3月12日に都内で行われた「2026年大河ドラマ制作・主演発表会見」に仲野太賀が登壇し、2026年スタートの大河ドラマ「豊臣兄弟！」にて主演を務めることが発表された。また、脚本を務める八津弘幸も同会見に登壇した。
【写真】会見で笑顔を見せる仲野太賀と八津弘幸

大河ドラマ第65作目となる同作の主人公は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長。強いきずなで天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を、天下一の補佐役・秀長の目線でダイナミックに描く。

■仲野太賀「最高に魅力的な秀長を演じたい」

会見に出席した仲野は「太賀が大河と…。シャレになってしまって申し訳ありません(笑)」とジョークを交えながらも「こんなに光栄なことはないと思っています。今日という日が来るのがすごく待ち遠しくて、無事に皆様の前で発表できて心底ホッとしています」と今の心境を告白。

さらに、大河ドラマの主役を演じることについて「これまで偉大な先人の方々がつないでこられたバトンを僕自身が授かるということで、その重みをすごく感じているとともに、とてもワクワクしています。このチームで最高に面白い大河ドラマを作りたいし、最高に魅力的な秀長を演じたいと思います」と意気込みを語った。

■八津弘幸「今、あの時代を描くことの難しさはすごく感じています」

また、脚本を務める八津は「相当なプレッシャーを感じています。しかも、今回は戦国時代のど真ん中をやるんですけど、正直すごく迷いみたいなものがあって。今、世の中は大変なことや悲しいことがたくさんありますが、あの時代は武力で物事を成しえていくことが当たり前な時代。今、あの時代を描くことの難しさはすごく感じています」と不安を明かしながらも、「なるべく若い人や子どもとかも見て楽しめるような、むしろそういう人たちに何かメッセージを届けられたら、未来につながっていくんじゃないかなという気もしているので、王道を描きながらもそういう感じで楽しめる大河ドラマにできたらいいなと思っています」と語った。

■仲野太賀「その時代の人の心や思いに寄り添いながら誠実にやりたい」

大河ドラマ「江～姫たちの戦国～」(2011年、NHK総合ほか)で豊臣秀頼を演じていた仲野。本作では豊臣秀長を演じるということで、豊臣家の印象について聞かれると「『江』で秀頼を演じさせていただいたことが、自分のキャリアの中でものすごく大きくて、たくさんの反響をいただいたりしたんですね。あの役を演じることができて、一つステップアップできたのかなという思いがあったので、今回豊臣秀長を演じさせていただくということで、豊臣家にすごく救われているというか、とても縁があるなと感謝しています」とコメント。

また、「豊臣兄弟！」では3年ぶりに大河ドラマで戦国時代が描かれることになるが、習得しておきたいことなどを聞かれた仲野は「所作や盾の稽古などは当然必要になってくるのかなと思います。でも、今習得しておきたいのは体調管理ですね。長丁場になるので、常に元気いっぱいで演じられるように、体調管理に気を付けたいと思います」と笑顔で回答。

さらに「戦国時代を演じることは、現代からしたら信じられないようなことが起こります。人を斬ることだったり戦があったり、ものすごく演じるうえでカロリーが必要だし、いろんな想像力が必要だと思いますが、できる限りその時代の人の心や思いに寄り添いながら誠実にやりたいなと思っています」と改めて意気込みを明かした。

大河ドラマ「豊臣兄弟！」は、2026年1月よりNHK総合ほかにて放送開始予定。

また、2025年には横浜流星が主演を務める「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」を放送。“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く。


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