“39歳 ゆるミニマリスト女性”のかばんの中身。雨の日でも焼肉でもエルメスを愛用するワケ

かばんの中身はごくわずか

“39歳 ゆるミニマリスト女性”のかばんの中身。雨の日でも焼肉でもエルメスを愛用するワケ

4月15日(月) 15:51

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思うのです。 かばんの中には、その人の生き様が詰まっている、と。 何でも入る大きなトートバッグが好きな人、軽くて小さなサコッシュでどこでも行く人。バッグの中がごちゃごちゃの人、逆にスッキリしている人――。

当企画 「かばんの中身拝見」 は、老若男女さまざまな人のバッグを垣間見る、巷に溢れる記事ではありますが、ちょっと気になるあんな人やこんな人にビシバシ取材をしていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。

今回は、 旦那さんと2人のお子さんとコンパクトハウスに4人で暮らす、ponpocoさん(@zeitaku_tanuki) です。

「ゆるミニマリスト」を自称し、ブログや書籍で、ご自身や、ご家族のシンプルライフを発信。2024年3月には60代のお母様が老前整理で行ったことを一冊にまとめた『66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし』(扶桑社)を出版。エルメスからユニクロまで、ポリシーのあるモノ選びのセンスは多くのファンに支持を得ています。

焼肉を食べに行く日でもケリーバッグを普段使い

ponpocoさんの愛用バッグは、なんとエルメス。晴れの日のよそゆきではなく、普段使いしているそう。

【バッグ】
・エルメス ケリー28

「高価だからと臆さず、雨の日だろうと焼肉を食べに行く日だろうと、普段からガンガン使うのが私のポリシー。多少のキズや汚れは、バッグの個性や歴史なんだと丸ごと愛する勢いで」 (ponpocoさん、以下同じ)

安さを理由にバッグを選び、数ヶ月で使い潰したり、すぐに飽きて別のバッグを買うよりも、キズや汚れもひっくるめて愛せるような、お気に入りのバッグを長く使うというのは、なんとも魅力的に写ります。

カバンの中には口紅1本、軽やかに風通し良く

ゆるミニマリストのponpocoさんの、かばんの中身はごくわずか。少数精鋭で、風通しが良く軽やかです。

「本当はポケットがあれば充分なほど荷物が少ないのですが、バッグという存在自体が好きなので持ち歩いています。」

【バッグの中身】
・ハンカチ
・ポケットティッシュ(または除菌ティッシュ)
・口紅(またはリップクリーム)
・絆創膏(子供が一緒の時)
・母から貰ったお下がりの財布
・学生時代から使っているキーケース
・エコバッグ
・スマホ

「いつも忘れずに持っているものはハンカチ。子供を連れて外出する時は絆創膏も欠かせません。夏以外は化粧直しをほとんどしないので、コスメポーチは持ち歩かず、口紅を1本だけバッグに忍ばせています。夏は日焼け止め、冬はハンドクリームを持ち歩くことも」

口紅1本だけなら、バッグはずいぶん軽くなりそうです。荷物が少ないと型崩れもしにくく、軽いと歩いていても疲れにくく、いいことだらけですね。

厳選されたかばんの中身たち

バッグと同じく、かばんの中身も好きなものだけが詰まっているのがわかります。お話を伺うと、ひとつひとつに愛着があり、大切にしているのが伝わってきました。

・フェイラーのハンカチ

「服やバッグは地味色かつシンプルなデザインが好きですが、可愛いものにも目がない私。フェイラーは柄が豊富でどれも可愛いうえに、洗濯を繰り返してもヘタりにくくて丈夫なので、ハンカチを買うならこのブランドと決めています。ここ数年で1番のお気に入りは、大好きな柴犬の柄。おしりがとってもキュートです。デザイナーさんは柴犬の魅力をよく分かっていらっしゃる……!」

・MOTTERU クルリト デイリーバッグ

「持ち歩いても負担にならない、軽くてコンパクトなエコバッグ。レジ袋と同じ形状で使いやすく、使用後は畳んで丸めてゴムで留めるだけのラクチンさ。ポリエステルなので汚れに強く、メンテナンスが簡単です。エコバッグは色々試してみたのですが、結局これに戻ってしまいます」

・ルイヴィトンの財布&キーケース

「財布は母のお下がり、キーケースは学生時代から20年以上愛用しているものです。キーケースは私が人生で初めて手にしたブランド品で、一緒に電車に揺られながら通学通勤していました。毎日ヘビロテしても壊れる気配のない、ヴィトンのタフさに驚き。今は10代の頃と好みがだいぶ変わりましたが、長年使い込んで愛着が増したのか、まったく買い替える気になりません」

ルイヴィトンは高価ではあるのですが、キーケースを20年使い続けたとしたら、1日あたりのコストは決して高くはありません。

モノと自分のストーリーも楽しむ

ponpocoさんが愛用しているケリーバッグは中古品とのことですが、写真で見ると信じられないほど革はツヤツヤピカピカです。

「ずっと憧れていたエルメスのケリー。自分と同い年のヴィンテージと運命的に(?)出合い、コツコツ貯めてきた貯金で清水買いしました。約40年前に作られたバッグなので、もちろん型崩れやダメージはありますが、それは前の持ち主との思い出であり、味わいでもあります。ボックスカーフの美しい艶は今でも健在です。本当に良いものは古くなっても色褪せない。新品も素敵だけど、使い込まれたヴィンテージにしかない魅力もあるのかな、と。

ケリーを制服のように真面目に持つのは自分らしくない気がするので、ショルダーストラップを自分でカスタマイズしたり、たまに留め具を開けたまま持ったりして、カジュアルシーンにも気軽に合わせて楽しんでいます。このバッグが一生物になるかどうかは正直まだよく分かりません。でも、いつか人生の相棒と呼べるバッグになったらいいなと思っています」


お話を伺ってみて、バッグが経てきた40年分の物語も含めて楽しんでいるのが印象的でした。バッグを所有することが目的ではなく、使い込んでいくことや、コーディネートに面白みを感じながら、ここからの自分とのストーリーを紡いでいくのがステキですね。

大切なものは、使ってこそ真価を発揮する!?

筆者も含め昭和世代は「大切なものは特別な日だけ身につける」という風に育てられた人も多いのではないでしょうか。大切にするということは、クローゼットの奥にしまい込んでおくことだと勘違いしがちですが、大人になるとそうそう特別な日なんてありません。モノは沢山使ってこそ真価を発揮するのです。

残念ながら、我が家のクローゼットにはエルメスは眠っていませんが、家の奥で眠り続けているお出かけ用のバッグを引っ張り出して使ってみたくなりました。

<TEXT/大木奈ハル子>



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