『爆上戦隊ブンブンジャー』遠藤正明が「疾走感」と「自分らしさ」を込めた主題歌秘話

アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

『爆上戦隊ブンブンジャー』遠藤正明が「疾走感」と「自分らしさ」を込めた主題歌秘話

4月1日(月) 19:00

ついに放送が始まったスーパー戦隊シリーズ第48作『爆上戦隊ブンブンジャー』。ここ数年、数々の新機軸で話題を集めているスーパー戦隊だが、本作は「クルマ×つくる」をテーマに掲げ、久々に王道のテイストを満喫させてくれそうだ。
その番組の重要な顔のひとつとも言える主題歌を歌うのは遠藤正明。アニメ『勇者王ガオガイガー』やJAM Projectの一員としての『牙狼〈GARO〉』シリーズなど、数々の代表作を持ち、スーパー戦隊シリーズでは、『爆竜戦隊アバレンジャー』以来、21年ぶり、二度目の主題歌担当となる。
今回、『魔法戦隊マジレンジャー』や『特命戦隊ゴーバスターズ』での出演でも知られ、「スーパー戦隊親善大使」を務める松本寛也との対談が実現(全2回)。まず前編では、それぞれの接点、そして楽曲の魅力について語っていただいた。

>>>遠藤正明さん、松本寛也さんの撮りおろしカットを見る(写真5点)

●主題歌歌手と親善大使

――まずはお互いの接点からお話をうかがえますか。

遠藤松本くんとは初対面なんです。僕はスーパー戦隊シリーズにガッツリ関わるのは久々でしょう。今、松本くんが務めている「スーパー戦隊親善大使」というポジションが何なのかも知らなくてね。

松本遠藤さんといえば、『魔法戦隊マジレンジャー』の時にマジキングの歌(「魔神合体!マジキング」)を歌われていたんですよね。

遠藤お、歌ったねぇ!

松本自分としては、そこがすごく縁を感じるところですね。

遠藤「魔神合体!マジキング」は、今もとても人気のある歌で、イベントで歌うと盛り上がるし、ファンの方からも「マジキングの歌を是非また聴きたいです」とよくリクエストをもらうんですよ。

松本今はGロッソになりましたが、当時、スカイシアターのショーに出演していたときに会場でよく流れていたのが「魔神合体!マジキング」でした。今回、対談するに当たって久々に聴き直してみたら、もう、めちゃくちゃ懐かしくて。18歳だった頃の自分にちょっと戻りましたよ(笑)。

遠藤うん、歌にはそうやって思い出と紐付くことがあるよね。

松本スーパー戦隊親善大使を務めるのも『宇宙戦隊キュウレンジャー』の年から7年目になりますが、遡れば『マジレンジャー』がきっかけでここまで来たわけだし、今回、また気持ちを新たにして取り組んで行きたいと思っています。

――遡りますが、遠藤さんは同じ東映特撮作品では、『テツワン探偵ロボタック』にゲスト出演されたことがありますよね。

遠藤またそんな古い話を~(笑)。

松本え、そうだったんですか?

――第30話「フラレ男の一発逆転」に影山ヒロノブさんとのユニット「鋼鉄兄弟」として出演されました。ちなみに撮影は『マジレンジャー』も撮っていた松村文雄さんです。

松本へぇ、それは知らなかったです。

遠藤朝早くからロケに行って撮影したのを覚えていますよ。しかも驚いたのは、声は後から収録したんですよ。

松本僕らも『マジレンジャー』の頃は、オールアフレコでした。二度目に出演した『特命戦隊ゴーバスターズ』の頃には、さすがにシンクロになっていましたけどね。

遠藤撮影現場では自分なりに言葉を変えて喋っていたから、いざアフレコになったら上手く言えなくてねぇ……(苦笑)。監督から「ランプ付いたらとにかく何か言ってくれ!」と怒られながら、最後まで居残りでやらされましたよ。いやぁ、あの回に出て、役者さんは絶対にやっちゃダメだと痛感しました(笑)。

松本スーパー戦隊シリーズでも、歌唱者がカメオ出演するケースがたまにありますよ。

遠藤いやいや、二足の草鞋を履こうだなんて軽々しい気持ちはダメですよ。本当に俳優さんには頭が下がります。『ロボタック』のゲスト出演が上手くいってたら、もしかしたら役者になってかもしれないけど、とんでもない(笑)。これがある意味では、ターニングポイントで、やっぱり歌だけで真面目にやろうと強く思いましたね。

松本遠藤さんといえば代表曲がたくさんありますが、個人的にはCRの「FINALクロスファイト牙狼」は頭から離れない名曲です!

遠藤それを知っているのは、かなりのマニアだなぁ(笑)。

松本歌詞がまたゲキアツで、やっぱりあれは当て書きだったんですか?

