【相関図付き】「SHOGUN 将軍」最終話配信に備えよ!虎永、按針、鞠子たちの戦いを一挙振り返り

虎永、按針、鞠子らがたどってきた激動の「SHOGUN 将軍」9エピソードを振り返り!/[c] 2024 Disney and its related entities

【相関図付き】「SHOGUN 将軍」最終話配信に備えよ!虎永、按針、鞠子たちの戦いを一挙振り返り

4月19日(金) 19:30

ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を真田広之の主演&プロデュースのもと、ハリウッドでドラマ化した超大作「SHOGUN 将軍」。ディズニープラスの「スター」で独占配信中の本作は「関ヶ原の戦い」をモチーフに、その裏側で繰り広げられた謀りごとや人間模様を描いた壮大な戦国絵巻。ハリウッドクオリティの映像や波乱のドラマ、日本から各分野のエキスパートが参加した戦国時代の再現度も手伝って、ワールドワイドに高く評価されている。そんな本作の最終話である第10話がいよいよ4月23日(火)に配信される。そこで、これまで配信された第1~9話の展開を各話人物相関図と共に振り返ってみたい。
【写真を見る】第1話から最新話まで。陰謀、策略が渦巻く「SHOGUN 将軍」を人物相関図でプレイバック

※以降、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。

■時は関ヶ原の戦いの前夜、戦国武将たちの戦いが幕を開ける!/第1話「按針」

幕開けは大坂城で軟禁状態にされた吉井虎永(真田)が、按針(コズモ・ジャーヴィス)と出会うまでの物語。戦国時代末期の1600年。伊豆・網代に鉄砲や大砲を積んだオランダ船が漂着した。捕らえられた英国人航海士ジョン・ブラックソーンは、伊豆の大名である樫木薮重(浅野忠信)に船は商船だと主張したが、通訳のポルトガル人は彼らを海賊だと決めつけた。一方、大坂城では亡き太閤に代わって合議制で日本を治める五大老の一人である関東の虎永が、同じく五大老の石堂和成(平岳大)の策略でほかの大老たちから謀反者と糾弾されていた。

オランダ船の情報を得た虎永は、腹心の戸田広松(西岡徳馬)を網代に向かわせブラックソーンを大坂に呼び寄せる。広松の息子、文太郎こと戸田広勝(阿部進之介)の妻でキリシタンの鞠子(アンナ・サワイ)を通訳に、虎永はブラックソーンと対面する。鞠子や薮重はじめ主要登場人物が次々と登場し、その人物像や相関を紹介するプロローグ。衣装やセット、撮影から照明まで画面の隅々まで凝った画作りも見どころで、ブラックソーンが降り立った港から大坂城まで俯瞰で街並を捉えたスペクタクルな映像も圧巻だ。

■ポルトガルの真実を知った虎永が動きだす!/第2話「二人の君主に仕えて」

いよいよ今回から波乱のドラマが動きだす。船の舵取りであるブラックソーンに按針(=舵手)と名付けた虎永は、彼から日本の重要な交易国であるポルトガルが、日本の植民地化を画策していると知らされる。按針は、ポルトガルらカトリックの国々と敵対関係にあるプロテスタントの英国人。カトリックと戦うために祖国をあとにしたという。虎永は友好的なポルトガル人の知られざる一面に興味を持ったが、ポルトガル人マルティン・アルヴィト司祭(トミー・バストウ)から伝道を受けた鞠子は按針の話を信じることはできなかった。一方、主君の虎永に見切りをつけた薮重は石堂と密会し、天下を取るため按針を利用できると持ちかける。

ポルトガル人の支援を受けたキリシタン大名が台頭するなか、虎永は彼らと敵対する按針を重用。その通訳を命じられたことで、鞠子は不仲だった文太郎との夫婦関係をさらに悪化させていく。自分たちの秘密が暴かれるのを恐れたカトリック宣教師たちが按針の暗殺を計画するほか、薮重も保身のため石堂に取り入るなど陰謀や策略が渦巻いていく。

■大坂から脱出せよ!/第3話「明日は明日」

日本に漂着して以来、不安や戸惑いを露わにしていた按針。本エピソードでは彼が少しずつ日本の文化になじみ始める姿が描かれる。按針の暗殺未遂事件を機に、虎永は大坂から脱出する手立てを思案。按針と正室である桐の方(洞口依子)を網代に避難させると偽り、桐の方に化けて大坂城を抜けだすことに成功した。

ここでの按針の活躍を称え、彼を旗本として家臣に登用する虎永。戦に備え兵たちに英国式の砲術戦法を仕込むよう命じる。広松は大坂に残っており、石堂たちに虎永が五大老の職を辞することを報告。決まりごとは5人による合議制のため、後任を決めるまで虎永への対応は先送りになった。

