仕事と家事育児を両立するのは簡単ではないでしょう。特に正社員の場合は、拘束時間が長かったり責任が重かったり、家庭とのバランスに葛藤するママも多いのではないでしょうか。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、正社員で事務職として働くママのお悩みです。
『下の子どもが小学生になりましたが、体調不良や学級閉鎖などで休みが続いています。今までは実家の母に体調不良時のサポートを頼んでいましたが、母も体調が悪くなりサポートをお願いできない環境になりました。旦那は週1の在宅勤務ができるので、そこで協力を得ています。これから学年があがれば、だんだんと心身ともに強くなるのは上の子のときで経験済ですが、今、自分が正社員からパートに変えて下の子に寄り添うべきなのか、とても悩んでいます。実際に正社員からパートに変えた方はいますか？』
投稿者さんのお子さんは、体調不良などが重なり小学校を休みがちとのことです。そうなると投稿者さんか旦那さんのどちらかが、仕事を休むことになるでしょう。旦那さんも一部協力はあるようですが、基本は投稿者さんが仕事の調整をしている様子です。

また職場では投稿者さん以外に子どもがいる人はいないとのこと。上司や同僚は気にしないでと言ってはくれるものの、ありがたい状況だけに投稿者さんはかえって悩みを深めているのかもしれません。周囲の目を気にして休んだり謝ったりすることにも疲弊していると語っていた投稿者さん。正社員ではなくパート勤務に変えるべき？と他のママたちに意見を求めています。
正社員をやめるのはもったいない！

『もったいないから、正社員は続けて。絶対に後悔する。一時の辛抱。今の待遇で正社員には戻れないよ。ファミサポや病児保育に頼るとか。高いお金を払ってシッターにお願いしたとして、今はマイナスになるかもしれない。だけど、今だけ』
『旦那さんは在宅勤務としか書いていないけど、お休みはとってもらえない？これからお金がかかることはたくさんあるからもったいないよ。それにパートでも急にお休みするのは気を使うんじゃないかな』
まずは「正社員をやめないほうがいい」という意見から見ていきます。正社員の安定性や金銭面をメリットと考えるママたちからは、今の一時的な感情で決めてしまうのはもったいないのではないか？と心配の声がありました。たしかにお子さんが学校を休んでいる理由が体調不良や学級閉鎖のみであれば、そのうち元通りに登校できそうです。そうなると正社員の立場を捨てるのはもったいないのかもしれません。今回の場合、旦那さんはなかなかお休みが取れない仕事のようなので、多少の出費は覚悟の上で、ファミリー・サポートなどの育児支援サービスを利用して乗り切る方法もありますね。
子育て中は仕方ない！周囲の目を気にしすぎないで
『全然気にしなくていいと思う。退職までずっとそのペースではないんだし、誰しも子育てがはじまればそういう働き方になるよ』
『社長も昔は育てられた側なのだから、と思えば何ともないよ。正社員として当然の権利だしね。同僚や上司が理解してくれていたらまだ楽だし、今だけは甘えさせてもらっていい。子どもの成長を見られるのってその瞬間だけだしね。仕事も大事だけど同じくらい大事だよ』
『他の方も言っているけど、気にしなくてOK。今限定。同僚から白い目で見られたとしても、今限定。その代わり、仕事は同僚より多くこなすぞ！という気持ちと謙虚な気持ち。そして、他の人が同じ境遇になったら温かい目で』
ママたちからは「子育てがはじまれば誰しもそういう働き方になるよ」と共感のコメントがありました。子どもによって個人差はあれど、子どもはしょっちゅう風邪をひいたり発熱したりするものです。あまりに頻繁な小児科通いにうんざりしてしまうこともありますよね。出産前とは働き方が変わってしまったり、仕事の調整に頭を悩ませたり、こうした悩みは多くのママが抱える思いではないでしょうか。しかし、それらも一生続くわけではありません。今は目の前の大変さばかりが目につきますが、わが子もいずれ成長していきます。

また「社長自身も誰かに育てられた人」というコメントがありましたが、誰もが周囲に助けられながら大人になってきたのではないでしょうか。周囲に感謝して甘えさせてもらうこと、誰かが困っていれば助けること。そうした恩返しの気持ちをもてたら理想的かもしれませんね。
「心の余裕を考える」のも方法のひとつ。焦らず考えよう

『もうすぐそうする予定。年収はおそらく100万円は減る。でも、心の余裕を考えて決断した』
「正社員として続けるか？パートになるか？」との悩みに対して、実際にパート勤務に変更予定だというママからのコメントもありました。葛藤の末での決断でしょうが、年収が減ってしまうことよりも「心の余裕」を大事にしたいと考えたようです。

この決断に対しても投稿者さんから返信がありました。
『心の余裕、すごくわかります。今も留守番している息子から、さみしいさみしいと電話がありました。これも悩みの一つで、今だけだとはわかるんですが、一緒にいてあげたい気持ちでモヤモヤしてしまいます。親子ともども甘えですよね』
投稿者さん自身がお子さんと一緒に過ごしたい気持ちがあるとのことで、葛藤はまだまだ続きそうですね。お子さんから「さみしい」と言われることも成長とともになくなっていくかもしれません。しかし自分を求めてくれる今こそ一緒に過ごしたいと思うのは、甘えではなく自然な感情ではないでしょうか。

今回の相談には、正社員のまま継続して働くことを勧める声と、パートに変えたことのある人の体験談の両方がありました。正社員の継続もパート勤務への変更も、後で考えると正しい選択だったと思えるはずです。焦らずに考えて、自分の信じる道を選択できることを願っています。

文・有村実歩編集・しらたまよイラスト・きたがわなつみ

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