遠藤そうそう。あれは遊技機用に作った歌だからね。

松本本当に脳汁出ますよ。

遠藤そう言ってもらえると作った甲斐がありますね。

松本この機会に是非お聞きしたいと思っていました(笑)。『牙狼〈GARO〉』も観てますから、JAM Projectももちろん好きです。

遠藤でも、伸び伸びと歌えるのはやっぱりソロですよ。JAM Projectの場合はみんなの声を受けて成立させなくちゃいけないから、難しさがある。もちろん、それはそれで、やり甲斐でもあるんだけどね。

(C)テレビ朝日・東映AG・東映

●とにかく元気になれる明るい主題歌

――ここからは本題ですが、まず松本さんは『爆上戦隊ブンブンジャー』はどのタイミングで知りましたか?

松本お客さんと一緒ですよ。

遠藤ええ、そうなの?(笑)。

松本タイトルロゴや、ブンレッド、ブンブルー、ブンピンクが並んだティザービジュアルを発表されてお客さんが「おお!」と驚いていたのと、全く同じタイミングで。親善大使のお話自体は前々からいただいていたんだけど、「あれ、大丈夫かな?」みたいな(笑)。

遠藤もっと扱いを大事にしてもらわないと(笑)。

松本そうですよ、こんなに貢献しているのに!(一同笑)。

遠藤で、最初はどういった印象を?

松本ここ数年、『(王様戦隊)キングオージャー』にせよ、シリーズの改革を掲げた作品が続いていたんじゃないかなと自分なりに思うんですけど、『ブンブンジャー』はタイトルこそかなり弾けているけど、結構「王道」のイメージを感じました。いい意味でこのタイトルを裏切れる作品になるのかなと。あくまで自分の予想ですけれどね。

遠藤『爆竜戦隊アバレンジャー』もそうだったけど、やっぱりタイトルのインパクトは大きいですね。それこそ今回はHIKAKINさんが歌いそうだけど(笑)。

松本あ~、YouTubeで言ってますよね。

遠藤「お前かよ!」って言われなきゃ良いけど(笑)。

松本さすがにそれはないですよっ!(一同笑)。

――松本さんは楽曲を聴かれてみていかがでしたか?

松本最初は歌詞を見ずに曲だけ聴かせてもらったのですが、とにかく元気になれる明るい曲で、つい踊りたくなってしまうというか。そういった印象を抱きました。

遠藤テンション上がるでしょう?

松本ええ。ここ最近の主題歌とはまた違ったテイストを感じますね。「全力キング」(※前作『王様戦隊キングオージャー』主題歌)はスタイリッシュなカッコ良さがあったけど、今回は非常にキャッチーな曲で、ついつい脳内リピートしています。これはかなりの中毒性がある(笑)。「全力キング」ももちろん名曲ですが、中毒性という意味では「爆上戦隊ブンブンジャー」のほうが上じゃないでしょうか。

遠藤自分で聴き返してみても非常にノリがいい曲に仕上がったと思っていますよ。

松本今日、ここ(※取材現場)に来るまでにも普通に聴いてきました(笑)。

遠藤お、それは嬉しいね!

松本音楽って「この時に聴きたい!」みたいのがあると思うんですけど、今回は通勤とかオススメしたいですね。

遠藤なるほど、そういうのも面白いかも。

松本僕、戦隊ソングのプレイリストを作っていて、ジムで走る時の曲とか、運転する時の曲とか色々入れているんですよ。

遠藤車モチーフのスーパー戦隊だから運転には打ってつけだね。疾走感を殺さず、そこにいかにして自分らしさを入れていくか。歌入れではとにかくそこを重視しました。

松本特撮ソングという括りではあるけど、普通にドライブで流れて良いんじゃないかなって。

遠藤これは最近の流れらしいけど、歌詞には「戦隊」のワードはないんですよね。

松本もちろん、主題歌として作品に見事にハマっているけど、僕は音楽にジャンルはないと思っているので。

遠藤僕もそう思いますね。

松本ひとつの音楽としても非常に惹かれるものがありますよ。曲もキャッチーだし、歌詞も思わず口にしたくなるフレーズがいっぱいある。

遠藤それもパワーワードが多過ぎ(笑)。

松本繰り返しが多いのもクセになるし、英語のワードは、音程はさておき、叫びたくなる感じがあります。

遠藤本当に一切手を抜くことができない曲ですよ。音数も詰まっていて、ブレスを入れる隙もないくらいで、自分にとっては、今までにない難曲への挑戦でした。

(4月3日公開の後編に続く)

(C)テレビ朝日・東映AG・東映
【関連記事】
・【ブンブンジャー】遠藤正明が歌うOPテーマのTVサイズ配信スタート!
・『ブンブンジャー』キャストの素顔に迫る『The Boon Identity』TTFCで!
・【ブンブンジャー】オーコメ配信開始! 井内悠陽がブンレッドの誕生を語る!
・【新戦隊】『爆上戦隊ブンブンジャーショー』バクアゲな奴らがGロッソにやってくる!
・『爆上戦隊ブンブンジャー』DXブンブンジャーロボは瞬間変形&合体!
アニメージュプラス

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