按針が虎永と信頼関係を築き、鞠子との距離を縮めるなど、その後の人間関係の基盤を構築。虎永が船に乗り込む時間を稼ぐため、鞠子の目の前で文太郎が一人犠牲になるというドラマチックなアクションも見どころに。奇想天外な作戦を通し、虎永の巧みな駆け引きや人心掌握術が披露された。

■虎永の息子、長門がまさかの暴走!?/第4話「八重垣」

網代が舞台となった本エピソードは濃厚な人間ドラマが味わえる。網代に着いた按針は、旗本として屋敷と妻を与えられた。奥方に指名されたのは、広松の孫で文太郎の姪にあたる藤(穂志もえか)で、形式だけの妻として按針の身の回りの世話をすることになった。通訳として2人と同じ屋敷で暮らす鞠子は、按針と心が通じ合いやがて結ばれる。江戸に戻る虎永の代わりに網代に残った息子の長門(倉悠貴)や藪重のもと、按針は海戦で培った大砲による射撃術を披露。その精度の高さが長門らを驚かせる。そんななか、石堂の使者、根原丞善(ノブヤ・シマモト)が網代にやって来る。衝動的な性格の長門は、かねてから自分を見下していた根原を按針仕込みの砲術で殺害してしまう。

按針と鞠子が互いを理解し受け入れる様子が描かれるほか、鞠子や藤を通してこの時代の女性たちの哀しみや生き方にも言及。父の虎永を妄信的に崇めつつ七光りと見下されることを嫌う長門、藪重の甥で叔父以上の策士としての一面を覗かせた樫木央海(金井浩人)も気になる存在に。

■日本人の死生観が浮き彫りに/第5話「父の怒り」

全10話の折り返しとなる今回は、後半に向けてさらなる盛り上がりを見せる一篇だ。長門が根原を殺したことで五大老は虎永弾劾で意見がまとまった。それを実行するために、石堂らは早急に5人目の大老を決める必要に迫られる。一方の虎永は、死んだと思われた文太郎を連れて網代に戻る。石堂の軍勢に切り込んでいったあと、窮地を切り抜け生き延びていたのだ。按針の屋敷で暮らすことになった文太郎は、これまで以上に鞠子に厳しく接し、逆臣の娘であるという自身の過去を按針に告白するよう強要。それでも夫の元を離れようとしない鞠子に業を煮やし、さらに自身が何の気なしに口にした言葉が一人の人間を死に追いやってしまう事態に発展し、按針は日の本を発ちたいと虎永に嘆願するほど動揺する。そんななか、伊豆地方で大地震が発生。崖崩れに巻き込まれた虎永は按針に救出されたが、多くの兵が犠牲になってしまう。

文太郎の帰還という想定外の展開をはじめ、日本人の死生観が理解できず苦悩する按針や、網代が壊滅するスペクタクルが展開。さらに太閤の側室で、跡取りである八重千代の母でもある落葉の方(二階堂ふみ)も本格的に登場。これで役者がすべてそろった。

■戦国の世を生きる女性たちの厳しい生き様/第6話「うたかたの女たち」

本エピソードはタイトル通り、女性たちの物語である。落葉の方は、かつて太閤が仕えていた武将、黒田信久(尾崎英二郎)の娘。信久の家臣だった明智仁斎(竹内豊)の娘、鞠子とは姉妹のように育った幼なじみだった。大坂城に戻った落葉の方は、石堂に早急に虎永を討伐すべきと訴える。策略家で本心を見せない虎永を、父・信久の死を画策した張本人だと信じていたからだ。そんな彼女の後ろ盾を得た石堂は、独善的な行動を取り始め、五大老たちの連携に亀裂を生じさせていく。一方の虎永は、自分を崖崩れから救った按針を大砲連隊の指揮官に抜擢。また、ポルトガルとの戦いにこだわる按針の頭を冷やすため、彼を遊女と遊ばせるよう鞠子に命じるのだった。

鞠子や落葉の方のたどってきた道のり、伊豆一の遊女である菊(向里祐香)やその茶屋を切り盛りする吟(宮本裕子)の思惑など、戦国の世の女性たちの厳しい生き様がドラマチックに描かれる。文太郎に嫁がせた父の真意を虎永から聞かされた鞠子が、自分の宿命を悟るクライマックスへの伏線にも注目だ。

■策略と裏切り、突然の死にも直面する虎永/第7話「線香一本の時」

幼いころから戦の神童と呼ばれてきた虎永。本エピソードではそんな彼の過去が明かされる。石堂たちとの全面対決が避けられないと悟った虎永は、大坂に攻め入る決意を固める。そこで地震で失った兵力を補うため、異母弟である佐伯信辰(奥野瑛太)に加勢を申し入れた。信辰は軍を率いて駆けつけたが、それは兄を助けるためではなく捕らえるためだった。虎永を追い込むため、石堂は信辰を五大老の1人に抜擢していたのだ。打つ手をなくした虎永は悩んだ末に降参を決意する。按針は、家臣を道連れに死を選ぼうとする虎永を非難。そんな時、長門が信辰を襲撃するが、誤って石に頭をぶつけ命を落としてしまう。

