イタリア映画祭2023で注目を集めたハートフルラブコメディ『幸せのイタリアーノ』が、7月26日(金)に日本公開決定。あわせて日本版ポスタービジュアルが公開された。
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本作は49歳の独身モテ男、ジャンニ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)と、車いすのヴァイオリニスト、キアラ(ミリアム・レオーネ)による恋模様を描いたラブコメディ。有名シューズブランドの社長である主人公ジャンニは、女性を口説くためなら手段をいとわない筋金入りの女たらし。ある時彼は、新しいターゲットを射止めようと、車いすに乗って同情を誘う。というのも彼が障がい者に対して抱く唯一の感情が憐れみだからだ。そんなジャンニはある日、ヴァイオリニストのキアラと出会う。ヴァイオリン演奏や車いすテニスに励む彼女に、かつてない感情を抱いたジャンニは、次第に心惹かれていくのだった。

監督を務めたリッカルド・ミラーニは、社会問題をコメディタッチで描くヒットメーカー。『ようこそ、大統領！』(13)『これが私の人生設計』(14)など、過去作では難しいテーマを愛情たっぷりに表現してきた。 主人公のジャンニを演じたファヴィーノは、『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)や『ノスタルジア』(22)など、数多くのイタリア映画のヒット作品に出演してきたイタリアの名俳優。政治家や弁護士、マフィアなどシリアスな役どころのみならず、コミカルな役柄もこなす演技派だ。車いすのヴァイオリニスト、キアラを演じたレオーネは、本作の難しい役どころでの演技が高く評価され、イタリア映画記者組合からコメディ女優賞を受賞している。

あわせて解禁されたポスタービジュアルには、ジャンニとキアラによるロマンチックなワンシーンが切り取られている。車いすに乗りながら両手を広げ、楽しそうな表情のキアラ。その傍らにいるジャンニも、小型モビリティに乗って笑みを浮かべる。メインのビジュアルには2人の熱いキスシーンが登場する一方、「よこしまな“恋”は“嘘”のはじまり…」と不穏なキャッチコピーも添えられている。独身モテ男のジャンニと車いすのヴァイオリニスト、キアラ。果たして2人による恋の展開やいかに？

笑いあり、涙あり、胸を熱くさせる『幸せのイタリアーノ』。パラリンピック・イヤーのいまだからこそ見届けたい作品だ。

文/壁谷雪乃


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