密かなブーム「昭和ディスコ」潜入記【画像】1分で覚えられる「ボックス」の踏み方

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密かなブーム「昭和ディスコ」潜入記【画像】1分で覚えられる「ボックス」の踏み方

4月6日(土) 17:00

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エブリバディ!ノッてるかーい!?毎夜、魅惑的な出会いが待っているダンスフロアに突撃してきました!

昭和の後期から、平成の初めに大流行したディスコ。当時の若者たちが熱中したこの遊興の場が、令和の今、再び盛り上がりを見せている。

「映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1978年)をきっかけに、世界中にディスコブームが起こりましたが、平成に入って、バブルの崩壊と同じ頃に衰退。それが30年近くたった今、ジワジワと人気を取り戻してきました」(音楽誌ライター)

■令和は50代以降のミドル世代を中心に盛り上がり

かつては若者の文化だったディスコだが、令和の現在は事情が違うようで、

「今は50代以降のミドル世代を中心に、盛り上がりを見せています。若い頃にディスコに興じていた層が、子育ても一段落して、再び青春を謳おう歌かしているんです」(前同)

そこで今回、ディスコど真ん中世代のオヤジ記者(50代後半)は、いても立ってもいられず、さっそく、とある金曜日の夜、潜入取材を敢行した。

■マハラジャ六本木へ

まず向かったのは、東京都港区の『マハラジャ六本木』。80年代に一世を風靡した同名の店から名前を譲り受け、営業しているのだという。

六本木交差点から芋洗坂を下ってすぐの場所にある商業ビルの6階に、その店はあった。大きな看板はなく、ビルの入り口の小さな店舗表示を目印に、エレベーターに乗り込んだ。フロアに着くと、カウンターの女性から説明を受ける。

「男性のエントランス料金は2ドリンク付きで3500円で、女性は2500円。VIPルームは別途テーブルチャージがかかります。コインロッカーがあるので、手荷物等はそちらに預けてください」

◆DJブースの隣りには「お立ち台」

“黒服”のドアマンに誘導されて中に入ると、バレーボールコートくらいの広さがあるダンススペースは人であふれていた。流れる音楽は、80~90年代にディスコで流行していた曲。レーザービームやスモークに包まれて、踊る客の年齢層は50~60代が中心。男女比は6対4で男性が多いようだ。

DJブースの隣りには「お立ち台」が設けてあり、男性ダンサーが場を盛り上げていた。

■女性2人組に声をかけると

バーカウンターで先に並んでいた、ノースリーブの白いニットのマキさんと、黒いミニスカートにブーツ姿のサキさん(ともに49・仮名=以下同)の2人組に声をかけてみた。

「若い頃はよく、芝浦とかウォーターフロントの店で遊んでたの。最近、またディスコが流行っていると聞いて、当時を思い出したくて来てみたら、それからハマっちゃって。ほぼ毎週末に、サキと来るようになっちゃった」(マキさん)

◆ジュリアナ東京の定番アイテム「ジュリ扇」

一方のサキさんの手には、伝説のディスコ『ジュリアナ東京』で定番アイテムだった羽根扇子(通称:ジュリ扇)が。聞けば、わざわざ通販で取り寄せたという。

「ここのディスコは、お立ち台もあるから、ビシッとオシャレをして遊びたいんです。こないだなんて、オープン直後から終電まで、6時間くらい居座っちゃった(笑)」(サキさん)

◆黒いボディコンスーツで

さすがに昔と違って体力が続かず、踊りに疲れるとVIP席でくつろいでいたという。

港区に住むユリコさんは、「80年代の前半に六本木でブイブイ言わせてた」と笑うだけあって、60代とは思えぬほど黒いボディコンスーツがキマっていた。

「ディスコっていっても時代によって曲や雰囲気は違うんだけど、この店は、いろんな時代のいいとこ取りだよね。

さっき、荻野目(洋子)ちゃんの曲がかかっていたけど、私の頃は邦楽はかけられなかったな。お立ち台もなかったし。でも、家から近いから、つい遊びに来ちゃう」(ユリコさん)

■30代の女性やアメリカ人カップルも

その他、昭和レトロブームをきっかけに訪れたという30代の女性や、東京観光で来たというアメリカ人カップルなど、多種多様な人でにぎわっていた『マハラジャ』。懐かしいバブル期の熱気に当てられた本誌記者は、満足感と、いささかの疲労を感じながらディスコを後にした。

■歌謡曲カフェLoversはメディアでも取り上げられ

次に訪れたのは、東京・鶯谷にある『歌謡曲カフェLovers』(台東区)。数々のメディアでも取り上げられた“昭和ディスコ”の代表的存在である。

この店のオーナー・北島慶一氏(67)に、話を聞くことができた。

「メディアで取り上げてもらったおかげで、30代から70代まで幅広い世代が遊びに来てくれるようになりました。中には、杖をつきながらダンスを踊る、おじいちゃんもいますよ」

