問題1脂質の主な構成成分である脂肪酸。脂肪酸は、炭素(C)と酸素(O)と何の原子からできていると思う?
□フッ素(F)
□窒素(N)
□水素(H)
□塩素(Cl)
「水素(H)」です
脂肪酸は、脂質の主な構成成分で、炭素(C)と水素(H)と酸素(O)の原子からできています。炭素原子の鎖に水素原子が結合しており、一方の端に、炭素(C)と水素(H)と酸素(O)の原子からなるカルボキシル基がついています。この結合の仕方の違いによって、脂肪酸にはさまざまな種類があり、体内での働きもそれぞれ違ってきます。
問題2次の脂肪酸のうち、種類が異なる脂肪酸はどれ?
□パルミチン酸
□ステアリン酸
□ラウリン酸
□オレイン酸
「オレイン酸」です
脂肪酸は、構造的な特徴から、
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
に分けられます。飽和脂肪酸は、肉類や乳製品の脂肪などに多く含まれています。飽和脂肪酸を多く含む脂肪は、融点(固体が溶ける温度)が高く、常温でも固体であることが特徴です。上記では、
「パルミチン酸」「ステアリン酸」「ラウリン酸」が飽和脂肪酸、「オレイン酸」のみ不飽和脂肪酸
の仲間になります。
問題3問題2の答えの脂肪酸が、最も多く含まれる食品は次のうちどれ?
□ぶり
□うなぎ
□えごま油
□オリーブ油
「オリーブ油」です
問題2
の答えは
「オレイン酸」
でしたね。これは、不飽和脂肪酸のうちの「一価不飽和脂肪酸」と呼ばれるもので、
オリーブ油や菜種油や種実類に多く含まれています
。上記に挙げた「オリーブ油」以外の食材にも含まれてはいますが、特にオリーブ油に豊富です。「オレイン酸」は血中コレステロールを減らす作用や、胃酸の分泌を調整する働きがあります。また、体内で酸化しにくい性質もあるので、有害な過酸化脂質を作りにくいといった特徴などもあります。
問題4次の不飽和脂肪酸の中で、違う仲間のものがひとつあります。それはどれだと思う?
□リノール酸
□α-リノレン酸
□ドコサヘキサエン酸(DHA)
□エイコサペンタエン酸(EPA)
「リノール酸」です
不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と、多価不飽和脂肪酸に分けられます
。
問題2
、
問題3
で登場した「オレイン酸」は一価不飽和脂肪酸で、この問題で挙げた選択肢はすべて「多価不飽和脂肪酸」です。
多価不飽和脂肪酸は
、構成成分の結合の仕方の違いで、さらに
「n-6系脂肪酸(オメガ6)」と「n-3系脂肪酸(オメガ3)」とに系列が分かれ、脂肪の性質や栄養的価値が大きく異なります
。上記では、
「リノール酸」のみ「n-6系脂肪酸」
の仲間です。
問題5問題4の答えの脂肪酸がほとんど含まれない食品は、次のうちどれ?
□くるみ
□高野豆腐
□あさり
□きくらげ
「あさり」です
問題4
の答えは「n-6系脂肪酸」の仲間である「リノール酸」でした。「リノール酸」は人間の体に不可欠な必須脂肪酸であり体内で生成できないため、食品から摂取する必要があります。
「リノール酸」
はおもに、
サフラワー油やひまわり油、綿実油などの植物油や種実類に含まれています
。上記の食材では、「あさり」にはほとんど含まれておらず、それ以外の食品には含まれています。
なお、「多価不飽和脂肪酸」を摂取する際のバランスは、
「n-6系脂肪酸:n-3系脂肪酸=4:1」
の割合が、望ましいとされています。脂肪酸は調理油だけでなく、さまざまな食材に含まれます。
いろいろな食材から、必要な脂質を摂取していけるとよいですね
。
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