日本制作の実写版ゴジラ30作品目となる映画「ゴジラ-1.0」が、現地時間3月10日にアメリカ・ロサンゼルスで開催された「第96回アカデミー賞」授賞式で視覚効果賞を受賞。それを記念して「アカデミー賞受賞記念大ヒット御礼舞台あいさつ」が3月20日に都内で行われ、神木隆之介、浜辺美波、青木崇高、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、メガホンをとった山崎貴監督が登壇した。黄金に輝く“オスカー像”を手に、上映後の観客に万感の思いを語った。
【写真】実際に持ってみると…オスカー像の“重み”に顔がこわばる神木隆之介

■神木「世界のタカシおめでとう！」

冒頭のあいさつでは神木が、観客を巻き込む形で山崎監督に「世界のタカシおめでとう！」とお祝いの言葉を送ると、照れながら監督は「こんな結末を迎えるとは思っていなかった。みんなでお祝いできるということは本当にうれしいことです」とあらためて喜びを語った。

受賞の反響を聞かれた神木は、山田裕貴や中島健人らからすぐにお祝いの言葉があったことを報告すると「みんなから『おめでとう！』って、会う方々にも言われて、本当に幸せなことだと思います」と振り返り、浜辺は第一声で「私もリアルタイムで追っててビックリしました」と話し、監督から五分五分だと聞いていたことで受賞の可能性が20％くらいだと低く見積もっていたことを告白。周りをざわつかせると「だから静かにしようと思ってたら、本当に取ったからめちゃくちゃ驚いて声出ましたし、いろんな方からお裾分けのように『おめでとう』って言ってもらえるのでうれしいですね」と想定外だったことを明かした。

授賞式に参加していた山崎監督は「もらった瞬間は頭が沸騰しそうでしたし、帰ったらスマホにお祝いメールの通知がものすごい量きていて、全部返さなきゃいけないのか～って」と照れ笑いを浮かべながら話し、「同級生や昔、仕事をした人からも連絡がきました」と反響の高さをうかがわせた。

ここでオスカー像に話題が移り、キャスト陣が手に持つことに。感想を聞かれた佐々木は「重い」と口にすると「よくオスカーを持っている人、像の足の部分を持っているのを見るけど、確かにここを持ちたくなる」と足の部分が持ちやすいと話した。続く神木も「重いですね、重厚感というかこの中にいろんな思いが詰め込まれてるんだと思うと恐れ多いです」と語り、山崎監督は「バックヤードでいろんな取材を受けてる時に、撮影でみんなに突き出せって言われて最初は楽しんでるんですけど、だんだんつらくなってきちゃう」とエピソードを披露し、笑いを誘った。

■キャスト陣が山崎監督を質問攻め

その後、キャスト陣から山崎監督への“直撃取材”も実施。浜辺からオスカー像をどこに置いているのか尋ねられると「所属先の専用のガラスケースに置く予定です」と回答。一方、佐々木からは「オスカーの賞を取ったら賞金はいくらですか？」という質問が飛ぶと、山崎監督は「取らなかった人たちは結構な金額のお土産を協賛の方からもらえるらしいんですよ。でも僕は『オスカー取ったんでないです』って言われて…」と物欲しそうな雰囲気を醸し出し、慌てて「もちろんオスカーの方がいいですけど」と打ち消した。

その姿にキャスト陣が笑うと、追い打ちをかけるように佐々木から「(オスカーの価値は)日本円でいくらくらい？」とツッコまれるも、即座に「プライスレス」と返答したことで、会場から盛大な拍手が送られた。

最後に、神木は「ここまで愛される作品になったのは皆さんのおかげです。この映画が広く多くの方に見ていただけたのを実感しております。そして『これから見るよ』っていう方は、ゴジラを純粋に楽しんでください」とコメント。山崎監督は「こんな日を迎えられてよかった。おめでたい日をお祝いしていただいて、皆さんにもゴジラを愛していただいて、僕は“元気玉現象”って信じているので、その思いが集結してオスカーにまで届いたんじゃないかなと思います」とすべての人に向かって感謝を込め、イベントを締めくくった。



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