◆平日はカラオケスナック

『Lovers』は、平日はカラオケスナックとして営業し、毎週土曜日の18時~24時は、『昭和サウンドディスコ』というディスコスタイルの営業をしているという。

店名の“歌謡曲”や、イベント名の“昭和”というワードにもこだわりがあるようで、「ディスコの本場と言えば新宿、渋谷、六本木ですが、歌謡曲の本場は浅草、上野などの台東区です。その歌謡曲にのって、下町の紳士淑女が気軽にディスコを楽しむ。そんな粋なお店にしたかったんです」(前同)

その言葉通り、『Lovers』の常連客は、ジーパンなどリラックスした格好が多い。ビシッとキメて行く、前出の『マハラジャ』では味わえないような親しみやすさがあった。

■開店前から客が並ぶ

とある土曜日の夕方に本誌記者が『Lovers』を再訪すると、開店前からすでに並んでいる客がいる。店内に入ると、鏡張りの壁と、ミラーボールで彩られた空間に、心地よいソウルミュージックが流れだした。

「DJブースでは、お客様のリクエストにもお答えしています。リクエストが多いのは、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(EW&F)の『セプテンバー』や、アバの『ダンシング・クイーン』、ボーイズ・タウン・ギャングの『君の瞳に恋してる』などですね」(同)

北島氏自身も、日本のディスコを黎明期から知るディスコ通。往時を知る客のために選曲はこだわり、自らもDJとして“皿”を回しているという。

■初体験に目を輝かせて

建設関係に従事するタロウさん(59)と、医療従事者のカナコさん(39)のカップルは、そんな『Lovers』の雰囲気に魅了されたという。

「以前、男友達と来たら、すごく楽しくて、今回は彼女を連れて来たんだ。僕は若いときにディスコで遊んでいたんだけど、『Lovers』では、当時流行っていたスタイリスティックスの曲とかが聞けるから、青春時代を思い出せるんだよね」(タロウさん)

一方のカナコさんは、この日がディスコ初体験とのことで、「せっかく来たので、踊ってみたいです。恥ずかしいけど、お酒を飲めばハメを外せるかも」と、目を輝かせていた。

■麗しのチークダンスにオヤジ記者が挑戦

夜も更けた頃、店内が突然、薄暗くなり、ゆったりとしたBGMに切り替わる。チークタイムが始まった。

「チーク(頬)タイムとは、文字通り、女性が男性の首に手を回して、頬をくっつけ合って踊ること。気になる女性を誘って踊れば、一気に親密な関係になれますよ。もちろん、紳士的な態度はお忘れなく」(北島氏)

本誌記者も、勇気を出して女性客に声をかけ、チークダンスに誘ってみた。応じてくれたのは、メガネが似合うアキコさん(50代)。この日は、昭和のヒット曲が楽しめるとの評判を聞いて、来店したという。

「踊るつもりはなかったんだけど、大好きなミニー・リパートンの『ラヴィン・ユー』がかかっていたので、若い頃の思い出がよみがえって、“いいよ”って言っちゃった」(アキコさん)

むろん、過度にベタベタすることなく、英国紳士のごとく背筋をピンと伸ばしてダンスをした記者だった。

◆連絡先を聞いてみると

ムードが高まり、ダメもとで彼女さんに連絡先を聞いてみたが、「既婚者なので」と、あえなく撃沈。アキコさんは、女友達と夜の街に消えていったのだった。

かように、令和の中高年がナイト・フィーバーする昭和ディスコ。一度、訪れてみては?

■日本全国おやじディスコ一覧表

『D-mode札幌』(北海道札幌市)一覧表歓楽街・すすきのにある人気店で、「古き良きディスコ」をテーマに1970年以降のダンスミュージックを流している。年越しイベントなども豊富。

『JQ SALOON ERICROSS』(宮城県仙台市)毎週木~土、祝前日にディスコスタイルで営業。新宿、南麻布などのディスコで活躍したベテランDJが在籍し、当時の雰囲気が味わえると評判。

『A1-Club』(東京都台東区)浅草寺近辺にある隠れ家的ディスコ。80年代のソウルミュージックを中心に「大人の空間」を演出。下町の紳士淑女から根強い支持あり。

『マハラジャミナミオオサカ』(大阪府大阪市)80年代の伝説的ディスコが、2017年に復活オープン。ドレスコードや、女性の入場無料サービスなどバブル期のスタイルそのままで営業中。

『GRANDMIRAGE』(福岡県福岡市)最新の音響・照明設備と吹き抜け2階建ての巨大空間が売りのミュージックバー。「大人の非日常空間」をコンセプトにイベントなどを開催。

【画像】おおざっぱなディスコの歴史

【画像】1分で覚えられる!「ボックス」の踏み方

ダンスは音楽に合わせて体を揺らすだけで十分だが、それより一段上を目指すなら、「ボックス」というステップを覚えよう。これを基本に上半身を動かすだけで、ダンスがうまく見えること間違いなし!


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