第28回手塚治虫文化賞の受賞者と受賞作が発表され、ヤマザキマリ氏ととり・みき氏による「プリニウス」(新潮社刊)がマンガ大賞(年間のベスト作品)を受賞した。
「プリニウス」は、「博物誌」の著者として知られる古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスを主人公に、彼ら一行が古代ローマ帝国を旅する姿を描く歴史伝奇ロマン漫画。昨年7月刊行の単行本12巻で完結した。
手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設。年間を通じて最もすぐれた作品に贈る「マンガ大賞」のほか、新生賞、短編賞、特別賞があり、正賞の鉄腕アトム像(横山宏氏作)と副賞(大賞200万円、その他100万円)が贈られる。
そのほかの受賞は以下のとおり。
【第28回手塚治虫文化賞】
■新生賞(斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者)
坂上暁仁「神田ごくら町職人ばなし」(リイド社)
■短編賞(短編、4コマ、1コマなどで優れた成果をあげた作品・作者)
益田ミリ「ツユクサナツコの一生」(新潮社)
■特別賞(マンガ文化の発展に寄与した個人・団体)
コミティア実行委員会(吉田雄平代表)
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