2008年に柾賢志、毎熊克哉、佐藤考哲、林知亜季の4人で結成した「Engawa Films Project」の第1回長編作品『東京ランドマーク』が2024年5月18日(土)より新宿K’sシネマにて期間限定公開されることが決定。あわせて、本作のポスター、場面写真、そしてキャスト、スタッフのコメントが到着した。
【写真を見る】当時25歳だった藤原季節が初主演を務めた映画『東京ランドマーク』が期間限定で上映される

「Engawa Films Project」は4人で企画から製作までを行い、実験的な映像活動を続ける映像製作ユニット。監督、脚本は主に林知亜季が担当し、本作でもメガホンをとっている。主演を務めるのは映画『his』(20)や『佐々木、イン、マイマイン』(20)、『くれなずめ』(21)などの藤原季節。2018年に撮影された本作は、当時25歳だった藤原にとって初主演映画となった。舞台は現代の東京。コンビニでアルバイトをしながら生活を続ける稔(藤原)。ある日、友人のタケ(義山真司)がいつものように稔の家を訪れると、家出をした高校生、桜子(鈴木セイナ)がいた。稔と岳広が帰ろうとしない桜子をなんとか家に戻そうと奮闘するが、彼らは桜子を匿うことを決め、そこから3人の不思議な関係が始まることに。東京で暮らす若者たちの繊細な心情、閉塞感や不全感は、ある出来事をきっかけに徐々に解放されていく。本作は、昨年2023年の秋に藤原季節のデビュー10周年を記念して開催された「藤原季節特集上映」で初めて上映され、その際の大きな反響が後押しにもなり、今回劇場公開される運びとなった。

公開にあたって、Engawa Films Projectの4名と藤原のコメントも到着している。メガホンをとった林は「この映画を作った経緯やテーマなどは気にせずに、フラットな気持ちで登場人物の存在を感じて頂きたいなと思っています。観終わったあと、思いを馳せる知り合いが増えたような気持ちになっていただけたら嬉しいです」と本作に関してコメント。また、Engawa Films Projectの柾は「ポップコーンとコーラを買って映画館で1人で映画を浴びることが至福のときでした。観ている側だったのが出ている側になれて出ている側どころか『縁側付きのカフェがある自分達の映画館を作りたい』と、20代のくすぶり散らしていたときに馬鹿みたいな夢を語りあった仲間達と作った映画が映画館で流せる日が来ることがまた夢のようです」、毎熊は、「『東京ランドマーク』は俳優としてではなく、映画を作りたい届けたい少年の毎熊克哉として携わったもので､出演作とはまた違った思い入れがあります｡苦楽をともにした真友たちと作った大事な大事な映画です」と振り返っている。同じくEngawa Films Projectの佐藤は「仲間たちとの大切な作品。劇場で同じ瞬間を共有できたら嬉しいです。よろしくお願いいたします」とコメントした。

また、主演の藤原は「愛される映画です。稔、タケ、桜子、愛される登場人物たちです。この映画や、そこに出てくる人間を受け入れてくれる観客の方々は、きっと自分の弱さや優しさを、この映画に重ね合わせているのかもしれません。優しすぎても、弱すぎても、生きづらい。でもそうやってしか生きられない人だっている。こんなにも普通で、こんなにも未熟な映画を、愛してくれてありがとうございます。僕たちもあなたたちを愛しています」と本作に関して語っている。

稔たちの見ていた世界には、どのように新たな色が広がっていくのだろうか？本作をぜひ劇場で目撃してほしい。

■＜スタッフ、キャストコメント＞

●林知亜季(監督／Engawa Films Project)

「この映画を作った経緯やテーマなどは気にせずに、フラットな気持ちで登場人物の存在を感じていただきたいなと思っています。観終わったあと、思いを馳せる知り合いが増えたような気持ちになっていただけたら嬉しいです。『東京ランドマーク』をよろしくお願いいたします」

●柾賢志(Engawa Films Project)

「ポップコーンとコーラを買って映画館で1人で映画を浴びることが至福のときでした。観ている側だったのが出ている側になれて出ている側どころか『縁側付きのカフェがある自分達の映画館を作りたい』と、20代のくすぶり散らしていたときに馬鹿みたいな夢を語りあった仲間たちと作った映画が映画館で流せる日が来ることがまた夢のようです。自分自身がたくさんの映画から色々な想いを受け取ったように少しでも多くの方に僕らの想いが届きますように！上映期間は少しでも感謝の気持ちを伝えに映画館に足を運びます。どうか『東京ランドマーク』をよろしくお願いいたします」

●毎熊克哉(Engawa Films Project)

「子どものころの夢は｢映画を作って上映すること｣でした｡今でもこの夢は変わらずに持ち続けています｡『東京ランドマーク』は俳優としてではなく､映画を作りたい届けたい少年の毎熊克哉として携わったもので、出演作とはまた違った思い入れがあります｡苦楽をともにした真友たちと作った大事な大事な映画です。たくさんの人に観てもらえますように｡よろしくお願いいたします」

●佐藤考哲(Engawa Films Project)

「子どもの頃の夢は、色んなことに興味がありすぎて、「全部なりたい！」だった。それを叶えてくれるのが俳優だと思った。でもまさか、映画をつくる側になるなんて。少年時代のあの頃から思い描いた想像は膨らんだり沈んだりしながら膨張を続け、きっとこれからも未知の世界に連れて行ってくれるんだろう。そして今まさに膨らみ出そうとしている『東京ランドマーク』。映画はつくれるんだと思わせてくれた仲間達との大切な作品。劇場で同じ瞬間を共有出来たら嬉しいです。宜しくお願い致します」

●藤原季節(稔役)

「『東京ランドマーク』の上映が決定しました。愛される映画です。稔、タケ、桜子、愛される登場人物たちです。この映画や、そこに出てくる人間を受け入れてくれる観客の方々は、きっと自分の弱さや優しさを、この映画に重ね合わせているのかもしれません。優しすぎても、弱すぎても、生きづらい。でもそうやってしか生きられない人だっている。こんなにも普通で、こんなにも未熟な映画を、愛してくれてありがとうございます。僕たちもあなたたちを愛しています」

文/鈴木レイヤ


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