真夏に着るノースリーブのシャツを今から着始める「最近の日本ならではの理由」

真夏に着るノースリーブのシャツを早くから着始める理由とは…※写真はイメージです

真夏に着るノースリーブのシャツを今から着始める「最近の日本ならではの理由」

4月25日(木) 8:46

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『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。

真夏に着るノースリーブのシャツを早くから着始める理由



シャツのシャツ袖にもいろいろ種類があります。長袖、半袖、五分袖、七分袖、フレンチスリーブ、そして袖なしなどです。

私が持っているシャツのほとんどは長袖シャツ、次に多いのが袖なしのシャツです。私はどうも半袖が苦手なのです。シャツに限らず、半袖というものが苦手で、半袖を選ぶくらいなら、袖なしを選びます。

これは感覚的な問題で、いいとか悪いとかの話ではありません。私は袖口が二の腕で終わる、あの独特の感じが好きではないのです。袖口がちょうど二の腕の太い位置で終わると、視覚効果で腕が実際以上に太く見えるのが嫌ということもあります。

また袖口の大きさが広かったり、狭かったりして、なかなか自分が思うちょうどいいバランスの半袖の袖口というものに出会わなかったということもあります。開きすぎているのも、狭すぎるのもよくない。

二の腕に縦に伸びる筋肉に対して直角に線を入れるような袖口よりも、肩の関節、手首の関節で袖口が終わるほうがなんとなくいい感じがする。きっと私の腕が、半袖が似合わない腕なのでしょう。

さて、このEQUIPMENT(エキップモン)のシルクの白いノースリーブのシャツはもう随分前に買ったものになりますが、私はこのシャツを4月半ばから着始めます。通常は真夏に着るノースリーブのシャツを早くから着始めるのには理由があります。

街ではまだ見慣れないものは、それだけで素敵に見える



まず一つは、早めに取り入れるほうがおしゃれに見えるから。

どんなアイテムでもそうなのですが、季節の先取りはおしゃれに見えます。街ではまだ見慣れないものは、それだけで素敵に見えるのです。

まだ多くの人がノースリーブのシャツなど着ていない時期、いち早くそれを取り入れることは、多くの人が当たり前のように着ている時期に着るよりも、おしゃれな感じを人に与えることができます。

1年のうちの半分近く着る夏服を飽きないように



2つ目の理由は、飽きに対処するためです。

最近の日本は昔の日本とは違って、暑い日が長く続きます。そのため、5月から10月頭ぐらいまではいわゆる夏服で過ごすことになります。そうなると、1年のうちの半分近くを夏服なのです。

私はそれほど飽きっぽいほうではありませんが、そんな私でも同じような服ばかり着続けていると、9月には飽きてしまいます。どんなに素敵な服でも、ずっと見続けていると最後には平凡で退屈なものに見えてきます。

それは、去年の秋、突如、湘南のとある遊水地にあらわれたこの地では珍しいオオヒシクイ1羽が、現れた当初のころは連日、人が押し寄せてくるほど新鮮で、魅力的で、どうしても見たい鳥だったのにもかかわらず、春になったら、ほとんどの人の興味は失せ、見に来る人もいなくなるのと同じです。服だって、鳥だって、ずっと見ていると、それほど素敵に見えなくなるのです。

飽きることがわかっているので、私は夏を前半と後半に分けて考えます。そして夏前半は、軽く透明感がある太陽光に映える明るい色の服を着ます。そして、後半になったら、今度は強い太陽光と、少し日焼けした肌に映える強い色、あるいは暗めの色のノースリーブのシャツと取り換えます。

このように、形、素材とも変わらないノースリーブのシャツだけれども、色に変化をつけることによって、完全にこのシャツに飽きてしまって、もう着たくなくなるのを防ぎます。

フェミニンなシャツにメンズライクなジャケットでギャップを



さて、4月半ばから着るノースリーブのシャツは、もちろんそれだけでは出かけません。まだまだ朝晩は寒い日もありますから、上にはジャケット、またはコートを羽織ります。

フェミニンな印象のノースリーブのシャツにメンズライクなテイラードジャケットを着ることによって、印象のギャップが生まれます。こうすることで、新しい何かを買わないでも、新鮮な気持ちになれます。

ノースリーブのシャツにジャケットを着て出かけた先で、ジャケットを脱ぐ場合に備えて、私はスカーフを用意しておきます。最初から首に巻いて出かけるときもあれば、ジャケットを脱いでからのバッグからスカーフを取り出して、肩に羽織ることもあります。

気温の寒暖差に洋服で対応するには、重ね着をする以外ありません。ですから1日のうちで気温変化が激しいときは、脱いだり着たりが簡単なものを着ていくぐらいしか、できることはありません。そんなときスカーフは大変役に立ちます。

気温の変化が激しいこの時期、私は家の中でも小さ目のスカーフをいつも首に巻いているぐらいです。スカーフ一枚でもかなり暖かくなれます。

次に着たときに「久しぶり!」と思えるように



持っている服をおしゃれに、かつ飽きずに長く着続けるためには、ほんのちょっとの、だけれども簡単な工夫が必要でしょう。特に飽きに対処することは重要です。

飽きないコツは、着ない時間を作り、次に着たときに「久しぶり!」と思えるようにしておくこと。

去っていった渡り鳥が次に帰ってきたときは、その再会が嬉しいのと同じように、服だって、会えない時期があるだけで、素敵さがよみがえるというものです。

◆筆者私物
シャツEQUIPMENT エキップモン

<文/小林直子>

【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。

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