードライ肌』どちらかに傾きがち」と化け子さん。つまり「ファンデの油分をパウダーですぐにおさめてしまうと、肌の水分不足を感じやすい状態になってしまう」という事実。
ベースメイクの崩れやすさを悩んでいる方は、一度パウダーをやめてみてはいかがでしょう。
メイクとともに進化しよう
コスメは日々進化していますが、メイクする私達が進化できていなかったのかもしれません。本来、メイクはもっと自由で、女性の数だけ可能性を秘めているのです。
「可愛い」や「きれい」は若い時だけではありません。40代、50代、それ以上でも、女性は可愛くきれいであってほしい。そんな願いが、本書には込められているのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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