元服を前に敵将の首を刎ねたという逸話を持つ虎永だが、信辰や幼少期から虎永を知る広松が明かしたのは、戦の神童とは異なるひ弱な過去。そんな黒歴史の数々が、敵も味方も駆け引き次第で操る虎永を生みだしたようだ。そんな底知れぬ虎永の真意を見透かしたのが、戦を終えたら江戸に遊郭を作らせてほしいと陳情に訪れた吟だけというのがおもしろい。

■重臣、戸田広松の決死の切腹/第8話「奈落の底」

長門の葬儀で幕を開ける本エピソードは、喪失感に満ちた展開となる。長門の亡骸と共に江戸城に戻った虎永。喪に服す49日間は大坂行きを猶予されたが、精気をなくした虎永は城に籠り人前に姿を見せることもなくなった。大砲連隊長の任を解かれた按針は、江戸でオランダ船の乗組員と再会。ところが、彼らは酒浸りの日々を送り、再会した按針に興味すら示さなかった。そこで按針は薮重に、船で大坂に行かないかと誘いをかける。せめてカトリックの連中に一泡吹かせようという魂胆だった。薮重は石堂に取り入る最後のチャンスと考え、これを承知する。その一方で江戸城では、戦はしないと言い張る虎永と、石堂と戦うべきだと主張する家臣が対立。広松は虎永への抗議のため、その場で腹を切って果てるのだった。

四面楚歌の状況のなか、嫡男まで亡くした虎永。江戸に戻った家臣は虎永の動向を静かに見守り、按針は再会した仲間たちに失望。鞠子は文太郎との心の溝を噛みしめていた。そんな静寂を破ったのが広松の切腹。これを機に、いよいよ物語は怒濤のクライマックスへと突き進む!

■鞠子が自身に課せられた使命を貫き通す/第9話「紅天」

鞠子がキリシタンになる回想シーンで始まる本エピソードは、彼女が自分の使命を貫き通す姿が描かれる。大坂に着いた按針と薮重、そして虎永の命を受けた鞠子は、祝言を上げる石堂と落葉の方に面会。藪重はなにかと役立つ男として按針を差しだすが、石堂に軽くあしらわれてしまう。鞠子のほうは、大坂城に軟禁されたままでいる桐の方や側室を江戸の虎永のもとに送り届けると言いだした。まもなく虎永が大坂を訪れるこの期に及んで意味がないと石堂は一笑に付したが、鞠子は強引に城を出ようとして門番と刃を交えることに。

力で押さえ込もうとする石堂たちに、鞠子は死を以って抗議すると訴えた。白装束に身を包み、按針の介錯のもと脇差を胸に突き立てようとした間際、石堂が江戸行きを承認する。しかしそれは、城内で武将の娘が自害するという事態を避けるための見せかけだった。その晩、石堂は藪重に忍を手引きさせて鞠子や按針らを襲わせる。蔵の中に追い詰められた鞠子は、按針らを守ろうとして爆弾で吹き飛ばされてしまう…。

長刀(なぎなた)を手にしての門番との大立ち回り、忍との死闘、息子との決別、落葉の方との対立、神への告解、そして按針と安らぎのひと時まで全部入りの鞠子回。激しい爆破で彼女は死んでしまったのか?按針や虎永の次の手は?いよいよ次回がラストステージ。波乱のドラマの先にどんな結末が待っているのか、期して待ちたい。

文/神武団四郎

※西岡徳馬の「徳」は旧字体が正式表記


【関連記事】
東村アキコ「SHOGUN 将軍」は「『愛の不時着』以来の衝撃!」ムーブメントに乗り遅れるなと大熱弁
「真田広之のたどり着いた地平に祝福の気持ちが溢れた」日本のクリエイター陣が「SHOGUN 将軍」へ贈る、惜しみない称賛の声
【ネタバレレビュー】最終話まであと1話!鞠子の“覚悟”にさらなる衝撃が走る「SHOGUN 将軍」第9話
【ネタバレレビュー】まさかの人物の首が落ちる…!予測不能な大波乱と虎永の真意に震える「SHOGUN 将軍」第8話
【ネタバレレビュー】どうする虎永!最大の危機と衝撃に声が漏れる「SHOGUN 将軍」第7話
【ネタバレレビュー】美しく、恐ろしい。闇を背負う女たちが躍動する「SHOGUN 将軍」第6話
MOVIE WALKER PRESS

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