【山形県知事・吉村美栄子】第1回「2人の子育てを経験。自然に囲まれ毎日発見がありました」

4月23日(火) 10:00

第1回_2

2人のお子さんの子育てを経験し、30年以上の主婦歴を経て、現在は山形県政を担う吉村美栄子山形県知事。ママスタセレクトでは、子育てと仕事を両立してきた吉村美栄子山形県知事にインタビューを行いました。インタビュー第1回はご自身の幼いころのことや子どもたちを育てた思い出について。大自然と食文化豊かな山形県の魅力を交えながら、たっぷり語っていただきました。

ysm 山形県といえば?郷土料理「芋煮会」で地域交流

──吉村美栄子山形県知事が生まれ育った山形県はどのような場所でしょうか?

吉村美栄子山形県知事(以下、吉村知事): 山形県は、山や川、海があり自然豊かな土地で、おいしいものがたくさんあるんですよ。たとえば、全国生産量の7割を占めるさくらんぼをはじめ、りんご、もも、ぶどう、かきなど多くの果物は、艶があり粒揃い。また甘みもうまみもある「つや姫」や「雪若丸」といったブランド米の産地、米沢牛や三元豚なども有名です。

──山形県といえば、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎなどを煮込んだ「芋煮」も人気ですね。

吉村知事: 芋煮は山形県の郷土料理のひとつです。「会」がつく芋煮会というのもあって、地域の人々、学校のサークル、会社の同僚、友人、家族などが集まって、みんなで芋煮を楽しむ。「芋煮会」は県内の各地で開催されるほど人気のイベントです。

──芋煮会を通じて地域交流が活発になりそうですね。 山形には美味しい果物がたくさんありますが、知事も果物狩りの思い出はありますか。

吉村知事: 芋煮会だけではなく、山形県は昔から地域交流が盛んな地域です。私が子どものころは母が自宅にももやりんご、ぶどう、マクワウリ(メロンの一種)など、いろいろな果樹を育てていました。たくさん実がなるから、地域の人におすそ分けしていたんですよ。

ひな祭りは、「おひな様見せでけらっしゃい」といって、各家のひな人形を見せてもらうんです。ビニール袋を持っていくと、各家でお菓子をくれるから、全軒回り終わるころには袋がお菓子でいっぱいになってね。七夕は、家族や村の人たちが集まって蛍狩りを楽しんでいました。そういう楽しい思い出がたくさんありますね。地域の人たちが子どもの成長を見守ってくれていたんだなと思いますね。

──地域の大人と子どもが交流するいい機会になりそうですね。

吉村知事: 顔見知りになると、大人が子どもたちのことを褒めてくれるし、危ないことをしたときには叱ったり、助けてくれたりもします。実は私、子どものころに貯水池へ落ちてしまったことがあって。そのとき近所の人が助けてくれたんです。あのときそばで大人が見守ってくれていなかったら、今の私はなかったと思います。地域の大人たちが子どもを見守ってくれていたんだなと、大人になってからあらためて理解しました。
あぜ道からフナ!子どもの感性を育む自然豊かな地域

──吉村知事自身、山形で2人のお子さんの子育てを経験されましたが、良かったと思う点はどこですか?

吉村知事: 大自然の中で子どもの感性を育めたことがとても良かったですね。私は、生まれは山形でしたが、結婚した際は東京に住んでいました。子どもが生後半年の頃、山形の夫の家に引っ越してきたのですが、一度東京に出たことで、あらためて自然豊かな山形の魅力を実感することができました。自宅から少し行ったところには、乳母車に子どもを乗せて散歩できる河原や神社があり、よく子どもを遊ばせていました。子育ては、ときには大変なこともありますが、そんなときでも四季折々の自然の風景を見ることで癒されましたね。

子どもが歩けるようになってからは、田んぼにも連れて行きました。あぜ道を掘ると土の中にフナがいるんですよ。フナは水の中にしかいないと思っていたから驚きましたね。ほかにもさまざまな生き物がいて、毎日子どもといろんな発見をして楽しかったですよ。

──子どもたちの好奇心が刺激される環境ですね!

吉村知事: 大自然の中で子育てすることで、五感も刺激されるし、知的好奇心を刺激することにもつながると思います。子どもたちも、生き生きとして情緒が豊かになるのではないかと考えています。山形県で子育てをすることで、たくさんの自然にふれあい、おいしいものを食べて、子どもたちがすくすくと元気に成長していくことを願っています。

(編集後記)
蛍狩りに雪遊び、果物交換など、食文化や自然豊かな山形県の子育てについて、吉村美栄子知事の経験をお聞きできました。山形県に住むママはもちろんのこと、地方移住を考えているママたちにも、山形での子育てがリアルに想像できそうなお話だったのではないでしょうか。インタビュー第2回では、吉村知事の経験を生かしたひとり親家庭の子育て支援についてお話を伺います。

※取材は2024年2月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

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取材、文・間野由利子編集・荻野実紀子

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