サッカー日本代表・久保建英のパフォーマンスを元プロ野球選手のラミレスが絶賛「とても優秀な選手」

3月31日(日) 8:00

3月30日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、元プロ野球選手のアレックス・ラミレスがゲスト出演し、ファンに愛される極意を語った。

外国人打者初となる2000本安打を達成するなど、日本球界の歴史にその名を刻んだラミレスは、2022年に日本のプロアイスホッケーチーム・横浜GRITSの共同代表に就任。選手や監督として長年携わってきた野球ではなく、なぜアイスホッケーなのか。MCの勝村政信から理由を尋ねられたラミレスは「アメリカに住んでいたときにアイスホッケーをよく見ていて、日本にチームがあると知って、すぐに見に行った。そこから関心を持って、手助けしたいと考えた」と答えた。

アメリカでは野球やアメフト、バスケと並んで4大スポーツの一つとされるアイスホッケーだが、日本では競技人口およそ2万人のマイナースポーツ。ラミレスに課せられたミッションは、まだまだマイナースポーツのアイスホッケーに、ファンを呼び込むことだった。

プロ野球時代に明るいキャラクターとパフォーマンスで人気を博したラミレスは、何よりもファンとの交流を重視。横浜GRITSの試合前には、出場しない選手とスタッフが総出でファンを出迎え、試合後にも出待ちのファンに対し、選手たちが手厚い対応を行っていた。しかも、この日は横浜GRITSが負けてしまった試合。本来であればチームもファンも意気消沈してしまうところだが、選手がファンとの写真撮影やサインに快く応じることで、負け試合の後でも明るい雰囲気を作っていた。

チームのキャプテンを務める岩本和真は「もちろん勝ち負けも大切ですけど、それ以上にどれだけの価値をファンの方に与えられるかっていうのを、彼からは教わってきている」と、ラミレスの教えがファンを増やすことにつながっていると強調。実際に、横浜GRITSでは昨シーズンと比べて平均観客数が増えており、1400人収容のアリーナが満席になる試合もあるのだとか。

解説の都並敏史は、チームの取り組みに感心しながら、Jリーグ開幕当初のラモス瑠偉や三浦知良に関するエピソードとして、「毎日、練習場にお客さんが来てくれるんですけど、遊びに行きたいから若い選手たちが帰る中、ラモスやカズは先頭に立ってサインをちゃんとしていて。これが普通なんだと真似していましたね。プロ意識の高い選手ってそういうことなんだなって思いました」と回顧。勝村も「プロは何が本当に大事かわかっているんですよね」と同調していた。

また、近年のサッカー界でも、日本代表の久保建英がRCDマジョルカ時代に衝撃的なファンサービスを行っている。MCの池谷実悠アナウンサーは「久保選手がベンチ入りしながら出番がなかった際の試合後、ファンからユニフォームのパンツを要求され、渡してしまったということなんです。そのままパンツの姿でゴールキーパーのプレーを披露したところ、ファンが歓喜に湧き、ネット上では“可愛すぎ”“ファンとの距離が近い”との声が上がったそうなんです」と、パンツ姿の久保の写真を交えながら、状況を解説した。

久保については都並も「お客さんをちゃんと意識してやっている。プロ意識の塊みたいな選手」と絶賛し、「新しいチームに入ってきたら、いきなり日本語で『ドラえもん』の歌を歌うわけですから。それは自分が迎えられるために必要なことってわかっている選手なので」と、こぼれ話を披露。久保はビジャレアルCFへレンタル移籍した際に『ドラえもん』の主題歌を熱唱し、チームメイトの心をつかんでいる。

勝村が「先日、ソシエダとマジョルカが戦った時もマジョルカのサポーターがすごい拍手していましたもんね」と、久保が古巣からも敬意を持たれていることを指摘すると、ラミレスも「エンターテインメントと試合でのプレーをわけて考えている。彼(久保)はとても優秀な選手で、ファンを楽しませる方法をよく知っている」と褒め称えていた。

続けて、ラミレスはパフォーマンスの重要性についても言及する。横浜DeNAベイスターズ・牧秀悟の代名詞でもあるホームラン後に右手を掲げる「デスターシャ」や、サッカーの「ゆりかごダンス」など、選手たちのパフォーマンスは試合を盛り上げるために欠かせないもの。ラミレスは「今は多くのチームがパフォーマンスをしていて、昔よりも状況が変化し、とてもよくなっている」と称賛し、パフォーマンスがファンとの一体感を生んでいると主張した。

また、一体感という点では、試合の合間のハーフタイムにも注目しているという。ラミレスは「野球は5回と7回の後に皆が参加できるイベントがある。ヤクルトの場合だと傘を振った応援。阪神だと以前はジェット風船による応援。アイスホッケーにも同じことができたら、絶対に気に入ってくれる」と分析し、会場中を巻き込むハーフタイムショーの構想があることを示唆した。

具体的には、ミュージシャンやお笑い芸人などを呼んで、ハーフタイムに8~10分間のショーを行うというもの。NFLのスーパーボウルでは、レディー・ガガやビヨンセなど、世界的スターがハーフタイムにパフォーマンスを披露している。

こうした多面的な魅力でアイスホッケー界を盛り上げようとするラミレスは「スポーツ関係者だけでなく、アーティストや有名人も含めて、すべての人々に貢献してもらうことが大切。私の一番の目標はアイスホッケー界をもっともっと向上させることです。そしてスポーツ界全体も向上させたい。プロ野球で得たことでスポーツ界に恩返しをしたい」と、今の思いを吐露した。

スポーツ全体の発展を見据えながら、まずはアイスホッケーの普及に力を入れるというラミレスの話に、都並は「アイスホッケー界はものすごい強力な助っ人を手に入れたなって思いました」と納得。勝村は「これからは本当にボーダーをなくして、いろんなスポーツで活躍された方が全然違うところに行くっていうのが当たり前になっていくと、もっともっと素晴らしいし、(発展するまでの)時間がもっと時短でいけるのかな」と、あるスポーツのスターが別の競技のサポートを行うことのメリットを語った。

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